『亜空間通信』305号(2002/07/16) 阿修羅投稿を02.12再録

911事件疑惑どこへやら熱狂報道が抹殺したWC伊韓戦主審惨殺事件の恐怖背景

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『亜空間通信』305号(2002/07/16)
【911事件疑惑どこへやら熱狂報道が抹殺したWC伊韓戦主審惨殺事件の恐怖背景】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 WCことサッカー世界選手権試合の略称より一字多いWTCこと世界貿易センターの破壊事件とが、いかなる関係にあるのか。これが、何と、実は大あり名古屋のコンコンチキの金のしゃちほこで、あの大騒ぎ、いやさ、馬鹿騒ぎが、911事件への疑惑を吹き飛ばしてしまったというのである。

 ところが、あの似非紳士こと朝日新聞が、WC特約を誇り、「朝日新聞は唯一のオフィシャルニュースペーパー」なる訳の分からぬ宣伝文句の桃太郎旗を町中に立てまくっていたにもかかわらず、これまた実は、何と、WCがらみの重大情報を、まったく伝えていなかったらしいのである。

 概略を先に紹介すると、イタリアと韓国の対戦の主審だったエクアドルのモレノ氏が、6月23日午後6時ごろ、エクアドルの首都キトで銃撃され死亡したと、エクアドル国営テレビが報じ、「凄惨な現場を放映した」というのに、世界のマスメディアは完全黙殺し、実は、静かに葬り去ろうとしているというのである。

 この事態を私に伝えてくれた電子手紙雑誌、「アジア国際通信」は、この事態を、古代ローマ帝国の大衆欺瞞の象徴的表現、「パンとサーカス」によって表現している。「パンとサーカス」については、最後に、少し詳しい電網情報を紹介することにして、まずは、以下、「アジア国際通信」を転載する。すでにこれを、以下のように、目下この事件を議論中の阿修羅「空耳」掲示板にも投稿しておいた。

http://www.asyura.com/2002/bd18/msg/876.html
ご要望に応え転載。

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【アジア国際通信:「パンとサーカス」とワールドカップ (02/07/14)】

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 ◆「パンとサーカス」とワールドカップ

 ●静かに葬り去られた「審判惨殺事件」情報

 インフルエンザのような「サーカス」が、日本列島を席巻した。

 その余韻に浸りながら7月13日、「何事もなかった」かのように『J1』が再開した。

 「エクアドル国営テレビが、6月23日午後8時のニュース番組で、イタリア対韓国戦で主審をつとめたエクアドルのモレノ氏が、同日の午後6時ごろ同国の首都キトで銃撃され死亡したと報じ、凄惨な現場を放映した」という情報は、マスメディアが完全黙殺して静かに葬り去られている。

 つんのめるような浮ついた姿勢丸だしでハシャギまくった大メディアにしてみれば、冷や水を浴びせるようなこの種の事件に対して、汚らわしそうに徹頭徹尾冷淡であるのも故なきことではないであろう。

 エクアドルでは、「イタリアマフィアの報復」だと信じられているというが、あれだけ美辞麗句をもって飾りたて、これでもかというほどに「感動!」を演出した大メディアが、その裏側で欧米を含む世界的な規模で進行した「もう一つのワールドカップ」、すなわちサッカー賭博については、知らぬ振りを通した。

 凄まじい勢いで吹き荒れた「サッカー賭博旋風」を取り上げる方がよほど「真実」らしくて、報道としてはそちらの方が面白いと思うのだが、マスメディアはそれがまるで存在しないもののように、そっと蓋をしたままにしている。

 ある席で、「モレノ惨殺」が話題になったとき、「イタリア対韓国戦で1000万円をスッた」という御仁が身近にいたのには驚かされた。

 彼は、「インチキ判定のモレノを殺しても飽き足らないと思った」という。「イタリアのマフィアでなくとも黙ってはいない」とでも言いたげであった。

 筆者も件の試合をテレビ観戦した。酷い判定だと思ったが、韓国選手たちの驚異的なスタミナと切れない集中力にも凄みを感じた。これは、日本選手から強く感じられなかった”何か”であった。

 ●「欧州至上主義」と八百長の「古漬け」

 そもそもFIFA主導のサッカー界は、「欧州至上主義」という体質の色濃い団体で、FIFAそのものが裏も表も知り尽くした「利権の巣窟」というほどに、八百長の「古漬け」のような「サーカス」の仕掛け装置そのものではなかっただろうか。

 気候風土の著しく異なる開催地の環境に加え、各国のリーグ戦、欧州カップ戦などが、週2試合のペースで繰り返され、5月中旬まで激しい試合の連続だった欧州勢は、ほとんど休む間もなく代表に合流したことから、明らかに疲労を引きずり、さすがの第一級のプレイヤーたちも本来の力を出し切るコンディションでがなかったに違いない。

 次回大会組織委員会のベッケンバウアー会長の発言などからは、いつまでも欧州至上主義の神通力が通じるほどにアフリカ、北中米はもとより、とりわけ韓国、日本が代表するアジア勢を「舐めたらあかんぜよ!」という教訓が強く感じられる。

 「サッカー賭博の方もそれだけ複雑な要素を抱え込んだ」という警告と受けとめていいだろう。

 イギリスの新聞『サン』が6月17日付で、14日に韓国の仁川で行われた韓国対ポルトガル戦の試合中、韓国の安貞桓選手がポルトガルの選手らから、「引き分けにしよう」と持ちかけられたが、韓国の選手らはこれに激怒したとして、これについてFIFAは調査する可能性があると報じた。

 しかし、こんなものは「審判の買収」などと比べて「八百長」のうちには入らない。「単なるゲームの駆け引きだ」といわれれば、それで終わる。
 今後の教訓としては、「審判を買収する局面」も、これまでにない複雑な要素を抱え込んだということであろう。

 ●サッカー賭博はもう一つのワールドカップ

 ちょうどワールドカップの後半のころ、たまたま筆者はタイにいたのだが、タイをはじめ東南アジア諸国でも、サッカー・ワールドカップのテレビ中継に多くの人々が熱狂していた。

 インドネシアではワールドカップが始まるや、犯罪が激減したことを地元有力紙が報じていた。 あたかも、ローマ帝国が統治の手段として提供した「サーカス」に狂喜した有り様を彷彿とさせる。

 あまり知られていないことだが、インドネシアは1938年に「オランダ領東インド」としてワールドカップに出場したこともあり、サッカーファンが非常に多い。しかしその異常な熱狂振りは、サッカーファンだという単純な理由からだけではない。

 タイでやインドネシアでは、家庭でも職場でもワールドカップを賭けの対象にしていることは公然周知の事実で、これら地域の人々は日頃から「大のバクチ好き」で知られている。「ワールドカップはお誂え向き」なのだ。

 インドネシアの警察当局などは、「無茶な賭けはやめてほしい。負けたものが犯罪に走れば元も子もないのだから」と、件の有力紙に語るほどであった。

 マレーシアのジョホール警察は6月6日、ジョホール・バルの「賭博施設」を摘発して17人を逮捕。コンピュータやテレビ、電話、録音機器などを押収した。マレーシアとシンガポールの客から電話で申し込みを受け、1試合当たり300万リンギ(1リンギは30円~35円)、1日1000万リンギの賭金を集めていたという。

 20日にはマレーシア連邦警察が、シンガポール、香港、タイ3ヶ国の警察当局と協力して、マレーシアのクダ州でコンピュータを使って賭けを管理していた賭博シンジケートの首謀者らを逮捕した。

 このシンジケートは、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、タイ、香港から1試合で最大500万リンギの賭金を集めており、アジア最大規模の賭博組織なのだというが、氷山の一角に過ぎない。

 もちろんこれは、東南アジアだけに限られた特殊な現象ではない。欧米を含む世界規模で行われた「もう一つのワールドカップ」であった。

 しかし、陰と陽、裏と表が一対になってはじめてその意味があるにも関わらず、マスメディアや訳知り顔の論者たちは、その「もう一つ」を完全に無視して、うんざりするような「ワールドカップ賛歌」の美辞麗句だけを謳いあげることに終始した。

 そんな次第であるからして、目の前に積まれたかどうかは知らないが、例え数百万円もの報酬を持ちかけられた中米出身の審判が我を忘れたとしても、それも致し方がないのかなあと思えなくもない。■

 以上で引用終わり。

 次が、『パンとサーカス』の電網情報である。

http://plaza21.mbn.or.jp/~wcc/html/boro/boro_214.html

早稲田教会月報

[中略]

『パンとサーカス』
 古代のローマについて語られるとき、よくこの言葉が使われます。ローマの体制側が民衆を手なずける方法として、物質的な豊かさ(パン)と娯楽(サーカス)を提供したことによっています。
 事実、ローマが民衆を支配し掌握できたのは『ローマの平和と安全』の保障であり、パンとサーカスの提供でありました。
 中でも悪名高き皇帝ネロは、暴君ネロと呼ばれる横暴な専制君主でありましたが、同時に自ら舞台に立って竪琴を引き、歌を歌うなど、人々の歓心と支持を得ようとした『芸人』でもあったのです。
 このネロはまた『淫乱ネロ』とも呼ばれるなど、その生活は放縦と欲望にみちたものでした。[後略]

 以上。


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