台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会
台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会 1999.10.16
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ようこそ阿媽(おばさん)たち!


台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会(山口 明子)

7月12日午後。羽田空港。支援の会の渡辺代表をはじめとする出迎えのメンバーが待ち受ける中をやっと一行がゲートから姿をあらわす。

 5人の原告のおばさんたち、婦女救援基金会理事長の荘國明弁護士、前理事長の王清峰弁護士、ボランテイアの通訳者として参加されたりゅう劉遠中博士、「慰安婦」問題担当の江美芬さんはじめ3人の若いスタッフと黄さんのお孫さんの劉君を含めて12人。みんな 50years of silence(50年の沈黙)と白い文字の入ったおそろいの黒いTシャツが台湾で前の週のキャンペーンの様子をしのばせる。台湾のマス・メデイアの東京支局がさっそく一行を取り囲む。台湾では前の週、台湾拓殖株式会社の参与を示す資料の公開。婦女救援基金会出版の「台湾慰安婦調査報告」発表の記者会見、台北駅の地下広場での東京地裁へ提訴することに対する支援を訴えて募金・署名キャンペーンなど展開し、一連の報道で今回の訪日が大きく取り上げられていた。

 空港から都内に向かった一行は、四ツ谷駅前の幼きイエスの会修道院の会議室で歓迎のパーテイに。台湾で最初に名前と顔を公表して名乗り出た黄阿桃さんをはじめ5人の原告が紹介される。名前等はふせたままだったが台湾で一番最初に名乗り出た高宝珠さんが台湾の伝統的な語りものの歌を歌って下さる一幕も。高さんは、この歌で自分の辛かった人生をせつせつとうたいあげていた。

 13日朝、あいにくの強い雨の中を日本の国会議員へのロビーのために国会へ。民主党本岡昭次参議院議員、田中甲衆衆議院議員、社民党の大脇雅子参議院議員らと面会、立法府からの日本政府に対して謝罪と補償を求める働きかけを訴えた。

 同夜、午後6時から東京ウイメンズプラザで提訴前夜集会(集会での発言は頁参照)。土砂降りの中80名余りの参加。

 14日、霞ヶ関の弁護士会館での打ち合わせの後、支援グループに囲まれた一行は東京地裁へ向かう。雨も小降りとなった昼休みの官庁街を「原台籍『慰安婦』対日訴訟原告団」の赤い横断幕を広げて歩く一行は人目をひく。地裁前では大勢のマスコミのフラッシュをあびる。地裁民事の受付では原告本人と代理人のみというので、原告と弁護団が入室。大勢の支援者たちは部屋の外で待つ。書類の提出だけとはいいながら緊張した面持ちである。その後、司法記者クラブで記者会見に応じる。びっしりと記者たちの前に、黄さんや盧満妹さん、高宝珠さんが清水弁護士、荘弁護士が並ぶ。

 15日午前の2時間たらずの東京の休日の後、原告3人と王弁護士、婦女救援会のスタッフたちは離日。残った原告の黄さんと盧さんの二人は、、「アジア・フォーラム」主催の集会で証言のために法政大学に。聴衆は戦争を知らない若い学生たちが大部分である。

 16日朝、黄さんと盧さんと婦女救援基金会の江さん、劉先生は「旧日本軍による性的被害女性を支える名古屋の会」主催による証言集会出席のため名古屋へ。前回アジアの証言集会で来日したことのある黄さんとは旧知の間柄である。一行は同会の会員たちの暖かなもてなしを受け、同夜は名古屋YWCAでの集会。

 そして、17日朝、名古屋空港から帰路についた。


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