2012年8月 のアーカイブ

死刑執行に抗議する緊急・院内集会のお知らせ

2012年8月14日 火曜日

●再審ができなかった二人への 滝実法相による死刑執行に抗議する
緊急・院内集会のお知らせ
●8月27日(月曜)午後6時〜
●衆議院第二議員会館B1F第5会議室
千代田線・丸ノ内線「国会議事堂前」下車5分
第二議員会館1F入口で通行証をお渡しします。

●滝実法務大臣は8月3日、2名の死刑を執行しました。東京拘置所の服部純也さん(40歳)、大阪拘置所の松村恭造さん(31歳)の二人です。滝法相は就任後わずか2ヵ月での執行にあたり、記者会見で、「二人は再審請求をしておらず、冤罪の危険がなかった」と述べています。しかし、私たちが知る二人は、裁判は納得のいくものでなく、弁護士や支援者の協力が思うように得られない現実を繰り返し訴えていました。今回の執行への抗議集会は、こうした問題を、死刑の執行や死刑囚処遇に関与する政府関係者に強くアピールすべく、敢えて院内集会として開催することにしました。ぜひ、ご参集、ご協力ください。

●死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90
〒107-0052 東京都港区赤坂2-14-13 港合同法律事務所気付
TEL.03-3585-2331 FAX.03-3585-2330

抗 議 声 明

2012年8月6日 月曜日

本日(8月3日)、服部純也さん(40歳:東京拘置所)松村恭造さん(30歳:大阪拘置所)に死刑が執行されたことに対し、強く抗議する。

 滝実法務大臣は、就任後わずか2か月も経過していない段階で、死刑を執行した。十分な記録の検討もされないままの拙速を極めた執行であり、慎重のうえにも慎重でなければならないという法務大臣の職責を放棄するものであって、強く非難されなければならない。

 服部さんは、一審の判決は無期懲役で、二審で死刑に逆転した。松村さんは自ら控訴を取り下げて死刑が確定した。フォーラム90が昨年行ったアンケートに、服部さんは、再審請求を行いたいが、外部交通が認められていた再審の支援者が亡くなった後、別の支援者との外部交通が許可されないので困っているという回答を寄せていた。また松村さんは、精神的に落ち込んでいてあきらめていたが、再審請求をしてみたいと書いていた。

 死刑執行は当然回避されるべきケースであった。

 死刑には犯罪抑止の効果はなく、また、被害者の救済や社会の平穏にも資するものではない。死刑は人道と民主主義に反する。

 私たちは、死刑の廃止を願う多くの人たちとともに、また、滝法務大臣に処刑された服部さん、松村さんに代わり、そして、死刑執行という苦役を課せられている拘置所の職員に代わって、滝法務大臣に対し、強く、強く抗議する。

2012年8月3日

死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90