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インタビュー

ウエディングドレス風衣装で反婚パレードをした

桐田 史恵さん

  • 2009.05.15
  • 聞き手:赤石千衣子
  • 撮 影:飯田 典子

桐田 史恵さん

“結婚”と別のファンタジー紡ぐ

 京都で反婚パレードがあったというニュースが昨年10月飛び込んできた。「非婚ではなく反婚!!」。主催者の一人、桐田史恵さんに会った。
 「なんか、勉強会とかしている仲間と話していて、デモをしたいということになって。で、最初はワキ毛のデモとか考えた人もいたんだけど」。えっ?
 「やっぱり、婚姻制度のことを避けて通れないというか、そのことをいろいろ考えてきたんだから、と思って、反婚パレードをやることにしました」

 反婚パレードは2008年10月13日、京都市内で開催。「『結婚おめでとう!』一色に見える世界にそうじゃない何色かできりこもう。『結婚おめでとう!』な町をめでたくパレードしようよ!」と呼びかけた。
 「チラシを見てわあって喜ぶ人がいて、反応がとてもよかったんです。ずっと言いたかったことだと喜んでくれて」
 桐田さんは小さな声でのんびりしゃべる。
 『婚姻制度をしっていますか?』というリーフレットも作成していた。彼女が周りの人にどうしても伝えたいことを手紙にしてきたのがベースにある。婚姻制度を「制度」「社会的な力」「それぞれの気持ち、生活」の3つの要素に分けて考え、婚姻制度の恩恵や排除する力など解説するリーフレットだ。同時並行で反婚パレードが企画された。
 当日は、超ミニの白いウエディングドレス風なファッションで桐田さんは歩いた。「角隠し」ならぬ「角出し」、バラをくわえて「勘違い男装」(背中には「一生キミを幸せにするよ」のセリフ)など性別二分法を超えた、それぞれのいでたちがあった。楽しかった、という。
 パレードの後、インターネット上で「反婚パレード」は激しくたたかれた。桐田さんは粘り強い。バッシングを分類分析しその背景をレポートした。
 「まず個人の選択の問題でしょ、って言われる。でも個人の選択にしたら、制度についての問い直しができなくなる。そして結婚が自己責任になってしまっている。でもその人は制度まで選ぶことはできていないでしょう?」
 「『結婚』制度への批判が『結婚している人』への批判と見えてしまうことも個人の選択の問題と思われているから。結婚には『制度』『社会的な力』『それぞれの気持ち、生活』という3つの要素があるけど、セットで選ばされているから、本来自分がどれを選んだのか、見えにくくなっているんです」
 今までも人の言葉が気になればその人に話してきた。
 「私ってしつこいんです」

続きは本誌で...

きりた ふみえ

1979年生まれ。2008年10月反婚パレードを企画。「陽のあたる毛の会」メンバー。
http://hinoataruke.org/ 陰毛じゃなくて陽のあたる毛の会、だ。リーフレット『婚姻制度をしっていますか?』を2008年に作成。全文をウェブサイトに掲載。
【 新聞代 】(送料込み)
 1カ月750円、3カ月2,250円
 6カ月4,500円、1年9,000円
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