
(c)前田光代
7月3日にふぇみんとwamが主催した集会「私たちは天皇制廃止を求めます」(2・3面)。藤岡美恵子さんは、昨年5月にエトセトラブックスから出版された、自らも共著者に名を連ねる『部落フェミニズム』(本紙昨年7月25日号)を手に掲げた。 「これは部落女性9人が、これまで部落女性が様々な意味で不可視化されてきたことに対して抵抗の声を上げる、そのための本です。でも今日は私は、一人の部落民としてこの場に立っています」―。
「天皇制と被差別部落差別は対極にあって、どちらも血筋や血統に意味が与えられて、一方は特別な存在に、一方は差別される。天皇制がある限りは部落差別をなくすこともできないと、『部落フェミニズム』の著者たちも実感として捉えています」と藤岡さんは言う。
藤岡さんがスピーチでも話したのが結婚差別のことだ。 「普段は表面化しなくても、いざ結婚となったときに、なぜこうも部落差別がにょきっと顔をだしてくるのか。明治期の人種・血筋が違うという語りが、資本主義的・近代的価値観が入る中で、部落が置かれている貧困や不衛生な状態への蔑視に変わりました。差別の根拠とされるものは時代に応じて変化しています。しかし生得的な差異を見出したい、線引きしたいという意識は依然として社会の中に厳然としてあり、それが結婚差別となって現れるという人もいます。今年の東京都の『人権に関する都民の意識調査』によると、部落の人との結婚に際して親等から反対されたらどうするか聞いたところ、〈結婚する〉は44・5%ですが、〈わからない〉も42・9%と半数近く。若い世代ほど部落差別を教えられない中で、42・9%の人たちはどちらに転ぶか分からない。部落差別は存在していて、天皇制にまつわるいろいろなものはつながっているんです」
続きは本紙で...