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インタビュー

「パリテ・アカデミー」共同代表

申きよんさん

  • 2023.5.5
  • 聞き手…清水さつき
  • 書き手…栗原順子
  • 撮影…宇井眞紀子

>申きよんさん

(c)宇井眞紀子

女性議員を増やす気運は上がった

お茶の水女子大学(以下、お茶大)でジェンダー学や政治学などを教え、女性の政治リーダーを養成する「一般社団法人 パリテ・アカデミー」(以下、パリテ)で共同代表を務める申きよんさん。お話を伺ったのは統一地方選挙真っただ中。女性の新しい動きに話が弾んだ。

 

「今回の統一地方選は、女性候補は劇的に増えてなくても、増やそうという気運は各地にあると思うんです。講演で行く地方で女性議員の方と会う機会も多いのですが、最近は今までにないタイプの若い女性に会います。移住してきた女性たちが、仕事や活動によって地域の人たちとつながり、問題解決には政治の力が大きいと、議員になることを選択肢と考えるフットワークの軽い人たちです」 

 

女性候補者は世襲議員か、団体からの推薦で出る人が多いが、関心がある地域の特定の課題を改善するために、議員を目指す女性たちがいるようだ。  「落選が恥になるとか、あの家とは政治的に対立するのを避けたい(ので出たくない)という日本の地方特有の理由もあり、地域の縛りが少ない移住者が出やすいことはあるかもしれません。日本の地方議員数は他国にくらべて非常に多い。がんばれば女性も大いに政治参画できる国といえるんですよ」

 

 パリテは、研究仲間の上智大学教員の三浦まりさんと一緒に、2018年3月に立ち上げた。女性が政治リーダーとなり、ジェンダー視点からの政策をつくることを目指す。  「年齢制限は設けていないのですが、若手を中心に参加を呼びかけているので、高校生から40代前半の女性が多いです。さまざまなトレーニングがありますが、私たち講師陣がアイデア豊富な若者から学ぶことが多い。最近は若い女性の政治活動団体も増えたし、女性の政治参画への気運にパリテが貢献できたかもと思うんです」

        続きは本紙で...


シン キヨン(申琪榮)

1969年、韓国釜山市生まれ。お茶の水女子大学教員。専門はジェンダーと政治、フェミニズム理論など。パリテ・アカデミー共同代表。共著に『ジェンダー・クオータ 世界の女性議員はなぜ増えたのか』(明石書店)、『女性の参画が政治を変える』(信山社)ほか。

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