(c)落合由利子
2022年12月16日、岸田政権は安保関連3文書を閣議決定した。「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換えて、保有すると明記し、23年度から5年間で防衛費を現行計画の1・5倍以上となる43兆円にすることなどを明記した。
12月9日、ふぇみんは閣議決定に抗議し、撤回を求める声明を岸田首相ほか各政党に送った。憲法9条に違反すること、抑止力競争は国家破綻につながること、米中戦争の時には日本列島が最前線となること、外交努力こそが日本とアジアに平和と繁栄をもたらすこと、等を盛り込んだ(詳細はふぇみんブログ)。
国会(衆議院)の女性議員比率はたった9・7%。多様性のない議会は、多様性を反映しない、熟議を経ない、歪んだ政策を生むのは明らかだ。そんな政治に私たちの手で風穴を開けるためのヒントを求めて、22年6月の東京都杉並区長選において住民らの運動が押し上げて区長となった、岸本聡子さんに話を聞いた(2・3面)。キーワードは「地域主権」と「政治の女性化」。
まずは4月の統一地方選挙で、地域から「政治の女性化」を進めよう。その際の秘訣を、岸本さんの選挙運動の中心を担った内田聖子さんから学ぶ(4面)。1月14日には内田さんがゲストのオンライントークイベント「統一地方選挙へ 私たちの議員を。私たちが議員に。」(8面)もある。何があっても歩みを止めない。 ●編集部
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