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インタビュー

英会話寺子屋を主宰して20年

石原みき子さん

  • 2014.01.15
  • 聞き手…じょうづかさえこ
  • 撮影…落合由利子

石原みき子さん

固定した価値観をひっくり返す

 社会的問題を扱った英語の文章を読み、意見交換をする「環境とフェミニズムの英会話寺子屋」を、石原みき子さんが始めたのは1993年。  きっかけは、仕事疲れで体調をくずし、休養をと貯金をはたいて行った1年間のカナダ滞在。帰国した日本はバブルがはじけ、仕事がなかった。「それならまずはやりたいことをやろう」と、少し学んだ英語を生かして、他にはない英会話塾をスタートさせた。  高校時代、英語は赤点だったというみき子さんが、英会話寺子屋を始めたのは、「あえて権力構造の頂点にある英語を使って、力関係を見すえたかった」から。  子どものころから「力で押さえつけられる関係が大嫌い」で、親の圧力から自由になりたくて22歳で結婚したみき子さん。しかし、すぐに結婚制度の圧力を感じ、当時盛んだった女性解放の活動に飛び込み、5年で離婚。 フェミニズムの思想が生きる力になったと同時に、原発、戦争、差別などあらゆる社会問題の裏に権力構造があることを知った。  「自分も含め英語ができないことがコンプレックスになるのは、英語ができることが他者より力を持つこと=深く意識しないところでの権力志向だ」と気付いたみき子さんは、カナダ滞在の手引きをしてくれたシングルマザー仲間の翻訳家・三輪妙子さんを講師に、権力のシンボルを逆手に取ることを考えた。  テキストは、カナダから持ち帰った市民運動のパンフレットからメディアの記事や映像へと、講師も三輪さんから英語ネイティブの外国人へと変遷したが、英会話寺子屋の目指すところは20年間変わっていない。 続きは本紙で...


いしはら みきこ

1955年、東京都生まれ。高校卒業後、銀行に就職。結婚退職するが、幼い2児を連れて離婚。現在は「英会話寺子屋」の他に、「松井やより賞」事務局、ヘルパーの仕事など。フェミニストシンガーとして数多くのコミカルソングをつくり歌う。

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