「ふぇみん」3187号(2018/05/15)を発行しました。 目次 2…非正規労働者が直面する2つの「2018年の壁」 3…「共謀罪」時代 個人情報を守るには? 4…ルポ 戦争体験者と歩いた石垣島 5…セクハラ容認、被害者バッシングを許さない 6…film 『ゲッベルスと私』 1面 「わたぼうし教室」を主宰する 大元麻美さん Ohmoto Asami [外国ルーツの子らが輝ける社会を] 聞き手…室田元美 撮影…落合由利子 おおもと あさみ 1964年、兵庫県生まれ。東京都の大学院で日本語教師の資格を得て、卒業後はフランスに留学。1992年からカトリック新聞社の記者。2015年に神奈川県横浜市南区で外国ルーツの子どもたちの学習支援をボランティアで行う「わたぼうし教室」を始める。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2面-1 非正規労働者が直面する2つの「2018年の壁」女性差別、年齢差別が横行する派遣の現場 文●竹信三恵子 2面-2 不当な雇い止めに抗って 文●渡辺照子 ●ねこのひげ 3面 小倉利丸さんに聞く 「共謀罪」時代 個人情報を守るには? ●FLASH ・辺野古、土砂投入を阻もう!「ゲート前行動」に連携 4月25日 ・安倍内閣は総辞職を! 総がかり行動が木曜集会 4月26日 ・出版はハルモニの尊厳のために 東京・早稲田でシンポ 4月28日 ・沖縄・女性殺害事件から2年 基地・軍隊への抗議集会 4月29日 4面 ルポ 戦争体験者と歩いた石垣島 自衛隊配備は島を変えてしまう 5面-1 セクハラ容認、被害者バッシングを許さない 5面-2 築地女将さん会 記者会見 現場で働く人間を置き去りにした豊洲市場移転計画にNO 文●岩崎眞美子 6面 film 『ゲッベルスと私』監督 クリスティアン・クレーネスほか 文●向後友惠(放送作家 6月16日より、東京・岩波ホールほか全国公開 配給 サニーフィルム TEL 090(6112)9090 【書評】5/15号の書評ページへ 『戦争とトラウマ 不可視化された日本兵の戦争神経症』中村江里 著/吉川弘文館4600円 『山田わか 生と愛の条件 ケアと暴力・産み育て・国家』望月雅和 編著 能智正博 監修・解説/現代書館2300 円 『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たか』布施祐仁、三浦英之 著/集英社1700円 ●Books 韓国 古い町の路地を歩く/ここまできた小選挙区制の弊害/意味としての自然 防潮林づくりから考える社会哲学 ●Gallery ドキュメンタリー映画『ラジオ・コバニ』 7面 【連載】ゆりばら!(302)竹内佐千子 ●voices「財務省のセクハラ事件に怒りを抑えられません」 ●FORUM『怒りと憎しみ』 ●ふぇみんのお店から 洗濯槽&排水パイプクリーナー(300g×3袋) 756円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●財務省事務次官によるセクハラには、多くの女性が心底胸を痛めた●告発した記者への二次加害も相次ぐ。財務省は被害者に「名乗り出ろ」、財務大臣や文科大臣は「はめられた」と。省庁の対応に女たちは怒り心頭●取材や報道の自由が侵害され、知る権利の後退にも関わる●ようやく、女性記者たちから「実は私も…」と声があがり始めた。新聞労連や民放労連は財務省への抗議声明を発表●女性たちが4月13日に、声をあげた女性記者を孤立させてはならない、どんな制度が必要かを考える緊急集会を開いた。「民間はセクハラに厳しいのに、省庁や役所、特に警察ではまだ多い」との発言も。「社を超えて連帯しよう」「私自身に課せられたと受け止めたい」等、発言者は熱くなり、会場には共感の嵐が吹いた●実行委員の三浦まりさんは「今日を分水嶺にしたい。次の世代に悔しい思いをさせないように」と語った。もう終わりにさせよう。(さ) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・辺野古、土砂投入を阻もう ! 「ゲート前行動」に連携 4月25日 国による今夏の土砂投入計画に備え、「辺野古、連続6日間500人行動」を「座り込み有志」が呼びかけた。〈辺野古実〉がこれに連携し、官邸前で抗議、180人が集まった。沖縄平和運動センターの大城悟さんから、「連日700人以上集まっている。初日は5時間車両を止めたが、機動隊員に押され将棋倒しで骨折の大怪我を負わされた人がいる。翌日機動隊は200人に倍増」と怒りの電話報告。「海上ではカヌー83艇、抗議船11艇で座り込んだ」と仲宗根和成船長も報告した。 ● ・安倍内閣は総辞職を ! 総がかり行動が木曜集会 4月26日 安倍退陣まで続けるという木曜行動に900人が参加。4野党(共・社・立・自由)の幹事長・書記長が登壇、大臣辞任もなく、解明も進まない責任は与党にあると口を揃えた。子どもたちは「ギゾウ・ネツゾウ・アベシンゾー」と遊んでいるとの報告や「セクハラは人権侵害、女性差別許さない」のコールも。最後に「6月、国会前大集会をし、市民の力で退陣させよう!隣国に続き東アジアの平和に貢献しよう!」と主催者の提起があった。 ● ・出版はハルモニの尊厳のために 東京・早稲田でシンポ 4月28日 絵本『花ばぁば』出版記念シンポジウム「絵本で伝える戦争と暴力」が開かれた。主催はwam。日中韓3カ国の12人の絵本作家が戦争と平和をテーマに絵本を描くプロジェクトが2007年スタート、日本では元「慰安婦」を主人公にしたクォンさんの本だけが出版されなかった。クラウドファンディングで資金を得て、「ころから」から4月に出版された。作者のクォン・ユンドクさん、絵本作家の田島征三さん、浜田桂子さんが作成の苦労話や出版までの経緯などを話した。 ● ・沖縄・女性殺害事件から2年 基地・軍隊への抗議集会 4月29日 元海兵隊員の米軍属による、20歳の女性への性暴力殺害遺棄事件から2年。一審無期懲役に対して加害者は即控訴、損害賠償命令に対しても加害者・米軍共に支払いを拒否。基地・軍隊はいらない!と題した集会が東京で開かれ(実行委主催)、沖縄の「基地・軍隊を許さない女たちの会」の源啓美さんが発言した。性暴力のみならず、米軍機事故など切れ目ない基地被害等、沖縄への二重三重の被害に抗して果敢に闘う人々の姿を報告。三線と唄、踊りも集会を盛り上げた。