「ふぇみん」3178号(2018/2/05)を発行しました。 目次 2…白石草さん寄稿 「ニュース女子」問題から見るテレビ業界 3…吉田千亜さん寄稿 福島原発事故の現在地 4…さらなる刑法性犯罪規定改正を目指す「Spring」 5…映画『おだやかな革命』公開 エネルギー自治を通した幸せの経済 6…DVD 『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』 1面 沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない 川名真理さんKawana Mari [沖縄ヘイトより、愛ある未来を] 聞き手…清水さつき 撮影…宇井眞紀子 かわな まり 1963年東京生まれ、埼玉育ち。フリーの編集者として小中学生向けの雑誌に携わる。同誌で「偽ニュースの見分け方」特集も担当した。「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」呼びかけ人。行動等はTwitter @nonewsjyoshiで発信。 --- 2面 ● 白石草さん寄稿 MXテレビ「ニュース女子」問題から見るテレビ業界 文●白石草 ●the Number 4000人 東京都内の1日当たりの「ネットカフェ難民」の概数 ●ねこのひげ 3面 ●吉田千亜さん寄稿「福島原発事故の現在地」 国が被害者を「黙らせる」。そんな国でいいの? ●FLASH ・許すな! 南西諸島の自衛隊 配備巡り集会と省庁交渉 1月18日 ・奪われた人権を取り戻す 福島・郡山でシンポ 1月21日 ・大雪のなか、国会開会日集会 改憲発議阻止を! 1月22日 ・共謀罪の廃止を求める集会 廃止法案提出の実現を! 1月22日 4面-1 さらなる刑法改正を目指すロビイング団体「Spring」設立 私たちには向かうべきゴールがある 文●山本潤 4面-2 【連載】オキナワ×アート④ 根間智子 Paradigm 文●金惠信 5面-1 【連載】ジュゴンの里に暮らす(25) 名護市長選 金か誇りか 文●浦島悦子 5面-2 ドキュメンタリー映画『おだやかな革命』公開 エネルギー自治を通した 幸せの経済 6面DVD 『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』ジョン・フォーセット 監督 文●水島希(大学教員) 現在、日本語版DVDはシーズン2まで販売され、Netflixではシーズン1~4が放映中。ドラマ最終となるシーズン5は、昨年、英語版が放映され大喝采をあびたが、邦訳版は未公開。公開が待ち遠しい価格3500円(税込み) 送料500円 購入申込みはmail:info@essen.co.jp ウェブサイトでも購入可 https://essen.theshop.jp/items/5292233 シーズン1、シーズン2 DVD-BOXの価格は、いずれも7500円(税別) 発売エスピーオー http://www.spoinc.jp/ 【書評】2/5号の書評ページへ 『労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱』ブレイディみかこ 著/光文社820円 『ハリウッド「赤狩り」との闘い 『ローマの休日』とチャップリン』吉村英夫 著/大月書店1800円 『〈女帝〉の日本史』原武史 著/NHK出版900円 ●ふぇみん句会 ●Gallery 映画 『花咲くころ』 7面 【連載】ゆりばら!(293)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「LGBTは臭いもん?」 ●FORUM「人間の脳が発達したのは…」 ●ふぇみんのお店から ★石けん1割引きセール中★お風呂の愉しみ マルセイユ石けん 無香料(120g) 756円→680円/ラベンダー&ローズマリー(120g) 842円→757円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●旧優生保護法下で、障害を持つ人に強制不妊手術を行っていた問題で(本紙2016年6月25日号)、「優生手術に対する謝罪を求める会」のメンバーらと厚労省との6回目の意見交換会が1月23日に行われた。16年3月の国連女性差別撤廃委員会からの厳しい勧告を受けて始まった●“職員が被害者の声を聞く”が、実態調査を行う予定はないと●当日は被害当事者の飯塚淳子さん(70代)と、佐藤由美さん(60代、いずれも仮名)の義姉が会に参加。佐藤さんは、療育手帳交付時には遺伝性ではないと判断されたのに、「遺伝性精神薄弱」で強制不妊手術を受けさせられた。義姉は「人権が無視されている。放置すれば同じことが起こる」●佐藤さんは、1月30日に憲法の保障する幸福追求権を侵害されたとして、国に謝罪と賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こす。広く支援を。連絡先 CILたすけっとmail:cil-tasuketto@k6.dion.ne.jp(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・許すな! 南西諸島の自衛隊 配備巡り集会と省庁交渉 1月18日 800人の陸上自衛隊配備計画が進む、宮古島の「てぃだぬふぁ島の子の未来をつくる会」等が主催し、集会と防衛省交渉が行われた。共同代表の石嶺香織さん、楚南友香子さんがミサイル基地の弾薬庫について質すと、担当者は「(相手に)手の内を示すことになるので回答は控える」。給水・地下水問題では「ご理解を得るよう説明」と。県の建築確認や環境アセスメントを欠く基地着工に鋭く迫る女性たちに対し、防衛省は「関係法令に基づき対処」と終始逃げ回った。 ● ・奪われた人権を取り戻す 福島・郡山でシンポ 1月21日 ひだんれん(原発事故被害者団体連合会)が「原発震災と奪われた人権」と題してシンポジウムを開催した。最初に、地方自治を研究する今井照さんが、市民と政治・行政のかかわり方について基調報告。その後、大学教員の中里見博さんが「平穏のうちに生活する権利」(平穏生活権)の創出を訴え、崎山比早子さんが小児甲状腺がんの現状について、「いわきの初期被曝を追及するママの会」の千葉由美さんがいわき市での活動についてそれぞれ発言した。 ● ・大雪のなか、国会開会日集会 改憲発議阻止を! 1月22日 「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が昼集会を開催、600人が参加した。野党議員らからは、安倍首相加憲案、9条2項を残すとの宣伝に乗せられないように、戦争法が本格的に発動され、日本国憲法殺人事件となるなど批判が続いた。主催者からは「大正政変と呼ばれる第1次護憲運動では、国会を市民が囲み桂太郎内閣を退陣させた。先人の例に続き、改憲の野望を市民の力で葬り去ろう」と行動提起された。 ● ・共謀罪の廃止を求める集会 廃止法案提出の実現を ! 1月22日 立憲民主党の逢坂誠二議員は、与党側が昨年の特別国会に続き、通常国会でも野党の質問時間を削減する方針を示していることに言及し、その強硬な姿勢を、「立法府が三権分立の中で行政府のチェックをする役割を放棄した」と批判。ピースボートの野平晋作さんは「立憲主義を守る活動の一環として共謀罪の廃止を求めていこう」と発言。終了後、全野党参議院議員に廃止法案提出要請行動を行った。主催は「共謀罪廃止のための連絡会」。