「ふぇみん」3170号(2017/11/05)を発行しました。 目次 2…沖縄・高江 米軍ヘリ不時着・炎上 3…小宮友根さん寄稿 性差別「炎上」CMを考える 4…新連載 学校、どうよ?! 5…当事者から見た暴力の影響とトラウマ 6…DVD 『日の名残り』 1面 ヘイトスピーチに立ち向かう 崔江以子さんChoi Kangija [絶望しても、希望しか見えない。] 聞き手…室田元美 撮影…落合由利子 ちぇ かんいぢゃ 1973年神奈川県川崎市桜本生まれの在日コリアン3世。近年は大学の授業や企業の人権研修などに携わる。現在、副館長。2015年11月、桜本を襲ったヘイトデモを機に、ヘイトスピーチ、人種差別撤廃に取り組み、「ヘイトスピーチ解消法」へ道を拓いた。 --- 2面 沖縄・高江 米軍大型ヘリ不時着・炎上事件 生活圏内での大事故「だから反対していたのに」 ●ねこのひげ 3面 性差別CM 「炎上」を超え市民と業界をつなぐ議論の場を 文●小宮友根 ●FLASH ・日本の報道が伝えないこと 東京・早稲田大学で 10月15日 ・新・もんじゅ訴訟 東京地裁 第8回口頭弁論 10月18日 ・安倍改憲は許さない 国会議員会館前行動 10月19日 ・安倍一強政治の「終焉」を 東京・文京区でシンポ 10月21日 4面-1 【新連載】学校、どうよ?! 道徳でアクティブ軍国ラーニング 4面-2 わたしと24条⑪ 個人単位で権利保障と社会保障を 文●草野由貴 5面-1 【連載】続・記憶するベルリン(上) 一人ひとりを記憶する街 文●稲塚由美子 5面-2 オルガ・トゥルヒーヨさん講演 当事者からみた暴力の影響とトラウマ 文●高木澄子 6面DVD 『日の名残り』監督 ジェームズ・アイヴォリー 文●中村富美子(ジャーナリスト) 原作は、本年度のノーベル文学賞に輝くカズオ・イシグロの同名小説。滅びゆく大英帝国の名残のような文化が、その美しさも過ちも含めて、名匠の手で豊かに描かれる。切ないラブロマンスの体裁をとりつつ、複雑な階層文化、スリリングな国際政治の舞台裏、はては個人の尊厳と集団の記憶という哲学的課題まで問う傑作。主役のアンソニー・ホプキンスも見もの イギリス・アメリカ 1994年 ブルーレイ2381円+税 発売・販売 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント TEL03(5205)0271 【書評】11/5号の書評ページへ 『マフィア国家 メキシコ麻薬戦争を生き抜く人々』工藤律子 著/岩波書店1900円 『無冠、されど至強 東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代』木村元彦 著/ころから2300円 『総点検・リニア新幹線 問題点を徹底究明』リニア・市民ネット 編著/緑風出版1400円 ●ふぇみん句会 ●Gallery コミックエッセイ『うちの子は字が書けない』 7面 【連載】ゆりばら!(285)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「東京・東墨田皮革産業地域を巡って」 ●FORUM「怒涛の1カ月」 ●ふぇみんのお店から 乾燥糸こんにゃく「ぷるんぷあん」(25g×10個)507円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●今年のノーベル平和賞は「核兵器国際キャンペーン(ICAN)」に。ICANは100カ国以上にわたる核廃絶団体のネットワークで、受賞理由に「核の非人道性への認識を広める活動をしてきた」と。広島、長崎をはじめとする世界のヒバクシャが自らの存在をもって進めた活動で、ICANも共に歩んだ。ヒバクシャの方が受賞したも同じ。その活動が歴史的な7月の核兵器禁止条約採択へとつながった●条約交渉不参加の日本。安倍首相、外務省は受賞へのコメントは出さず。毎年国連に提出する核兵器廃絶決議案では禁止条約に一切触れず、賛同が23カ国減●安倍首相は北朝鮮の核開発を非難し、「圧力」一辺倒。核廃絶のために何をしているのか●日本政府の態度はヒバクシャへの、核廃絶を願う世界の市民への裏切りだ。世界の信頼を一気に失った。ICAN受賞を政府の態度を変えさせる追い風としたい。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・日本の報道が伝えないこと 東京・早稲田大学で 10月15日 「日本の報道は何を伝えていないか ジャーナリズムが殺される国からの報告」と題するシンポジウムが開催された。主催は早稲田大学ジャーナリズム研究会ほか。ジャーナリストの工藤律子さんが「メキシコ麻薬戦争とジャーナリズム」として、命がけで取材するメキシコのジャーナリストを紹介。JVCの今井高樹さんは自衛隊の撤収以降、日本で報道されない南スーダンについて、政治的解決のめどが立っておらず、400万人の避難民が帰還できない状況だと報告した。 ● ・新・もんじゅ訴訟 東京地裁 第8回口頭弁論 10月18日 新・もんじゅ訴訟は原子力規制委員会に対して、原子炉設置許可処分の取り消しの義務付けを求める。昨年12月に廃炉が決まった高速増殖炉もんじゅだが、廃炉までの基本計画案が示されない。報告集会で原告の中嶌哲演さんは、「原発は国内の格差問題を反映し、地元は都市の植民地になっている。一度受け入れたら抜け出せない構造が問題で、地元自治体はもんじゅ廃炉に対する地元への見返りを要求する。それが廃炉への障害になっている」と。裁判への関心を! ● ・安倍改憲は許さない 国会議員会館前行動 10月19日 衆議院選投開票3日前の、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」等が呼びかけた行動。主催者を代表し高田健さんは、市民連合と立憲4党の7項目の合意締結についてと、「立憲民主党の結党を財産に与党に反撃を」と、清水雅彦さん(日体大)は、周囲に「立憲野党に投票をと呼びかけてほしい」と語った。憲法共同センターの森本駿一さんは「選挙後の改憲論議に向けて、“全国統一3000万署名”を推し進めよう」と訴えた。雨の中、1200人が参加した。 ● ・安倍一強政治の「終焉」を 東京・文京区でシンポ 10月21日 東京新聞の田原牧さんが、「衆議院選挙は厳しい結果が出ると思うが悲観せずにやっていくしかない、今後は中下層に依拠した“根拠地”を結び付けるコーディネートが必要」と発言。つくろい東京ファンドの稲葉剛さんは、練馬区でホームレスのシェルター事業からカフェを始めたことを報告、全国で起きている生活保護引き下げ違憲訴訟を紹介して、生保を引き下げ、家族の義務を強調する安倍政権を批判した。主催はテオリア。