「ふぇみん」3165号(2017/09/15)を発行しました。 目次 2…沖縄・辺野古から島袋文子おばぁがやってきた! 3…ついに核兵器禁止条約、採択 4…「日本軍『慰安婦』メモリアル・デー 語り始めた被害者たち」開催 5…ネオニコ農薬が子どもの発達障害を引き起こす 6…film『ドリーム』 1面 「きゃわチョゴリ」のデザイナー そんい・じゅごんさん [まとい、錘をはずし、自由になる] 聞き手…栗原順子 撮影…落合由利子 そんい じゅごん 1981年三重県生まれ。朝鮮大学校を卒業し、朝鮮(初中級)学校の教員に。2015年、ブランド「そんいチョゴリ」(https://sungihanbok.stores.jp/)を立ち上げる。手作りの雑貨もあり。著書に『きゃわチョゴリ 軽やかにまとう自由』(トランスビュー)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2面 沖縄・辺野古から島袋文子おばぁがやってきた! 地獄の戦争を生き延びた。「沖縄をつぶさせるわけにはいきません」 ●ねこのひげ 3面 日本は「核の傘」から出て参加を ついに核兵器禁止条約、採択 文●田巻一彦 ●FLASH ・築地市場の行方はどうなる? 徹底検証シンポジウム 8月26日 ・東電の対応を規制庁が批判 施設監視・評価検討会 8月30日 ・「津波は想定外」は虚偽!刑事訴訟支援団が集会 9月2日 ・住宅無償打ち切りから6か月 東京・田町で集会開催 9月2日 4面-1 日本軍「慰安婦」メモリアル・デー 「語り始めた被害者たち」集会開催 文●梁澄子 4面-2 【連載】つないで紡いで色とりどり生活⑤ 文●金澤まゆ ヘルパーさんと、思うままやりたいことを 5面 ●脳神経科学者・黒田洋一郎さん講演 ネオニコ農薬が子どもの発達障害を引き起こす 6面 【Film】『ドリーム』監督 セオドア・メルフィ 文●向後友惠(放送作家) 9月29日より、東京・TOHOシネマズシャンテほか全国順次公開 配給 20世紀FOX映画 【書評】9/15号の書評ページへ 『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』堀川惠子 著/講談社1800円 『結婚差別の社会学』齋藤直子 著/勁草書房2000円 『歴史を学び、今を考える 戦争そして戦後』内海愛子、加藤陽子 著/梨の木舎1500円 ●Books 女たちの避難所/「生活保護なめんな」ジャンパー事件から考える/辺野古問題をどう解決するか 新基地をつくらせないための提言/物言えぬ恐怖の時代がやってくる 共謀罪とメディア ●Gallery 『ヒロのちつじょ』 7面 【連載】ゆりばら!(280)竹内佐千子 ●voices 「「赤ちゃんの泣き声を聞くとよいことがある」というウワサを広めませんか。」 ●FORUM「『めげない女たちの物語』」 ●ふぇみんのお店から 新発売! 第3世界ショップ とろっとナスのポークカレー(中辛)〈180g〉 421円 ピリッとスパイスチキンカレー(辛口)〈180g〉 421円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●沖縄・辺野古の工事が実は滞っている―沖縄在住の元土木技術者で、辺野古や高江の工事を技術面から検証している北上田毅さんは、自身のブログでそう解説する●辺野古沖では2014年から海上ボーリング調査が始まり、今年4月には「本体工事に着手した」と沖縄防衛局は発表。しかし辺野古側の護岸工事の進み方は、なぜか断続的だ●北上田さんが開示請求した資料から分かったのは、北側のK9護岸工事は今年4月、沖防が受注業者に「仮設工事 詳細施工計画書」を出させていたこと。沖防は本体工事というが、実は「仮設」工事だった。今、K9護岸は100㍍進捗後、中止状態●この8月、沖防は新たな海底ボーリング調査の入札公告を出した。どうやら海底に問題があるのではと北上田さんは考える●工事が深刻な事態に直面していることを隠すのは、工事を止めたい市民を諦めさせ、県知事の抵抗も封じるためではないか。(さ) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・築地市場の行方はどうなる? 徹底検証シンポジウム 8月26日 7月、小池都知事が汚染土壌の安全宣言なしに、築地市場の豊洲移転を正式に発表。これを受け、築地を未来へつなぐために、とシンポジウムが開かれた。「仲卸など業者の意見を聞かず、汚染の解決がないまま移転はできない。都は約束を反故にしている」と、宇都宮健児さん(弁護士)。「『卸売市場法』の廃止論が浮上し、築地跡地が狙われている。生産者も消費者も守る卸売市場は守られるべき」と、中澤誠さん(東京中央市場労働組合執行委員長)が語った。 ● ・東電の対応を規制庁が批判 施設監視・評価検討会 8月30日 福島第一原発は建屋滞留水(汚染水)処理が問題だ。流入量は半分ほどに減った。東京電力は凍土壁の成果としているが原子力規制委員会は建屋周辺のサブドレインから地下水を組み上げていることが要因とみている。サブドレインの1つの水位低下対応に対して蜂須賀委員は、計器の故障と判断したことや責任部門とのコミュニケーションが取れていないと不満を表明。規制庁側は対応を考え直す必要があると批判した。 ● ・「津波は想定外」は虚偽!刑事訴訟支援団が集会 9月2日 福島原発刑事訴訟支援団、告訴団が、東京・田町で「東電元幹部刑事裁判が始まった!東京集会」を開催した。海渡雄一弁護士が初公判の内容や争点を詳しく説明。東電は15.7mの大津波を想定、津波対策を計画しながらも、これを転換して事故を招いたのであり、元幹部らは事実経過を認識していたとした。河合弘之弁護士はこの裁判は日本から原発をなくしていく裁判だと意味づけ、保田行雄弁護士は、裁判をゆるぎないものにしていく市民運動の必要性を訴えた。 ● ・住宅無償打ち切りから6か月 東京・田町で集会開催 9月2日 「避難の現状と今後の支援について考える交流集会」が開かれた。主催は避難の協同センター。事務局長の瀬戸大作さんが避難者の現状を報告。避難者の孤立と困窮は深刻と指摘、正確な避難者数と実態の把握、住宅支援の再開、生活保護支援が必要と話した。その後、『母子世帯の居住貧困』の著者、葛西リサさんが講演、どんな人にもニーズに合った居住を保障すべきと述べ、さらに北海道、岡山、千葉、山形各地の活動を避難当事者が報告、今後について討論した。