「ふぇみん」3156号(2017/06/05)を発行しました。 目次 2…「共謀罪」は通さない 3…精神障害者の監視強化より地域移行を 4…シリア内戦6年の実態と、犠牲になる市民 5…連載 わたしと24条⑧ 6…DVD 『聲の形』 1面 『「どアホノミクス」を徹底否定する経済学者 浜矩子さんHama Noriko [状況は変えられる。突破できる。] 聞き手…柏原登希子 まとめ…梅山美智子 撮影…落合由利子 はま のりこ 1952年生まれ。エコノミスト。三菱総研研究所入社後、ロンドン駐在員事務所長等を経て同志社大学大学院教員。市民の視点で経済を分析。近著に『みんなで行こう アホノミクスの向こう側』(かもがわ出版)、『どアホノミクスへ 最後の通告』(毎日新聞社出版)ほか多数。 --- 2面 「共謀罪」は通さない 法学者も国連の人権専門家も懸念を示す 3面 精神保健福祉法改正案が参議院で可決精神障害者の監視強化より地域移行を ●FLASH ・反監視から語る共通番号制 学習討論会開催 5月17日 ・廃炉に向けての進捗状況 原子力施設監視検討会 5月22日 ・イラク緊急報告会開催 東京・専修大学で 5月22日 ・今こそ辺野古に代わる選択を! 新外交イニシアティブ提言 5月23日 4面 ●川上泰徳さん寄稿 シリア内戦6年の実態と、犠牲になる市民 5面-1 【連載】ジュゴンの里に生きる(21) 「マカトとザン」に思いをこめて 文●浦島悦子さん 5面-2 【連載】わたしと24条⑧ 親の犠牲になる「美談」もあり得るって?! 文●是恒香琳さん 6面 『聲の形』山田尚子 監督 文●水島希(大学教員) 原作は手塚治虫文化賞新生賞をはじめ数々の賞を受賞したマンガ作品。映画版は以前紹介した『響け! ユーフォニアム』と同じ京都アニメーションが制作。動く形で手話のやり取りを観ることができる上、原作にはない手話エピソード(手話がわからないと理解できない)も含まれ、マンガ版とは異なる楽しみ方ができる DVD3800円(税別) Blu-ray5200円(税別) 発売元 京都アニメーション・映画聲の形製作委員会 販売元 ポニーキャニオン 【書評】6/5号の書評ページへ 『正社員消滅』竹信三恵子 著/朝日新聞出版760円 『「病の経験」を聞き取る[新版]ハンセン病者のライフヒストリー』蘭由岐子 著/生活書院1800円 『済州島で暮らせば』金蒼生 著/新幹社1500円 ●ふぇみん句会 ●Gallery ドキュメンタリー映画『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』 7面 【連載】ゆりばら!(271)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「「教育勅語」は、いりません」 ●FORUM「コツコツとあきらめずに」 ●ふぇみんのお店から 菊花せんこう レギュラー(6時間用)30巻 918円 ミニ(3時間用)32巻 745円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・反監視から語る共通番号制 学習討論会開催 5月17日 2020年東京五輪に向けて次々と治安立法がつくられる中、番号制を市民監視ツールと位置づけ捉え直そうと、「共通番号いらないネット」が企画。反監視ネットの小倉利丸さんと、共通番号いらないネットの宮崎俊郎さん、原田富弘さんが討論。利便・効率性が表の顔で裏の顔は警察や公安機関が市民監視ツールとして利用し、違法な諜報・情報収集が可能になる制度である。社会保障を充実させるという名目で、個人の管理が強化される恐れも指摘。 ● ・廃炉に向けての進捗状況 原子力施設監視検討会 5月22日 東京電力は福島第一原発の3号機で原子炉格納容器にたまった水の中にカメラ付きロボットを今夏投入する。2号機ではカメラ付きのパイプで追加調査。また2号機排気筒解体の計画概要を示した。排気筒は高線量で特に下部は人間が近づけない高線量で、地上120mでの地震対策も急がれる。計画では無人の装置で切断、クレーンで吊り下げるというが、福島からの委員は放射性物質が飛ばないかなどの質問がでた。作業員の多大な被ばくは避けられない。 ● ・イラク緊急報告会開催 東京・専修大学で 5月22日 5月1日に帰国した高遠菜穂子さんが、ISからの奪還作戦が進むモスルでの避難民への食糧配給や破壊された病院への機材搬入などの人道支援の状況を報告。高遠さんと雨宮処凛さんとの対談では、自衛隊員の健康問題、共謀罪、貧困と話題は多岐にわたり、若者に企業社会の論理が内在化している日本で、「生存の肯定」をどうやったら取り戻せるのか、平和ブランドの再構築の可能性はあるかなどが議論された。主催はヒューマンライツ・ナウ。 ● ・今こそ辺野古に代わる選択を! 新外交イニシアティブ提言 5月23日 新外交イニシアティブからの提言シンポジウムが衆議院議員会館で行われた。屋良朝博さん、柳澤協二さんらが話した。米軍再編で沖縄に残る海兵隊は2000人のみになること、海兵隊の主要任務が災害救援に変化しつつある状況に合わせて、沖縄に新たな基地を造るのではなく海兵隊の運用を変えることで基地問題を解決するという具体的な案を提示。6月にはこの案をもって、米国でロビイング活動に取り組む。