「ふぇみん」3147号(2017/2/25)を発行しました。 目次 2…沖縄・反基地運動のリーダー山城博治さんの釈放を 3…「少女像」撤去は問題のすり替え 4…連載 わたしと24条⑤ 5…連載 東京五輪は誰のため?⑥ 教育現場からの報告/女性の身体 6…music イ・ラン 1面 『ひだまり保育園 おとな組』を出す漫画家 坂井恵理さんSakai Eri [性、ジェンダー…常識を壊した先に] 聞き手…柏原登希子 撮影……落合由利子 --- さかい えり 1972年埼玉県生まれ。単行本に『ビューティフルピープル~②』、男女と第三の性を描いた『サード』(祥伝社)、『ヒヤマケンタロウの妊娠』、ブスと美人が入れ替わる『鏡の前で会いましょう①~③』、自身の高齢妊娠・死産、再妊娠を描いた『妊娠17カ月!』(以上、講談社)ほか。 --- 2面 沖縄・反基地運動のリーダー山城博治さん不当勾留120日 法にもとづき 山城博治さんの釈放を ●ねこのひげ 3面 「日韓合意」をめぐる情報操作 「少女像」撤去は問題のすり替え ●FLASH ・大学の軍事研究に反対!日本学術会議前で要請 2月4日 ・辺野古、海上工事へ動く 怒りと抗議の防衛省前 2月6日 ・川内原発原子炉設置変更許可 原子力規制委員会 2月8日 ・核兵器禁止条約交渉に参加を NGOが外務省交渉 2月10日 4面-1 【連載】避難の権利はどこへ?③ 文●星ひかり どこまでいけば 安住の地はあるの? 4面-2 【連載】わたしと24条⑤ 文●濱田すみれ 声高な「絆」に警戒警報 5面 【連載】東京五輪は誰のため?⑥ 「五輪動員」が進む教育現場 文●ますだらな/五輪で女性の身体が脅かされる 文●いちむらみさこ 6面 Music ヘル世界を生き抜く物語 文●岩崎眞美子(ライター) 『神さまごっこ』イ・ラン SDCD-031 2400円(税別)SWEET DREAMS PRESS 【書評】2/25号の書評ページへ 『対米従属の謎 どうしたら自立できるか』松竹伸幸 著/平凡社800円 『働き女子@台湾 日本統治期の水脈』蔡蕙頻 著 日野みどり 訳/凱風社2200円 『AV出演を強要された彼女たち』宮本節子 著/筑摩書房800円 ●books 認知症 からだと脳の究極の1分トレーニング/「共謀罪」なんていらない?! これってホントに「テロ対策」?/明日の平和をさがす本 戦争と平和を考える 絵本からYAまで300 ●Gallery 『ふたりから ひとり ときをためる暮らし それから』 7面 【連載】ゆりばら!(262)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく 「東京で、トランプ大統領を許さない女たちのデモ」 ●FORUM「戦争に反対し、原告になった」 ●ふぇみんのお店 新商品 パックスナチュロントリートメント(180g)1188円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●原発事故からまもなく6年。政府は今年3月末で浪江町の避難指示解除準備区域と居住制限区域の解除を予定●浪江町は全国10カ所で町民の意見を聞く「住民懇談会」を行った。東京都内で開かれた住民懇談会でも、浪江町長をはじめ居並ぶ町役場、原子力災害対策本部、環境省、福島県、東電などの関係者に対し町民から鋭く厳しい意見が出された●「『避難指示解除』という言葉は使わないでほしい。帰らない人々がわがままな人間だという誤解を生む」「家の中は除染されないから高線量だ」「孫を連れては帰れない」「官僚こそ原発被災地に住むべき」「国・東電と町民には信頼関係はない」…●怒りとともに発せられるこの意見に、国や町から納得できる回答はない。「除染の心配は個別に連絡を」、損害賠償は「来年4月までは支払う」…。これでは「ガス抜き」だと言う人も●近く、町長は解除を受け入れるだろうと言われている。(さ) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・大学の軍事研究に反対!日本学術会議前で要請 2月4日 日本学術会議のフォーラム「安全保障と学術の関係:日本学術会議の立場」開催にあたって、軍学共同反対市民の会ほか6団体共催による要請行動が行われ、約100人が参加。軍学共同反対連絡会共同代表の池内了さんらがリレートーク。防衛省が今年度110億円の研究予算を計上、基礎研究の名の下に大がかりな軍装備品開発へと向かい、研究者を軍事研究に引き込む動きが加速していると指摘、学術会議は軍事研究を行わないとの宣言を出すべきと訴えた。 ● ・辺野古、海上工事へ動く 怒りと抗議の防衛省前 2月6日 2月6日午前、辺野古新基地に反対する人々100人以上が抗議する中で防衛局は10㌧以上のコンクリートブロック200個以上の投下準備に入った。海上では反対市民を阻止する鉄製棒付きフロートの拡大設置が終了。辺野古への基地建設を許さない実行委が呼びかけ、同日夜防衛省前で200人以上が抗議行動した。ヘリ基地反対協の安次富浩さんは「県が求めた工事の事前説明」を国が打ち切り、工事を強行した不当性を知ってほしいと、辺野古から電話で訴えた。 ● ・川内原発原子炉設置変更許可 原子力規制委員会 2月8日 九州電力が川内原発の緊急対策所設定を「耐震構造」にするとした原子炉設置変更許可の申請を原子力規制委員会が許可した。多くの反対するパブコメは無視された。重大事故等での緊急時には「免震構造」が必須だ。また北陸電力志賀原発で、雨水が原子炉建屋に流入したのを受け、浸水対策の状況調査を指示していたが、10の施設への改善を指示した。廃炉を決めた「もんじゅ」や六ヶ所村と東海村の再処理施設も対象となった。 ● ・核兵器禁止条約交渉に参加を NGOが外務省交渉 2月10日 3月27日から核兵器禁止条約を交渉する国連会議が米・ニューヨークで開かれるにあたり、核兵器廃絶日本NGO連絡会(ふぇみんも参加)が、外務省交渉を行った。日本原水爆被害者団体協議会事務局長の田中煕巳さんが、条約交渉への参加と積極的な交渉を求める要請書を、武井俊輔外務大臣政務官に手渡したが、外務省側は「条約交渉に参加するかどうかまだ未定」との見解を崩さなかった。昨年10月の条約交渉開始決議では日本は反対票を投じている。