「ふぇみん」3145号(2017/02/05)を発行しました。 目次 2…辺野古、高江の裁判とその後への影響 3…どうなる?私たちの年金 まずは仕組みを学ぼう 4…連載 避難の権利はどこへ② 5…連載 戦争と女性作家② 6…film 『オードリーとデイジー』 1面 フードバンクいたばしを立ち上げる 山下沙織さんYamashita Saori [地域で助け合いの輪をつくりたい] 聞き手…赤石千衣子 撮影…飯田典子 やました さおり 1960年山口県生まれ。イベント会社に勤め、27歳のときに結婚。夫亡き後はワーナーミュージック・ジャパンに就職。子どもの大学入学を機に福岡から東京へ戻り、ワーカーズコープの学童クラブの現場に。2015年度いたばし生活仕事サポートセンター所長。 --- 2面 辺野古、高江の裁判とその後への影響 もはや「沖縄の問題」ではなく「本土の問題」だ 文●金高望 ●ねこのひげ 3面 まずは年金の仕組みを学ぼう①どうなる? 私たちの年金 文●田宮遊子 ●FLASH ・玄海原発新規制基準に合格 原子力規制委員会 1月18日 ・国会開会日に600人 総がかり行動主催 1月20日 ・共謀罪の国会提出に反対 院内集会で決意 1月20日 ・オリンピックは人災だ 日本社会の問題を包括 1月22日 4面-1 【連載】避難の権利はどこへ②それぞれ違う選択がある 文●鈴木哉美 4面-2 【連載】ジュゴンの里に暮らす⑲ 日米の暴風、吹き荒れる 文●浦島悦子 5面-1 映画『スノーデン』(オリバー・ストーン監督)が公開 米国諜報機関の「狂気」を描く 文●小笠原みどり 5面-2 【連載】戦争と女性作家② 日中戦争と女性の能力活用政策 文●長谷川啓 6面 【film】『オードリーとデイジー』ボニー・コーエン、ジョン・シェンク 監督 文●水島希(総合研究大学院大学教員) 世界最大級のオンラインストリーミングサービスである、NETFLIXにてアカウントを取得後、視聴できる。https://www.netflix.com/ 原題は、「Audrie&Daisy」 【書評】2/5号の書評ページへ 『暮らしのなかのボイコット 消費者市民としての50年』富山洋子 著/現代書館2000円 『水俣・女島の海に生きる わが闘病と認定の半生』緒方正実 著 阿部、久保田、高倉、牧野 編/世織書房2700円 『フランス人ジハーディスト 彼らはなぜイスラム聖戦士になったのか』ダヴィッド・トムソン 著 小沢君江 訳/緑風出版2200円 ●ふぇみん句会 ●Gallery 『詩集 霊感の朝 essey ランゲルハンス島の休日』 7面 【連載】ゆりばら!(260)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「ヘイトスピーチに抗して、親睦・学習の新年会」 ●FORUM「オリンピック災害お・こ・と・わ・り」 ●ふぇみんのお店から 石けん・基礎化粧品・キッチンスポンジ他すべて1割引セール! ハローキティシリーズ リップクリームピーチ(1.4g)648円→583円 リップクリームミント(1.4g)648円→583円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)が、1月2日の「ニュース女子」という番組で、沖縄・高江の米軍ヘリパッド建設強行に反対する市民らを「過激派」「日当をもらっている」「韓国人が反対派に参加」などと報道。MXテレビは「議論の一環」と●東京・MXテレビ前では市民有志が毎週抗議。今後も続く●「反対派の黒幕」として名指しされた辛淑玉さんは、27日に放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会に人権侵害を申し立てた●同日、沖縄と東京の合同記者会見で、作家の目取真俊さんは「現場にも行かずに差別に満ちたデマをなぜ流すのか」、日々抗議の現場に通う安慶名奈々さんは「うそばかりで、悔しい気持ち」、辛さんは「一方的に攻撃され、国家の敵として吊るされた。許してはならない。ここは私のふるさと。この問題を変えるのはマジョリティー」と●こんな社会でいいのか。絶対に許してはならない。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・玄海原発新規制基準に合格 原子力規制委員会 1月18日 新規制基準に基づく安全審査に合格した原発は全国で5原発10基となった。九州電力は年内にも玄海原発3、4号機を再稼働する方針で、今後は「工事計画」「保安規定」の審査が必要となる。一般から寄せられた意見は約4200で、これらを踏まえ安全対策の基本方針が新規制基準に適合していると結論づけた。しかし避難計画には多くの課題が残っている。玄海原発の半径30キロ圏には多くの離島がある。再稼働には地元の同意を得る必要があるはずだ。 ● ・国会開会日に600人 総がかり行動主催 1月20日 国会開会日のこの日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委主催の行動が行われ、600人超が雪が舞う中、衆議院第2議員会館前に集まった。社民、共産、民進、自由、沖縄の風の議員らがあいさつ。共謀罪法案や残業代ゼロ法案など、問題ある法案審議が続くと予想されるが、総がかり行動は、①南スーダンに派兵された自衛隊を戻す②貧困格差に苦しむ人との連帯③沖縄での基地建設強行と弾圧に対する行動を強化する(署名活動など)とした。 ● ・共謀罪の国会提出に反対 院内集会で決意 1月20日 国会議員も駆けつけて、国会開会日午後、共謀罪反対を訴える院内集会が開かれた。平岡秀夫弁護士(元法相)は「現行刑事法で国際条約には参加できる」。海渡雄一弁護士は「対象犯罪を600から半減させたと政府は言うが、民主党政権は300に、その後自民党小委員会は140に絞っていた。今さら600か。治安維持法では2つの罪だけで乱用された。市民団体を対象に乱用されるのは間違いない」と。主催は総がかり行動実行委。 ● ・オリンピックは人災だ 日本社会の問題を包括 1月22日 「オリンピック災害おことわり」運動が始まった。主催はオリンピック災害おことわリンク。主催者を代表して鵜飼哲さん(一橋大学)が、「政府にとってどれだけ福島原発事故が深刻な危機となっているのか。復興五輪ではなく、もはや復興妨害五輪である」と政府への怒りを語った。五輪の環境破壊、人種差別、障害者排除、教育への侵入、五輪の政治性などを語るスピーカーが続いた。今後の「災害」を見据え、五輪はいらない、と2020年まで継続して運動していく予定。