「ふぇみん」3135号(2016/10/15)を発行しました。 目次 2、3…特集 親子断絶防止法って誰のため? 4…連載 ジェンダー・フォーラムin広島(終) 5…連載 それぞれの介護 女ひとり介護経営に挑む③ 5…『新版 いのちの女たちへ』トークイベント 6…film 『小さな園の大きな奇跡』 1面 シベリア抑留者の2つの映画を撮った 久保田桂子さん Kubota Keiko [手に負えないと思った、記憶] 聞き手…栗原順子 撮影…宇井眞紀子 くぼた けいこ 1981年長野県生まれ。『祖父の日記帳と私のビデオノート』は、2014年「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」コンペティション部門大賞を受賞。『海へ 朴さんの手紙』は、16年「あいち国際女性映画祭」長編部門グランプリを受賞。本作のパンフレットの挿絵も描いた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2、3面 特集 親子断絶防止法って誰のため? 2面 子どもの権利、DV被害者の安全は守られるのか ●ねこのひげ 3面-1 面会交流は毎回不安です 文●米村まみさん(仮名、34歳)/「親」の関わり方、質が重要 文●鈴井江三子(兵庫医療大学教員) 3面-2 秋の憲法集会 南スーダン派兵と立憲主義の破壊を許さない ●FLASH ・優生手術への謝罪賠償を 2度目の厚労省交渉 10月25日 ・タックス・ヘイブンを問う講演会 東京・田町交通会館で 10月29日 ・「環境配慮」反故に、工事強行 すさまじい環境破壊続く 11月2日 ・「12・6を忘れない6日行動」 「秘密保護法」廃止求め 11月7日 4面-1 【連載】ジェンダーフォーラムin広島⑥ 最終回 原発推進と女性と 文●加納実紀代 4面-2 【連載】女ひとり介護経営に挑む② 文●村田則子 一人になって感じる安らぎ 5面-1 2017年 カレンダー 5面-2 『新版 いのちの女たちへ』トークイベント “矛盾だらけの自分” “弱い自分”を生きる 文●中野理恵 6面 【Film】『小さな園の大きな奇跡』 監督 エイドリアン・クワン 文●向後友惠(放送作家) 東京・新宿武蔵野館ほか全国公開中 配給 武蔵野エンタテインメント TEL 03(3354)5670 【書評】11/15号の書評ページへ 『反東京オリンピック宣言』小笠原博毅、山本敦久 著/航思社2200円 『誕生を待つ生命 母と娘の愛と相克』高良美世子 著 高良留美子 編著/自然食通信社2500円 『スマートメーターの何が問題か』網代太郎 著/緑風出版1600円 ●Books おひとりさまでも最期まで在宅 第2版 平穏に生きて死ぬための医療と在宅ケア/学童保育版 児童虐待対応マニュアル/死刑と憲法 年報・死刑廃止2016/希望の島・沖縄 アリは象に挑む2 ●Gallery ドキュメンタリー映画『カピウとアパッポ』 7面 【連載】ゆりばら!(253)竹内佐千子 ●voices 「笠川フミさん 温かなまなざしを遺して」 ●FORUM「笑ってねぇどやってらんねぇ」 ●ふぇみんのお店から パックスオリーボディークリーム(110g)1188円 ソンバーユ(70ml)2160円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●11月1日、緊急国会集会「安心できる介護保険を!」が開かれた。主催は市民福祉情報オフィス・ハスカップ●介護保険の2015年改正では、特養の新規利用は要介護3以上に。「一定以上の所得者」の自己負担は2割に。17年改正に向け、集会では主催者の質問に財務省、厚労省から回答が●財政制度等審議会では、軽度者(要介護1・2)の「生活援助」「デイサービス」、「福祉用具レンタル」「住宅改修」の原則自己負担化、利用者負担の原則2割化。軽度者へのサービスでは「生活援助」だけを地域支援事業へ移行。財務省、厚労省は「制度の持続可能性」を言い、「生活援助」にプロは不要と●現場からは、高齢者の8割が年金に頼る実態や、初期認知症は要介護1・2で、「生活援助」にプロの技術が必要など、現実を無視していると怒りの声が。介護殺人も起きている●誰のための何の制度か。原点が失われている。17年改正、今が正念場。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・優生手術への謝罪賠償を 2度目の厚労省交渉 10月25日 1963年に当時16歳の飯塚淳子さん(仮名)が優生保護法下で優生手術を強制された事件で、飯塚さん本人を交えての厚労省交渉が行われた。女性差別撤廃委員会が、日本政府に謝罪や賠償、人権回復を勧告したこともあり、1949年から96年の優生手術データが提示されたほか、この事件を「最重要課題」とする厚労省側の発言もあった。引き続き交渉し、謝罪、賠償などを求めていく。主催は、優生手術に対する謝罪を求める会。 ● ・タックス・ヘイブンを問う講演会 東京・田町交通会館で 10月29日 主催は「公正な税制を求める市民連絡会」。タックス・ジャスティス・ネットワークのジョン・クリステンセンさんと、クリシェン・メータさんが講演。アフリカ(途上国)には豊かな土地と資源があるが、多国籍企業が利益をタックス・ヘイブンに溜め込むため、本来の税収が途上国に入らず、国は不安定化、支援も相殺されると指摘。日本は貿易国として、ODA支援国として、多国籍企業の全会計情報の公開など、健全な世界貿易システムのために声を上げるべきとした。 ● ・「環境配慮」反故に、工事強行 すさまじい環境破壊続く 11月2日 FoE Japanによる、高江ヘリパッド建設をめぐる事前学習会で、元土木技術者の北上田毅さんが報告。年内完成をめざし、最大100台のダンプカーが土砂を運び、3カ所4つの工事が同時進行する。県条例に反し現場では赤土が流出。手抜き工事による道路崩壊の恐れ、相次ぐ違法行為(不正改造等の違法車、危険作業、道路使用許可なしの県道使用等)、弾圧の強化(初めて刑特法による起訴)がある。その後、省庁交渉を行った。 ● ・「12・6を忘れない6日行動」 「秘密保護法」廃止求め 11月7日 国会前では市民が、秘密保護法廃止、TPP強行採決糾弾、南スーダンPKO派遣反対の声を上げた。続いて「情報監視審査報告を聞く」と題した院内集会を開催。参議院審査会委員の仁比聡平共産党議員は「行政府が秘密指定したものを監視するのが審査会だが、その仕組みは秘密会そのもので国民の知る権利を保障していない」と発言。上智大学教員の田島泰彦さんは「秘密法で事実や情報が遮断されている状況の中、まともな言論ができなくなっている」と指摘した。