「ふぇみん」3106号(2015/11/25)を発行しました。 目次 2…沖縄県民が島ぐるみで闘う 3…金子勝さんに聞く 「新3本の矢」ってなんだ? 4…連載 ジュゴンの里に暮らす⑪ 5…イルダ 韓国の米軍「慰安婦」問題 6…ミステリーの本棚 『凍える街』 1面 人工呼吸器ユーザー 海老原宏美さんEbihara Hiromi [まあ、とりあえず空気でも吸って] 聞き手…柏原登希子 撮影…宇井眞紀子 --- えびはら ひろみ 1977年神奈川県生まれ。社会福祉士。「自立生活センター東大和」理事長。2001年11月から自立生活を開始。母・海老原けえ子さんとの共著『まあ、空気でも吸って』(現代書館)を出版。『風は生きよという』の上映情報や自主上映申し込みはhttp://kazewaikiyotoiu.jp/ --- 2面 戦後最大規模の基地撤去運動が始まった 沖縄県民が島ぐるみで闘う 文●平良暁志(「沖縄『建白書』を実現し 未来を拓く島ぐるみ会議」事務局統括) ●ねこのひげ 3面 金子勝さんに聞く 「新3本の矢」ってなんだ? アベノミクスこそ最大の弱点 ●FLASH ・イタリアの盗聴の実態視察から 盗聴法廃止ネットの集会 11月6日 ・六ヶ所再処理工場中止を要請 科学者らが安倍首相に 11月6日 ・シリア 停戦と人道支援を 赤十字シンポ開催 11月7日 ・警視庁機動隊が辺野古へ 東京へ戻れ ! と緊急抗議 11月8日 4面-1 【連載】「ジュゴンの里に暮らす」⑪ 「あきらめない」つながりを 文●浦島悦子 4面-2 【連載】鼠のような猫の話⑦『資本論』が読めなかった猫 文/イラスト●是恒香琳 5面-1 【イルダ】 国の責任を問い、裁判に 韓国の米軍「慰安婦」問題 文●ナラン(イルダ記者) 5面-2 介護者支援の今(上)「つどい場さくらちゃん」の取り組み 6面 ミステリーの本棚 『凍える街』アンネ・ホルト 著 文●稲塚由美子(ミステリー評論家) 枇谷玲子訳 創元推理文庫 1260円(税別) 東京創元社 【書評】11/25号の書評ページへ 『みるく世や やがて 沖縄・名護からの発信』浦島悦子 著/インパクト出版会2300円 『ソウル1964年冬 金承鈺短編集』金承鈺 著 青柳優子 訳/三一書房2200円 『女性画家たちの戦争』吉良智子 著/平凡社840円 ●ふぇみん句会 ●Gallery ドキュメンタリー映画『放射能を浴びたX年後2』 7面 【連載】ゆりばら!(221)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく 「浅沼稲次郎さん、凶刃に斃れ55年」 ●FORUM「姉の死と、友との再会」 ●ふぇみんのお店から 年の市8%割引で 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●11月13日、原子力規制委員会が文部科学省に対し、高速増殖炉「もんじゅ」の運営者の交代を勧告した●1995年に運転を開始したもんじゅは4カ月後に火災を起こし、2010年の再始動後も、すぐ事故を起こして停止●12年、1万カ所近い点検漏れが判明、規制委は運転停止を命じたが、今年さらに報告書に誤りと点検漏れが見つかった●事故は起こす、情報公開は遅い、改善できない、点検もできない日本原子力研究開発機構に任せられないのは当然だ●だが、どこがもんじゅを「安全」に動かすことができるのか●もんじゅと六ヶ所村再処理工場を軸とした「核燃料サイクル」だが、再処理工場は22回も完工を延期、一度もサイクルになっていない●すでにもんじゅには約1兆円、再処理工場には3兆円もの建設・運営費が投入された●核燃料サイクル事業の根本的見直しが必要な時だ。「もうやめようよ」ともんじゅ君も言うに違いない。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・イタリアの盗聴の実態視察から 盗聴法廃止ネットの集会 11月6日 盗聴法・刑事訴訟等改悪法は次期通常国会で成立も危ぶまれる。衆議院法務委員会は10月中旬イタリア、フランス、イスラエルなど視察を行った。日本の警察庁が模範とするイタリアの実態について衆議院法務委員の清水忠史議員(共産党)が報告した。あまりにも高度化された盗聴施設とその整備を見て驚愕したことや、国民のプライバシーは侵害され放題、日本の警察にイタリア同様の盗聴の自由を与えてはならないと強く決意したと報告した。 ● ・六ヶ所再処理工場中止を要請 科学者らが安倍首相に 11月6日 長崎市で開かれた核兵器と戦争の廃絶を目指す科学者らの国際会議「パグウォッシュ会議世界大会」に参加した核物理学者のフランク・フォン・ヒッペルさんは、原水禁主催の講演会で「日本は約48トンの民生用余剰プルトニウムを保有しているが、再処理工場が計画通り運転開始した場合、プルトニウムの増加を防げない」と指摘。同日同会議に参加した31人の科学者が安倍首相にプルトニウムの分離の無期限停止を要請する書簡を送ったと報告。 ● ・シリア 停戦と人道支援を 赤十字シンポ開催 11月7日 「失われた5年 中東人道危機と子ども・女性たち」と題し、シリアの現状をテーマに、高橋和夫さん(放送大学教員)、玉本英子さん(ジャーナリスト)ら3人が話した。また、シリア赤新月社のボランティアのシリア人女性2人も、厳しい状況の中での活動を報告した。シリア難民は1350万人といわれ、国内避難民が650万、ISに包囲されてアクセス困難な住民は40万人近い。一刻も早い停戦と人道支援が必要だ。 ● ・警視庁機動隊が辺野古へ 東京へ戻れ ! と緊急抗議 11月8日 政府の辺野古作業再開(10/29)に抗議が強まるなか、11月4日から警視庁は機動隊100人以上をキャンプ・シュワブ前に投入、県警と共に座り込み排除に乗り出した。東京からも声をあげようと、「辺野古リレー 辺野古のたたかいを全国へ」が呼びかけ「警視庁機動隊は辺野古から撤退しろ!」と約120人が集まった。警察官に阻止され代表10人だけが警視庁正門前で「東京から沖縄への暴力を許さない」と抗議文を読み上げた。文書の受け取りを拒否されたため、翌日郵送。