「ふぇみん」3102号(2015/10/15)を発行しました。 目次 2…「人種差別撤廃施策推進法案」 秋の国会で成立を 3…「今ここにある戦争」岩国編 極東最大の米軍基地に 4…連載 季節の韓方茶・秋編 5…連載 鼠のような猫の話⑥ 6…film 『マルガリータで乾杯を!』 1面 貧困問題に取り組む司法書士 徳武聡子さんTokutake Satoko [生きる権利をすべての人に] 聞き手…社納葉子 撮影…谷口紀子 --- とくたけ さとこ 1974年、愛知県生まれ。2003年、大阪司法書士会に会員登録。簡易訴訟代理等関係業務認定司法書士。日本司法書士会連合会経済的困窮者の権利擁護部会。ブログ:謄奔静想~司法書士とくたけさとこの「つれづれ日記」 http://ameblo.jp/tokutake-satoko/ --- 2面-1 野放しのヘイト・スピーチを「違法」と宣言、国と地方公共団体の責務も 「人種差別撤廃施策推進法案」 秋の国会で成立を 2面-2 世論を盛り上げ、法制定を 文●師岡康子 ●ねこのひげ 3面 【今ここにある戦争】岩国 住民の意思を無視し、極東最大の米軍基地に 文●大月純子(岩国基地訴訟事務局) ●FLASH ・安倍政権との決別 私たちに何ができるか 9月26日 ・被爆70年 今できること 核兵器廃絶国際デー 9月26日 ・放射能から三陸の海を守ろう 10周年交流集会 9月26、27日 ・「女性の貧困と性搾取」「貧困」の中に生きる少女たち 4面-1 季節の韓方茶・秋編 寂しさの秋に飲むお茶 文●李ウンキョン、監修●李尚宰(イ・サンジェ)、イラスト●をかもとYou子、コーディネート●岡本有佳 4面-2 波のはざま~からだの流れのつかみ方~ 文●富永純枝 ②喪失の時 5面-1 【連載】ジュゴンの里に暮らす 文●浦島悦子 ⑩「福よ、来い来い」 5面-2 【連載】鼠のような猫の話 文/イラスト●是恒香琳 ⑥言いたいことのある猫の話 6面 【Film】『マルガリータで乾杯を!』監督 ショナリ・ボース 文●斉藤綾子(大学教員) *10月24日より、東京・シネスイッチ銀座ほか全国順次公開 配給 彩プロ TEL 03(3428)7874 【書評】10/15号の書評ページへ 『すぐにわかる 戦争法=安保法制ってなに?』戦争をさせない1000人委員会 編 /七つ森書館1200円 『太陽のひと ソーラーエネルギーで音楽を鳴らせ!』朴順梨 著/ころから1400円 『死刑冤罪 戦後6事件をたどる 』里見繁 著/インパクト出版会2500円 ●Books 安倍靖国参拝違憲訴訟・関西 資料集/選挙制度改革 女性の視点で考える/椅子取りゲーム 韓国サンヨン自動車労働争議の真実/「水素社会」はなぜ問題か 究極のエネルギーの現実 ●Gallery ドキュメンタリー映画『光のノスタルジア』 7面 【連載】ゆりばら!(217)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「岩手県でふぇみんの読者会をつくりませんか」「怒りを力に」 ●FORUM「ここからが始まり」 ●ふぇみんのお店から くらしのひきだし 季節の商品コーナー 王隱堂農園 ごま豆腐(120g)309円 吉野本葛(100g)700円 完熟梅ひと口ゼリー(100g) 400円 干し柿ひと口ゼリー(100g)400円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●「安保法案」(当時)に反対する国会前抗議の最中、「防衛装備庁が新設される」という情報が流れた●調べてみると、実は昨年2月の防衛省「平成27年度予算案」に、「防衛省内の調達、研究開発等に係る装備取得関連部門を集約、統合した外局として『防衛装備庁(仮称)』を新設」するとあった●また、先の国会で防衛装備庁設置を柱とする「改正防衛省設置法」も成立していた。この一連は、昨年4月の「武器輸出3原則」撤廃が根底にある●そして、この10月1日に「防衛装備庁」が発足。予算2兆円。新聞の大きな見出しが恨めしい●自衛隊の装備開発や購入、海外への武器輸出と共同開発、陸海空自衛隊内の武器の融通も可能に。経済界の強い後押しもあったという●そういえば昨年、世界規模の武器展示会に日本企業が参加したという報道も記憶に新しい●市民の抗議を無視して、「平和国家」を返上し、軍拡競争に向かうのか。(さ) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・安倍政権との決別 私たちに何ができるか 9月26日 「許すな!憲法改悪・市民連絡会」の憲法講座で立憲デモクラシーの会呼びかけ人の中野晃一さんは、いまの状況に対し「過度に絶望しない、しかし楽観も出来ない」としつつ、安保法制反対運動の示した希望を参加者に語った。現選挙制度では代議制は機能せず、デモクラシーは民衆の力でしか守れない。シールズの身体性を持つ言葉で平和主義に力が戻った、とも。最後に「個人の尊厳を暴力から守るためリベラル左派の連合が(国会に)できないものか」と。 ● ・被爆70年 今できること 核兵器廃絶国際デー 9月26日 核兵器廃絶日本NGO連絡会(ふぇみんも参加)が主催するシンポに約110人が参加。基調講演では作家の高橋源一郎さんが今年叔父が戦死したルソン島を訪れ、戦争の悲惨さを初めて共感できたと語った。パネル討論で高校生の平和大使の小桜智恵さんが「被爆者の声を若い世代が継承し、国を超えて核廃絶の運動を広げたい」、被団協の藤森俊希さんは「年齢と核廃絶の競争になってきた。核兵器が人類の生存と相いれないことを若い人に伝えたい」と話した。 ● ・放射能から三陸の海を守ろう 10周年交流集会 9月26、27日 「三陸の海を放射能から守る岩手の会」の設立10周年を記念しての大交流会が9月26日、27日に岩手県花巻大沢温泉で開かれた。岩手県内ほか各地から25人が参加。10年の振り返りと、各地でのそれぞれの活動を報告して、情報交流。今後も再処理工場の本格的操業を止め、貯蔵されている高レベル廃液の安全な処理を求めるとともに、県北部の最終処分場選定に反対する運動を継続していくことを確認した。 ● ・「女性の貧困と性搾取」「貧困」の中に生きる少女たち 女性の貧困と性搾取をテーマに国際婦人年連絡会主催のセミナーが9月29日に開催された。講師は女子高生サポートセンターColabo代表の仁藤夢乃さん(本紙2013年11月5日号1面)。“家庭や学校に居場所をなくし、渋谷あたりを徘徊する「難民高校生」は社会的に理解されることが極めて困難な状況にある”という。仁藤さんは若い世代が尊重され大事にされない社会に危機感を募らせ、先端を担っている自身の支援活動について語った。