「ふぇみん」3091号(2015/6/15)を発行しました。 2、3…特集 誰のための刑事司法改革? 4…日韓国交正常化50年 真のパートナーシップの構築へ 5…「屈しない」 オール沖縄の意思 沖縄県民大会 5…原発事故被害者団体が「ひだんれん」を結成 6…film 『アリスのままで』 1面 映画化された『きみはいい子』の小説家 中脇初枝さんNakawaki Hatsue [みんな「べっぴんさん」だよ] 聞き手…柏原登希子 撮影…飯田典子 なかわき はつえ 1974年徳島県生まれ、高知県育ち。高校在学中に『魚のように』で第2回坊ちゃん文学賞受賞、小説家デビュー。『きみはいい子』の続編『わたしをみつけて』で山本周五郎賞候補。児童書『あかいくま』『こりゃ まてまて』のほか『祈祷師の娘』『こんこんさま』『みなそこ』など。 2、3面 【特集】誰のための刑事司法改革? 2面 ◎桜井昌司さん(冤罪被害者)インタビュー 自白の強要で冤罪に 取り調べの全面可視化を 取り調べの一部可視化と司法取引導入は危険 ●米倉洋子 ●ねこのひげ 3面 プライバシーを侵害し、市民への監視を強める盗聴法拡大 ●海渡雄一 ●FLASH ・再稼働のボタンを押させない!さようなら原発集会 5月31日 ・有害化学物質削減に向けて有害物のリスクを最小にするために ・自衛隊配備強行へ沖縄・与那国島のこれから 5月31日 ・「怒れ! つながれ! 女たち!」“女性の貧困”を次世代につなげない 4面 日韓国交正常化50年 真のパートナーシップの構築へ 日韓条約の再検証が不可欠 ●李泳采 5面-1 「屈しない」オール沖縄の意思 止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会 ●山本英夫 5面-2 手をつなぎ、立ち上がろう!原発事故被害者団体が連絡会を結成 ●佐久間淳子 6面 【film】『アリスのままで』監督 リチャード・グラッツァー&ウォッシュ・ウェストモアランド 文●斉藤綾子(大学教員) *6月27日より、東京・新宿ピカデリ―ほか、全国公開 配給 キノフィルムズ TEL 03(5908)2262 【書評】6/15号の書評ページへ 『「慰安婦」問題の本質 公娼制度と日本人「慰安婦」の不可視化』藤目ゆき 著/発行= 白澤社 発売=現代書館2000円 『「辺境」の誇り アメリカ先住民と日本人』鎌田遵 著/集英社760円 『崖っぷち国家 日本の決断』孫崎享、マーティン・ファクラー 著/日本文芸社1500円 ●books ・10分でわかる得する年金のもらい方 ・性奴隷とは何か シンポジウム全記録 ・新・気づいて乗りこえる 精神的DV(夫のモラルハラスメント)に悩む女性のためのガイドブック ・後藤さんを救えなかったか ●Gallery 常見藤代著『女ひとり、イスラム旅』 7面 【連載】ゆりばら!(206)竹内佐千子 ●voices 「「戦後70年東アジアの未来へ!宣言する市民」立ち上げ集会報告」 ●FORUM「侵略と加害の歴史撤去に抗議する!」 ●ふぇみんのお店から クリームソープのキャラクター入り石けん キテイちゃんアップルの香り(100g)194円 新商品キティちゃんラベンダーの香り(100g)194円 新商品マイメロディ桃の香り(100g)194円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●2007年の卒業式で君が代斉唱時に起立しなかったため、停職6カ月の処分を受けた東京都内の元中学校教諭の根津公子さんが、都に処分取り消しを求めた控訴審で、都教委の裁量権を逸脱し違法だとして根津さんが逆転勝訴●根津さんが06年の不起立で停職3カ月となった処分は、12年に適法との最高裁判決が。根津さんと一緒に提訴した、07年の不起立で停職3カ月の処分を受けた、都立特別支援学校元教諭の河原井純子さんは、一審と同様停職処分取り消しに●根津さんは「生きているうちに勝利判決を手にすることができるとは考えてもいませんでした」と●東京高裁は、都教委による「累積加重処分」を、教員が思想・信条を捨てるか、教職員としての身分を捨てるかの二者択一を迫り、憲法の思想・信条の自由の侵害につながると●教育現場への国家主義の強制は強まる一方。自由を求める教員、生徒の背中を押す一助になるよう。(登) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・再稼働のボタンを押させない!さようなら原発集会 5月31日 川内・高浜原発 再稼働に反対して、東京・上野水上音楽堂で集会が開かれた。参加者は1200人。音楽をはさんで、鎌田慧さん、雨宮処凛さんがトーク、また飯舘村からは長谷川健一さんが、鹿児島から鹿児島集会の共同代表・荒川譲さん、福井から原告団事務局長の松田正さんが、それぞれ現状を訴えた。最後に落合恵子さんが「現場の声といのちから、もう一度結びなおそう」と訴えて集会を終了し、参加者は御徒町公園に向けてデモを行った。 ● ・有害化学物質削減に向けて有害物のリスクを最小にするために 有害化学物質削減の2020年目標達成に向けて、同削減ネットワークのシンポが5月31日に行われた。宮本憲一さん(元滋賀大学学長)は、「戦後日本公害の歴史的教訓」と題して、いまだ終わっていない水俣病問題やアスベスト災害について講演。パネルディスカッション「有害物のリスクを最小にするために」では公害防止と予防原則について、くらしの中での実践的な取り組みと、PRTR制度と放射性化学物質汚染について、3人のパネリストがそれぞれ提起した。 ● ・自衛隊配備強行へ沖縄・与那国島のこれから 5月31日 人口1479人の島に来年3月、自衛隊沿岸監視部隊約150人が配置される。自衛隊誘致町議会可決から6年半の今年2月22日、反対住民の運動により住民投票を行った結果、187票の差で賛成派が勝った。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック主催の集会で誘致反対の崎元俊男さん(与那国町議会議員)は、基地造成工事が進行する中での投票を敗因の一つに挙げた。既に「着工差し止め訴訟」に入り、反対する445人の仲間と共に与那国の未来のために闘うと話した。 ● ・「怒れ! つながれ! 女たち!」“女性の貧困”を次世代につなげない 女性の安全と健康のための支援教育センターが5月31日、表記集会を開催。講師は、アフターケア相談所「ゆずりは」の高橋亜美さん、「あすわか」の太田啓子さん、東京大学教員の本田由紀さん。太田さんは「社会運動を受けつけない人に“薄めた政治エキス”を少しずつ注射」する憲法カフェを、日々の暮らしの中で開いている。司会の角田由紀子さんが、こむずかしい雑誌を読まない人とどうつながるか考えなくては、と語った。