「ふぇみん」3088号(2015/5/15)を発行しました。 2…災害×女性 被災地若年女性調査まとまる 3…災害×女性 第3回国連防災世界会議を振り返る 4…映画『赤浜ロックンロール』小西晴子監督に聞く 5…イルダ 売春は「個人の選択なのか?」 6…film 『奇跡のひと マリーとマルグリット』 1面 詩人で社会学者 水無田気流さんMinashita Kiriu [家族の現実から社会を斬る] 聞き手…大森順子 撮影…飯田典子 みなした きりう 1970年神奈川県生まれ。立教大学社会学部兼任講師。著書に『無頼化する女たち』(洋泉社新書)、『平成幸福論ノート:変容する社会と「安定志向の罠」』(本名の田中理恵子名義、光文社新書)。詩集『音速平和』(思潮社)で中原中也賞、『Z境』(思潮社)で晩翠賞受賞。 2面 〔災害×女性〕見えない姿を可視化する 被災地の若年女性調査まとまる ●ねこのひげ 3面 〔災害×女性〕第3回「国連防災世界会議」を振り返る 「防災」で、女性たちがリーダーシップを 文●宗片恵美子 ●FLASH ・世界のフェミニスト、NYに集合 「国連女性の地位委員会」の報告 ・知ってほしい! 辺野古のこと 渋谷サウンドパレード 4月26日 ・再エネ目標を30%以上に! エネルギーミックス緊急集会 ・川内原発の再稼働を許すな! 4・29チェルノブイリの日東京集会 4面-1 映画『赤浜ロックンロール』小西晴子監督に聞く 防潮堤つくったら、海が見えねえじゃねぇか! 4面-2 悩んで、松戸市にとどまって 5面-1 【イルダ】 売春は「個人の選択」なのか? 5面-2 死刑廃止は世界の潮流 日本はますます孤立する!? 6面 【film】『奇跡のひと マリーとマルグリット』 監督 ジャン=ピエール・アメリス 文●向後友惠(放送作家) *6月6日より、東京・シネスイッチ銀座ほか全国順次公開 配給 スターサンズ TEL 03(3406)2205 【書評】5/15号の書評ページへ 『ケアのカリスマたち 看取りを支えるプロフェッショナル』上野千鶴子 著/亜紀書房1600円 『平和のための戦争論 集団的自衛権は何をもたらすのか?』植木千可子 著/筑摩書房820円 『あなたに伝えたいこと 性的虐待・性被害からの回復のために』C・L・メイザー&K・E・デバイ 著/野坂祐子ほか 訳/誠信書房3600円 ●books ・ご当地電力はじめました! ・原発地震動想定の問題点 ・ヘイト・スピーチ法研究序説 差別煽動犯罪の刑法学 ・終わりなき危機 日本のメディアが伝えない、世界の科学者による福島原発事故研究報告書 ●Gallery 宇井眞紀子写真展「アイヌ、風の肖像」 7面 【連載】ゆりばら!(203)竹内佐千子 ●voices 「頑張る女性弁護士にご相談を」 ●FORUM「支部のこと」 ●ふぇみんのお店から 洗濯槽&排水パイプクリーナー(300g×3袋入り)756円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●4月27日、日米防衛協力の指針(ガイドライン)の再改定が合意された●5月6日の鎌倉九条の会で元・防衛官僚の柳澤協二さんは、これでは米国がやってくれるよねと言ったときに考えさせてくれとは言えない状況になると指摘●武器使用の拡大で、米国と同じ武器使用基準となり、自衛隊は専守防衛から「普通の軍隊」へ●地理的制限の拡大では、アフガニスタンや南スーダンなどでの活動を米国から要請される可能性も●イラクに派遣された自衛隊は1発の弾も撃たず、1人の犠牲者も出さずに帰国したが、PTSDなどにより29人が自殺●安倍首相の言うイコールパートナーとは米国などと同じだけ死者を出すことなのか●手続き上も、国会での議論の前に、中身を先取りしたことは大問題●柳澤さんは、「法律ができても自衛隊が外国で1発目の弾を撃つまでには時間がある」「無駄な戦争をしないために広範な議論を」と呼びかけた。 (い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・世界のフェミニスト、NYに集合 「国連女性の地位委員会」の報告 北京会議から20年目の今年、第59回国連女性の地位委員会(CSW59)が、3月、米国・ニューヨークで開催された。国連主催の本会議のほか、「慰安婦」問題や戦時下の性暴力などいくつものテーマでNGO主催のフォーラムも開催され、NGO関係者1100人(全体で8600人)が参加。各国のフェミニスト同士が情報交換を行った。国連の「政治宣言」にNGOが加われないなど批判も。4月23日、CSW59に参加したアジア女性資料センターのスタッフの報告による。 ● ・知ってほしい! 辺野古のこと 渋谷サウンドパレード 4月26日 安倍政権は翁長沖縄県知事の「作業停止指示」をも押しのけ、警察・機動隊・海上保安官を動員し大浦湾埋め立て工程を進めている。「辺野古で起きていることを街の人に伝えたい」と、サウンドカーを先頭にエイサー、ドラム、ジャンベ、ギターなど多彩なパレードを行った。黄色とピンクの風船ジュゴンも加わって沿道の人たちが注目する中、「海を殺すな!サンゴを殺すな!」の声が響く。出発から徐々に数を増した参加者は1000人近くになった。 ● ・再エネ目標を30%以上に! エネルギーミックス緊急集会 長期エネルギー需給見通し小委員会で経済産業省は2030年のエネルギーミックスについて再生可能エネルギーを22~24%、原子力発電を20~22%とする案を報告した。「自然エネルギーで豊かな日本を創ろう!アクション」は見直しを求める緊急集会を4月28日に開催。再生可能エネルギーの目標が低すぎ、原発への依存を続ける内容であること、石炭火力の推進も含まれることなど問題が大きく、再生可能エネルギー目標の設定を30%以上にするよう求めた。 ● ・川内原発の再稼働を許すな! 4・29チェルノブイリの日東京集会 集会は日比谷図書文化会館で開かれ、「原発とめよう!東京ネッワーク」が主催。最初に講談師の田辺一乃さんが「ゴジラ誕生秘話」の一席を披露した後、原子力資料情報室共同代表の伴英幸さんが安倍政権の原発回帰政策について講演、また、いちき串木野市に住む高木章次さんが川内原発再稼働について南日本新聞のアンケートでは6割が反対だが、知事や市長が開き直っていると報告。世論の喚起と政策の転換を訴えた。