「ふぇみん」3086号(2015/4/25)を発行しました。 目次 2…「枯れ葉剤」は沖縄への差別 3…熊本・天草の住民があばく「路木ダム」の嘘 4…税制を問う2民間団体が発足 5…イルダ 国の責任を問い、裁判を起こした「基地村」の女性たち 6…music シーナ&ロケッツ 1面 韓国映画『私の少女』の監督 チョン・ジュリさんJung July [孤独な女たちと、韓国社会の暴力] 聞き手…中村富美子 撮影…落合由利子 --- チョン ジュリ 1980年、韓国の麗水生まれ。成均館大学を経て国立芸術大学(韓国芸術総合学校映像院)映画科卒業。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に招待され高く評価された『私の少女』は、東京・ユーロスペースほかで公開中、全国順次公開。 --- 2面 『追跡・沖縄の枯れ葉剤』著者、ジョン・ミッチェルさんに聞く 「枯れ葉剤」は沖縄への差別 ●ねこのひげ 3面 天草の森・川・海を守りたい 天草の住民があばく「路木ダム」の嘘 ●笠井洋子 FLASH ・危険な再処理工場は廃止を! 核燃サイクル阻止1万人訴訟報告 ・2015年新告訴に不起訴決定 告訴団、怒りの記者会見 4月6日 ・秘密法・共通番号は廃止に 国会前&集会の連続行動 4月6日 ・盗聴法・刑事訴訟法「改正」? 4月13日 国会議員と市民の勉強会 4面-1 税制を問う2民間団体が発足 4面-2 【連載】飯舘村民たちあがる②土を奪われて ●佐久間淳子 5面 【イルダ】国の責任を問い、裁判を起こした「基地村」の女性たち 韓国女性人権団体「トゥレバン」の活動 ●チョウイ・ヨウル(イルダ記者) 6面 【Music】『これがあたしの夢』 文●岩崎眞美子(ライター 『♯1』SHEENA&THE ROKKETS 2217円 VIVID/VSCD3101 【書評】4/25号の書評ページへ 『共通番号の危険な使われ方 マイナンバー制度の隠された本質を暴く』白石孝、石村耕治、水永誠二 著/発行=現代人文社 発売=大学図書1700円 『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』青木理 著/講談社1400円 『鳥栖のつむぎ もうひとつの震災ユートピア』関礼子、廣本由香 編/新泉社1800円 ●books 女性が動けば変わる。/認知症になった私が伝えたいこと/横浜事件と再審裁判 治安維持法との終わりなき闘い/震災復興が語る農山村再生 ●Gallery 朗読CD「ひろしまのピカ」 7面 【連載】ゆりばら!(201)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「朝日新聞の紙面に思う」 ●FORUM「女性の年金」 ●ふぇみんのお店から 防虫ポプリ香(5個入り)486円 (30個入り)2484円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- 2面【ねこのひげ】 ●4月14日、福井地裁にて高浜原発再稼働差し止めの仮処分決定が出た●決定では、基準地震動が実績、理論面ともに信頼性を失っており、基準地震動に満たない地震でも重大な事故が生じるにもかかわらず、施設には十分な対策がとられていないとし、「高浜原発の運転によって直接的に住民の人格権が侵害される具体的な危険性があると判断した」とする●さらに「新規制基準は緩やかにすぎ、これに適合しても本件原発の安全性は確保されていない」と厳しく指摘した●一方、東京地検は福島原発告訴団の2015年新告訴に対して4月3日、不起訴決定を出した。だがその理由は、12年告訴の不起訴理由書の焼き直しであり、新たに提出された新証拠について十分な捜査を尽くしたとは言いがたい●いったいどちらが人間的正義に基づいているのか。司法の流れが変わったとするのは早計かもしれないが、高浜の決定を次へと生かしたい。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・危険な再処理工場は廃止を! 核燃サイクル阻止1万人訴訟報告 東京で4月5日に開催された。原告団は1988年に結成され、青森県六ヶ所再処理工場など核燃サイクル施設の事業許可取り消しを国に提訴して闘っている。まず浅石絋爾弁護士が、新規制基準への批判などを立証しながら裁判の状況を説明し、さらなる支援をと訴えた。青森県在住の山田清彦さんは事故続きの再処理工場で大量の高レベル廃棄物がたまっていることなどを報告。再処理工場のことを初めて知った人の参加もあり、意義ある集会だった。 ● ・2015年新告訴に不起訴決定 告訴団、怒りの記者会見 4月6日 福島原発告訴団の2015年新告訴に対し、4月3日、東京地検は9人の被告訴人のうち、5人を嫌疑不十分、4人を嫌疑なしとし、全員不起訴の決定を出した。6日、告訴団は東京・司法記者クラブで記者会見を行い、団長の武藤類子さんは、1月13日の告訴から2ヵ月半できちんと捜査がされたのか疑問だと述べ、検察は被害者の立場に立っていないと批判した。今後は嫌疑不十分の5人に絞って、検察審査会に申し立てる。 ● ・秘密法・共通番号は廃止に 国会前&集会の連続行動 4月6日 「12.6を忘れない6日行動」国会前行動には約70人が参加し、廃止の声を上げた。続く院内集会は、右崎正博さん(独協大)が公文書管理法の観点から「国会の監視機関がチェック機能を果たせるか疑問。公文書管理法の運用にその可能性がある」と指摘。主催は秘密保護法廃止へ!実行委。続いて「共通番号いらないネット」が院内集会を開催。番号拡大利用法案と個人保護法「改正」法案の抱き合わせ審議が連休明けにも始まろうとしていることを批判した。 ● ・盗聴法・刑事訴訟法「改正」? 4月13日 国会議員と市民の勉強会 「盗聴法の拡大と司法取引を含む刑事訴訟法」の一部「改正」法案が3月13日に閣議決定され、連休明け審議入りの予想を前に、危機感溢れる会となった。小池振一郎弁護士は「取り調べ可視化の対象になるのは全事件の2%に過ぎず、司法取引の導入によって冤罪が格段に増える」と指摘。海渡雄一弁護士は「盗聴法の拡大として詐欺や窃盗等も対象犯罪となり、立会人なしの盗聴が可能になるなど改悪だ」と批判。主催は社民党など野党の超党派国会議員有志の会。