「ふぇみん」3043号(2014.1.1)を発行しました。 1面 2014年新年号 たたかう・ちから1 「りんごうさぎⅠ」 ある日りんごが空から降ってきたら、みんな驚くだろう。最初は喜ぶだろうか。でも毎日降ればうんざりだろう。透明りんごなら、気にならないかもしれない。踏んでしまってあーあ、というところか。いや匂いでわかるだろう。りんごはいい匂いがするのだから。では無臭ならどうか? 原発事故後、黒澤明監督の映画『夢』(1990年)の中の「赤富士」を思い出した。人間は放射能に色をつけたとて逃げ惑うしかないのだ。観た当時はショックを覚えたが、恥ずかしながら、喉元すぎればで、すっかり忘れていた。誤解を恐れずにいえば、原発賛成派の人たちをただ責め立てるだけではだめだろう。私たちの心の中には、自分の都合のいいよう忘れたり思い出したりするナニモノかが棲んでいる。これを忘れてはならないはず。 人を幸せにする人しか幸せになれない、と聞いたことがある。この「人」とは家族や友人親しい人たちだけのことではないだろう。遠い国の見知らぬ人々、全ての生き物にまで及ぶのではないか。原発事故後もうすぐ3年。放射能を考えるには10万年後の世界を考えなくてはならない。想像力が必要なのだ。 絵の中の部屋にちびゴジラがいる。ゴジラは「核の落とし子」。毎日見ていると成長に気づかない。もうすぐ目が光るのだ。 絵・文●山田真奈未(6面にインタビュー) *本作品は、「手から手へ展 絵本作家から子どもたちへ 3・11後のメッセージ」に出品中。2014年2月4日より福岡市総合図書館ほか、3月1日より京都国際マンガミュージアム、6月14日より福島・梁川美術館、7月19日より北海道立文学館にて開催。 http://handtohand311.org/ 2-3面 【特集】たたかう・ちから2 ・夫婦音曲漫才コンビ おしどりマコ・ケンさんに聞く 高らかに笑い飛ばして 知りたがりの、怒りんぼに --- おしどりマコ・ケン 吉本クリエイティブ・エイジェンシー所属の夫婦音曲漫才コンビ。おしどりマコ(兵庫県神戸市出身)はアコーディオン、おしどりケン(大阪府出身)はパントマイムとワイヤーアートを担当。漫才協会会員、自由報道協会理事。ウェブマガジン・マガジン9に「脱ってみる?」、Daily NOBORDERに連載中。2人へのご祝儀はこちら。郵便振替10160‐14850881 おしどり まとめ●柏原登希子 写真●飯田典子 --- 4面 【特集】たたかう・ちから3 ・レゲエミュージシャン、リクルマイに聞く 音楽の力で、人を奮い立たせたい 聞き手●清水さつき 写真●宇井眞紀子 5面 【特集】たたかう・ちから4 ・在日コリアンと日本人混合ロックバンド、SALA13(サラトレイズ) 4人の信頼が紡ぐロック。伝えたい戦争、分断 聞き手●柏原登希子 まとめ●柏原登希子、栗原順子 写真●宇井眞紀子 6面 【特集】たたかう・ちから5 -1 絵本作家 山田真奈未さんインタビュー 「はなげばあちゃん」のように 生きていきましょ! 聞き手●柏原登希子 まとめ●岡田真紀 -2 ジャッキー・リーム・サッローム監督に聞く パレスチナ ヒップホップは、変革の力 聞き手●柏原登希子、清水さつき まとめ●清水さつき 7面 mysteryの本棚 『冬のフロスト』R・D・ウィングフィールド 著 文●稲塚由美子(ミステリー評論家) 【書評】1/1号の書評ページへ 『自衛隊協力映画 「今日もわれ大空にあり」から「名探偵コナン」まで』 須藤遥子 著/大月書店2500円 『避難弱者 あの日、福島原発間近の老人ホームで何が起きたのか?』 相川祐里奈 著/東洋経済新報社1800円 『どっこい 大田の工匠たち 町工場の最前線』 小関智弘 著/現代書館2000円 ●ふぇみん句会 ●Gallery JIM-NET チョコ募金が始まりました ! 8面 【連載】ゆりばら!(158)竹内佐千子 ●ふぇみんのお店から クリアソープ(95g) 945円 化粧水(100ml) 1470円 しっとり化粧水(100ml) 1575円 保湿クリーム(35g) 1470円 ●event information