編集長の辛口時評 2006年8月 から分離

偽ユダヤ人カザール問題の解決法(2)

偽ユダヤ人カザール(Khazar・ハザール)問題

2006.8.5(2018.3.28分離)

http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/354.html
辛口時評060805 偽ユダヤ人カザール問題の解決法(2)

 イスラエルのレバノン侵略の残虐性への批判が高まっているが、「地中海に叩き落とす」とか、「地図から抹殺する」という主張は、「こけ脅し」であるだけでなく、国際的には、かえって、イスラエルの「生存権」主張を強化し、狂信を煽る結果になる。

 囲碁には、「大石は死なず」、「取ろう取ろうは取られのもと」という格言がある。「逃げ道」を作って、追い出す方が、全局面では有利になるのである。

 元・カザール(ハザル)だけでなく、ユダヤ人(教徒)全体を、「死地」(孫子)から「生きる地」に移住させる「解決法」への国際世論形成が必要である。

辛口時評060730
『偽ユダヤ人カザール問題の解決法』執筆を開始する宣言

では、以下の「解決法」を示した。


 先に「解決法」を要約すると、いわゆる「ユダヤ人」、実は「ユダヤ教徒」の9割を占める元・カザール(ハザル)人に、カザール(ハザル)故地、クリミア半島からカスピ海周辺に、移住、建国を勧めて、イスラエル・パレスチナ紛争の一挙解決を図ることである。


 以下は、2年前に発したユダヤ・イスラエルの「死地」の心理に関する論評である。


http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku774.html
http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/672.html
『亜空間通信』774号(2004/05/23)
【イラク拷問惨劇にユダヤ人関与の疑い濃厚で原因にホロコースト神話の怪物的被虐・加虐深層心理】

 [中略]

 残虐事件の深層には、常に、自称人類、正確には「裸の猿」だけではなく、すべての生き物の何億年もの間の恐怖の秘密、自己中心の遺伝子の支配による本能的な衝動が潜んでいる。

 自己防衛、報復こそが、最も強烈な攻撃力を生みだす。孫子の兵法の中で最も恐ろしい法則的な真理は、分かり易く言うと、「優れた将軍は兵を死地に置く」である。

 孫子曰く:亡地(ぼうち)に投じて然(しか)る後に存し、之を(しち)に陥(おとしい)れて然る後に生く。 夫(そ)れ衆は害に陥(おちい)りて然る後に 能(よ)く勝敗を為す。

 解説例※ 絶対絶命の窮地に立ち、死地に追い込まれることでそこに活路が生じる。人間というものは 危難に陥ったとき、はじめて真剣に勝負する気持ちになるものである。

 日本の格言には「火事場の馬鹿力」がある。死に物狂いの奮闘のことである。

 日本の大陸侵略の場合の「死地」の心理教育は、日露戦争後の「三国干渉」であった。日本人のほとんどが、いわゆる国際社会からの孤立感、それに対抗する敵対感を植え付けられ、侵略を正当化する攻撃的な精神教育を受けたのである。

「天に代わりて、不義を討つ、忠勇無双のわが兵は・・・」と、私自身は、6歳から8歳の国民学校(当時は小学校とは呼ばなかった)1年生から3年生まで、毎日、学校に通う道で、最上級生の点呼、気を付け、前へならえ、番号、小隊長以下、何名、軍歌行進!

 右手の拳を振り振り、意味も分からない内から、歌って歩いていたのである。「不義」は鬼畜米英であり、命を賭けても、その「不義」を討つべきであり、「東洋平和のためならば、何で命が惜しかろか」と信じ込まされて、今の年齢の数え方なら16歳からの日本の「壮丁」たちは、「生き神様」の天皇陛下の命令に従い、「突撃!」していったのである。

 ユダヤ人のほとんどにとって、「死地」の心理の教育は、実は大嘘のホロコーストであり、その具体的な形は、これも大嘘のガス室なのである。だからこそ、私は、10年前から、いかなる攻撃を受けようとも、少しも恐れずに、この大嘘を暴く言論活動を続けているのである。

 [後略]


 イスラエルの「死地」の心理には、何重もの歴史がある。

 ローマ帝国時代には、以下のようなマサダ要塞の死守、集団自決、玉砕の伝説がある。


イスラエル国家と「マサダコンプレックス」【HOME9(ほめく)ブログ】
http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/326.html
投稿者 たけ(tk) 日時 2006 年 8 月 04 日 23:41:08

http://home-9.cocolog-nifty.com/blog/2005/09/post_9637.html
2005/09/08
イスラエル国家と「マサダコンプレックス」

「マサダコンプレックス」という言葉があるのを、今回のイスラエル旅行で、初めて知りました。イスラエル国民の精神を知る上で、ユダヤ教は欠かせないものでしょうが、私のような無神論者には、イマイチ理解できない。しかし、この「マサダコンプレックス」の説明を聞いた時に、ああそういうことなのかと、胸にストンと落ちました。

この言葉の由来は、死海の南西部にあるマサダ要塞にあります。紀元70年、ローマ軍によってエルサレムは陥落し、エルアザル・ベン・ヤイルに率いられた、967人の熱心党員がこの要塞に立てこもり、10倍以上の兵員のローマ軍の攻撃を凌いで、マサダで戦いつづけました。

しかし西暦73年、最後は砦が攻め落とされることが確実となって、自分や自分の家族が奴隷としてローマに連れて行かれるよりは、集団自決を選びます。その方法も、家長はその家族を殺し、そして10人のグループをつくり、1人が9人を殺し、又、10人グループのうち1人が9人を殺し、最後の一人は自害するという凄惨なものでした。

この内、7人だけが逃げ延びてローマ軍に捕えられ、彼らから聞いた話を、その後ユダヤ人の歴史家ヨセフス・フラビウスが、「ユダヤ戦記」に記述しました。ところが、このヨセフスがローマに寝返った人物であったため、ユダヤ人の間では、この史実が全く無視され続けたのです。

近年のイスラエル建国以後に見直され、遺跡の発掘によって、ヨセフスの記録が正確なものである事が、分かりました。イスラエル政府が、自らの政策遂行に、この史実を積極的に活用したと、考えるべきでしょう。

現在マサダでは、イスラエル軍の入隊式が行われるそうです。「マサダは、再び陥落させることはない」と、誓うわけです。イスラエルの人々は、再び国を失い、離散させられるぐらいなら、死ぬまで進んで戦おうという精神を保持しています。更にこの事から、敵の攻撃に任せていては、結局マサダの悲劇をまた繰り返す。もし攻撃される恐れがあるならば、先に相手を倒すことでしか、身を守ることが出来ない、という理論に帰結してゆきます。

つまり、先制攻撃論ですね。

1981年、イスラエルはイラクに対して、イスラエル攻撃用の核兵器をつくっているとし、バグダッド付近の工場を爆破しました。

翌年12月には、シリアのゴラン高原を占領、併合しました。

2004年3月、イスラエル軍がハマス創設以来の指導者アハメド・ヤシン師を、武装ヘリコプターからのミサイル攻撃によって暗殺し、さらに4月には、ヤシン師のあとをついだハマスの新指導者、アブドルアジズ・ランティシ師をも、同様の攻撃で暗殺したのは、未だ記憶に新しいところです。

これらの軍事行動の背景に、私は「マサダコンプレックス」があると思います。

しかし、個人の問題に置き換えて考えてみれば、自分を殺そうとする人間がいたら、先に殺してもよいのか。犯罪を起こす可能性が高い人間は、予め捕まえて刑務所に入れておけば、安心なのか。

やはり社会的なルール違反と、いわざるを得ません。

こうしたイスラエルという国の行動原理と、大国、特にアメリカの思惑が絡んで、中東問題を深刻化させていると考えます。
 [後略]


 旧約聖書には、「出エジプト記」がある。迫害に耐え抜く建国の神話である。

 しかし、現在のユダヤ教徒の9割を占める元・カザール(ハザル)人は、「出エジプト記」や「マサダ」とは関係のない血統なのだから、次のようなシオニズムの出発点に立ち戻って、実利のある建国を考えれば良いのである。


 シオニズムとは、ユダヤ教、ユダヤ・イディッシュ・イスラエル文化の復興運動(ルネサンス)を興そうとするユダヤ人の近代的運動。
 一八九五年、パリでドレフュス裁判が開かれ、将校ドレフュスが有罪となる(後に無罪)。ユダヤ人であるがゆえに罪を擦り付けられたという、冤罪だった(ドレフュス事件)。 記者としてこの事件を取材していたオーストリア人ヘルツルは、ユダヤ人自ら国家を建設し諸外国に承認させることを訴える。そして一八九七年、バーゼルで第1回シオニスト会議を主宰。後にヘルツルは建国の父といわれる。


 ヘルツルは東欧のハンガリー出身だから、元・カザール(ハザル)人である。