本多勝一の墓碑銘 朝日の威を借る捏造記者の末路 4

その4:岩瀬提訴の『朝日新聞』記事

1998.12.07


リクルート接待報道
「反論はひぼう中傷」
本多勝一氏らを提訴

 月刊誌「Views」(休刊)に掲載した「リクルートの接待旅行」の記事をめぐり、筆者のフリージャーナリスト・岩瀬達哉氏(42)が十八日、「反論の中で、批判の自由の枠を超えたひぼう中傷を繰り返されて精神的な苦痛を受けた」として、朝日新聞元編集委員の本多勝一氏と疋田桂一郎氏の二人を相手に、慰謝料一千万円と謝罪広告の掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状などによると、岩瀬氏は「Views」一九九七年一月号の中で「リクルートの接待旅行」と題するリポートを執筆した。この中で、本多氏や疋田氏らが八七年四月に岩手県の安比高原スキー場へ旅行した際に、リクルート社から新幹線の切符やホテルなどを手配してもらったうえに、費用も格安とされるなどの便宜供与を受けたと記載。「『スキー接待』もまた、『株譲渡』と同じ意味を持つ『懐柔策』のひとつだ」と指摘していた。

 これに対して本多氏は、自らが発行人となっている「週刊金曜日」などで、(1)旅行に参加したメンバーにリ社を取材していた者はいない(2)ホテル代とリフト代を支払わずにスキーを楽しんだ事実はない(3)一人当りの参加費用は岩瀬氏がいう約三万五千円ではなく、パック料金として四万六千円を支払った――と反論。「ねつ造記事を書いたのはパパラッチ記者だ」「(岩瀬氏は)講談社の飼い主にカネで雇われた番犬・狂犬の類」などと述べていた。

 疋田氏も単行本で「(岩瀬氏が資料の)改ざんを行ったのではないか」などと繰り返し記載している。

 今回の提訴について、本多、疋田両氏は「私たちが名誉毀損で訴えられるなんて話が全くあべこべだと思いますが。訴状を詳しく読んだうえで対応を考えます」と話している。


 以上。


その5:旧友・和多田も改竄非難に進む