『亜空間通信』223号(2002/04/09) 阿修羅投稿を02.12再録

関門海峡波高し2.25.IWC総会下関市開催で日米捕鯨戦争逆転か水産現役官僚奮起

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『亜空間通信』223号(2002/04/09)
【関門海峡波高し2.25.IWC総会下関市開催で日米捕鯨戦争逆転か水産現役官僚奮起】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 これも、またまた、決定的に重要な恨み骨髄の日米戦争の継続なのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 しかも、あの、あの、狂牛病で汚辱にまみれた農水省の水産庁の現役官僚が、名誉回復のためでもあろうか、何と大胆にも実名で、アメリカ他のアングロサクソン連盟批判となる本を出していると言うのである。

 なお、下関市を北側とする関門海峡に関しては、明治維新以前の1864年に、日本史では略称「馬関戦争」が起きて、長州の尊皇攘夷派が惨敗し、開国へ向かう転換点となるのだが、その時のイギリス海軍総督に率いられる17隻の艦隊の内の1隻がアメリカの軍艦だったのである。以後、138年が経過した。

 なお、実は、私は、下関市でオギャーと生まれたのだそうである。だから、なおさら、血が騒ぐのである。

 さてさて、私は一昨年、以下の「クジラ座礁」記事を見た。

『日本経済新聞』(2000.7.16)
世界は今/野生生物
クジラ大量死/謎解き論戦
米サンフランシスコ
伝統捕鯨先住民「増え過ぎて淘汰」
反捕鯨派「海洋汚染が原因」

 そして、日本の海岸でも何度か同様の騒ぎがあったのを思い出し、以下の連載を開始した。

鯨が増え過ぎて生態系を破壊する「反捕鯨」の大嘘
環境保護運動の育成は「新道徳武装」CIA謀略だった!

http://www.jca.apc.org/~altmedka/kujira.html

 しかし、その翌年早々には、私の軍国少年時代からの仇敵、あの、あの、憎っくきアメリカ帝国主義の「沖縄」米軍司令官による日本人への「女々しい奴」侮辱、ハワイ沖での米原潜による日本人の少年多数を含む大量惨殺事件と相次ぎ、私自身への忙殺事件続発、仕方なしに、そのまま放置していた。ところが昨日、わが電網宝庫読者が、以下の週刊誌記事の複写を届けてくれたのである。

 むむっ、きたる4月25日が「日米決戦」となる可能性があるので、これはまた、また、残り少ない血が騒ぐのだ !!!!!!!!!!

 ただし、以下の本文の内、「当時のニクソン大続領はベトナムでの枯れ葉剤作戦が批判を浴び、グリーンピースなどNG0から激しく非難されていました」とある部分には、若干の疑義があるが、その件は、後述する。

『週刊文春』(2002.04.11)
「ニュースワイド/主役追跡」
「最近クジラが打ち上げられる誰にも言えないウラ事情」

 今年1月、鹿児島県大浦町で、2月には茨城県波崎町の海岸で多数のクジラが打ち上げられた。

「超過保護的な反捕鯨政策により、海洋の生態系が危機に晒されているのです」

 と訴えるのは、『なぜクジラは座礁するのか?「反捕鯨」の悲劇』(河出書房新社)を上梓した水産庁の現役官僚・森下丈二氏である。「そもそもクジラが絶滅の危機に瀕しているというのは事実ではありません。東京湾を出たら、マッコウクジラだらけですよ」と言う森下氏が、衝撃的なデータを明かす。

「サンマ、イカ、タラ、イワシなどを大量に捕食するクジラがここ5年間で10倍以上も増える一方、エサ不足に陥ったクジラが沖合まで流れてきて座礁する例が、今、世界中で報告されています。このままクジラが増えていけば20~30年後には三陸沖のサバなど重要な漁業資源が消滅してしまいます」

 それにしても、なぜ欧米は反捕鯨にこだわるのか。その背景にはベトナム戦争の失敗があると森下氏は指摘する。

「当時のニクソン大続領はベトナムでの枯れ葉剤作戦が批判を浴び、グリーンピースなどNG0から激しく非難されていました。行き詰まった大統領は、ストックホルム人間環境会議で、突然、商業捕鯨の停止勧告を提案するんです。のちに、ベトナム戦争による環境破壊の批判をかわすためだったことが、秘密文書により明らかになっています」

 さらに、会員数約四百万人の全米野生動物協会や、グリーンビースなどの巨大NG○を〃票田〃にするため、攻治家が反捕鯨を利用したのだ。

 ムネオ状態

 悪質なのは、IWC(国際捕鯨委貝会)総会前後に行なわれる「日本叩き」工作だ。

「一昨年、ョーロッパの新聞や週刊誌に『日本は商業捕鯨を再開するため、発展途上国をカネで買収しようとしている』というグリーンピースの活動家の談話が掲載されました。ニュージーランドのクラーク首相も同様のコメントを発表していますが、まったくのデマです。カリブ海や太平洋諸島には、クジラを食べる小国があるのですが、ソロモン代表団はオーストラリアのヒル環境大臣からホテルの部室に呼び出され、『あなたが(反捕鯨国側に)投票しない限り、あなたの国は貧乏のままだ』と言われたそうです」(森下氏)

 貿易や経済援助を近隣の大国に頼る小国にとって、これは恫喝である。IWC総会は、まさに〃ムネオ状態〃といっても過言ではない。

「総会前に、各NGOはカリブ海諸国の主要観光ホテルに大量の予約を入れ、キャンセル料が発生する直前に予約を取り消している。観光を経済基盤とするカリブ海諸国への嫌がらせです」(同前)

 やりたい放題の「環境保護派」に対して、日本は科学的データをベースに、「持続的捕鯨」を訴え続けている。「銀行預金にたとえれば元金は使わずに利子だけ使用することで永続的に使うことができる。それが日本が訴える海洋資源政策です」

 こうした訴えが奏功してか、昨年の総会では日本に同調する国が増加。投票が逆転する可能性も見えてきた。「焦った反捕鯨国は日本叩きの材料を集めているでしょうが、こちらも反論材料をすでに揃えています」(同前)

 今年のIWC総会開催は4月25日。舞台は日本、かつての捕鯨基地・山口県下関市で行なわれる。

 以上で引用終わり。

 さてさて、以下、私の連載記事の目次を紹介する。

鯨が増え過ぎて生態系を破壊する「反捕鯨」の大嘘
環境保護運動の育成は「新道徳武装」CIA謀略だった!

http://www.jca.apc.org/~altmedka/kujira.html

(その1)はしがき
(その2)日米捕鯨戦争に反撃の檄をインターネットに飛ばす
(その3)子供を先頭に立てて罵声を浴びせる反対運動のおぞましさ
(その4)緊急の電網捜査による絶好の資料紹介-1.
(その5)緊急の電網捜査による絶好の資料紹介-2.
(その6)『日本経済新聞』(2001.1.19)「春秋」欄
(その7)『日本経済新聞』クジラ大量死/謎解き論戦
(その8)環境市民運動を操る雇われ政治ゴロの背後に潜む「ユスリ屋」弁護士
(その9)『日本経済新聞』秋味サンマに異変/パクッとクジラの胃袋に
(その10)子供の罵声を唆すオーストラリア反捕鯨運動に「白豪主義」伏流を見る
(その11)日本政府が捕鯨再開で敗戦後56年の対米従属外交の壁を破れるか否か
(その12)ノルウェ-は米など恐れず鯨を輸出、日本は買うのも恐れる腰抜けか
(その13)「ひとを呪わば穴2つ」捕鯨禁止謀略に肩入れ英国発「狂牛病拡大の恐れ」
(その14)“反捕鯨”国際世論でなく欧米人の過半数が捕獲支持の世論調査結果
(その15)米英に踏み躙られたハワイとカリブ諸国と日本の悲しい歴史に鯨を巡る因果
(その16)『産経』21世紀/まずこれをやろう/捕鯨再開/土俵広げて論議の場を
(その17)日本でも狂牛病の恐れ/欧州委が通知/農水省「安全性高い」?
(その18)輸入牛異常に国際捕鯨委員会(IWC)多数決で調査捕鯨中止決議報道の怪

 次には、先に「疑義」を提出して置いた問題だが、念のために、「グリーンピース」の電網検索をすると、その「創立」は以下のようであるらしい。

 1971年、アメリカのアラスカ沖での核実験に抗議するため、12人のカナダ人が船を出した。この行動がグリーンピース設立のきっかけとなった。

 以上で引用終わり。

 ところが、わが連載連載記事を点検すると、以下の記事に、「米国反捕鯨運動の推移」の年代記があった。

(その4)緊急の電網捜査による絶好の資料紹介-1.
2000.12.30.入力。一部を「はしがき」で紹介済み。

反捕鯨で「富と名誉」を得る人々
(インテリジェンス 1995年8月号)
掘 武昭
経済人類学者

[中略]

70年代初めの米国反捕鯨運動の推移

1971年1月 全米における捕鯨全面禁止決定。 同時に本件商務省から大統領府直接管轄移管。

4月 ニクソン大統領海洋哺乳動物保護法可決。

6月 ワシントンにて IWC 会議開催。民間人のマッキンタイアーが初めてオブザーバーとして出席、10年間のモラトリアムを提言。この時彼女はフレンド・オブ・ジ・アースの別働隊組織としてプロジェクト・ヨナをサンフランシスコに設立。

6月 バージニア州シェナンドア国立公園にて鯨をめぐる 大規模なシンポジウム開催される。

12月 ニクソン大統領とキッシンジャー国務長官、 モーリス・ストロング国連人間環境会議事務局長に 10 年間のモラトリアム採択を要請。

1972年4月 米国上・下院、10 年間のモラトリアム共同決議。

6月 ストックホルム国連人間環境会議開催。

6月7日ストックホルムのスカプネス高原において、ストロング国連人間環境会議事務局長が、環境グループのビッグ・ファームを前にモラトリアム導入のアジ演説(後々これが彼の政治的偏向を非難される原因となった)。

[後略]

 以上で引用終わり。

 つまり、「全米における捕鯨全面禁止決定」が「1971年1月」であるとし、その一方で、「1971年、アメリカのアラスカ沖での核実験に抗議するため、12人のカナダ人が船を出した。この行動がグリーンピース設立のきっかけとなった」のが事実の通りだとすると、「全米における捕鯨全面禁止決定」の方が「グリーンピース設立」よりも前の可能性が高いのである。

 ああ、またもや、調べ直さなければならない問題が増えてしまって、ああ、これでは、ますます、「アメリカ帝国主義」への憎しみが増してしまうのである。

 なお、鯨の脂身にはダイオキシンとやらが濃縮されているとの情報もあるので、要注意かもしれず、しかし、どうせ他の食料も怪しいのだから、どうででもいいかもしれず、しかしまた、日垣隆著『偽善系2』によれば、ダイオキシンで死者は出ていないとのことなので、これから子孫を増やす気がなければ、食べてもいいかなどと、迷いつつ、迷いつつ、ともかく、アングロサクソン連盟の謀略をば打ち破って、勝利の美酒の肴に、安い鯨をジュウジュウ焼いて食べたいのである。

 以上。


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