東京自治研究センター トップページ
 
 
 
 
 
 
都知事選(2014.2.9)市区町村別得票率
 
   
上位候補     下位候補
 
2014年2月12日
 
 
 
小平市の住民投票をめぐって
 
 去る5月26日、小平市の都市計画道路建設計画の見直しの是非を問う住民投票が行われた。都内で初めての条例に基づく住民投票であるとともに、都市計画道路については全国で初めての住民投票でもあり、大いに注目された。

 結果は、投票率 35.17%(投票者総数:51,010人、投票資格者数:145,024人)で、成立要件の50%を超えることができず、開票作業は行われなかった。直接請求した市民グループは、投票結果について情報公開請求を行っており、今後の展開は予断を許さないが、「不成立」をもってこの住民投票をネガティブにとらえるのではなく、むしろまちづくりに係る住民参加や意思決定についてさまざまな問題提起がなされた取り組みであったと前向きに受け止めていきたい。

 問題提起のいくつかを思いつくままに挙げてみれば、

  1. 住民投票における成立要件のあり方
  2. 決定以降長期にわたって未着工・未整備の都市計画事業の見直し方
  3. 東京都が事業主体である事業に係る市町村住民の意思の反映や参加のあり方
  4. 特定の地域を対象とした住民投票を実施する際の投票区域の設定の仕方、

 といったことである。

 さらに多くの論点があろうが、6月末発行の『とうきょうの自治』 No.89で、小平市議の橋下久雄さんにこの間の経過や今後の課題についてレポートしていただく予定である。取り組みの中心にいた方からの報告に期待し、さらに議論を深めていきたい 。
 
2013年5月31日
 
 
 
本センター研究員の伊藤久雄が、石橋克彦編(2011)『原発を終わらせる』岩波書店(岩波新書)&『世界』「特集 原子力復興という危険な夢」2011年1月号No.812に論考を執筆
 
 論考はそれぞれ、「原発依存の地域社会」(石橋克彦編(2011)『原発を終わらせる』)と「原発依存からどう脱却するか―自立したまちづくりを考える―」(『世界』2011年1月号No.812、176-184頁)です。原発立地自治体について、産業構造や財政構造から現状あるいは課題を抽出し、自立のための方途を探ります。なお、他にも類似論考として「原発立地市町村―原発に依存しないまちづくりの可能性―」を『労働法律旬報』No.1752、2011年9月下旬号(26-33頁)に執筆しております。是非、ご一読下さい。
 
2011年10月13日

 

 
 
 
総会アピール
〜東日本大震災被災地の復興に向けて〜
 
3月11日に三陸沖で発生した巨大地震は、東北地方を中心に文字どおり壊滅的な打撃を与えた。現在、必死の救助・救援活動が続けられており、被害の全容は明らかではないが、福島第一原子力発電所の二次災害も含めて、未曾有の規模となることは間違いない。
 被災された方々に、心からお悔やみ、お見舞いを申し上げたい。

 思い返せば、16年前の阪神・淡路大震災の際には、全国から多くの市民が現地に駈けつけ、救援、復旧支援の活動に従事し、「ボランティア元年」とも称された。今回の東日本大震災でも、市民の連帯・献身の活動が幅広く取り組まれるにちがいない。
 東京に住む私たちは、この惨状に心を痛めればこそ、都市の生活を支える農漁村へと思いを致し、都市の快適と安逸を支える原子力発電といった巨大技術にもしっかりと向き合わねばなるまい。震災を契機に、都市の生活様式(ライフ・スタイル)を見直し、都市と過疎・高齢の地方との関係を問い直し、相互に支えあう関係へとつくり変えていくこと。それこそが、廃墟のなかから共感と連帯の市民社会をたしかなものとして創り直していくことにほかなるまい。

 そのためにも、私たち東京自治研究センターは、調査・研究機関として微力を尽くす所存である。
 
2011年3月24日
社団法人東京自治研究センター第28回総会参加者一同
 
 
  『都内基礎自治体データブック』2009年版

自治体ベンチマーク検討会(理事・研究員の伊藤が参加、事務局:地域生活研究所)の成果である『都内基礎自治体データブック』2009年版について、地域生活研究所のホームページに掲載しています。下記ホームページの、『都内基礎自治体データブック』2009年版:目次よりExcelファイルに直接リンクしています。

<収録している項目>
人口・面積
福祉
環境・エネルギー
生活安全(防災)
教育(社会)
財政
経済・産業・労働
政治―行政
住宅
道路・公園

消費者行政
コミュニティ

(財)地域生活研究所のホームページ
『都内基礎自治体データブック』2009年版
http://www.chiikiseikatsu.org/kkbjh.html