
(c)前田光代
排外主義や貧困など、日本の社会問題を扱うトークイベント「スナック社会科」を首都圏で主宰する「サトマキ」さん。「特筆すべき学歴・キャリアなし。それでも生きてる中年」としてのサトマキさんの軽妙な進行もあって、シンポジウムや書店イベントとは一線を画す硬軟のバランスが絶妙だ。
「もともと社会問題に強い関心があり、10年ほど前に国際協力NGOに就職したのですが、そこは将来国連を目指すようなキャリア志向かつ高学歴の若者が多い職場で。彼らが海外の問題に熱心で学ぶことが多かった一方で、国内の貧困問題などに関心を持っていないように見えたことに違和感を覚えました」
当時、難聴を発症していたサトマキさんは行政の支援を受けていた。退職後、制度と関わる際の悩みから「国内の問題について何か始めたい」という思いが募り、「スナック社会科」を立ち上げることに。名称は、ゲストが気軽に語りつつ対話の場にもしたいとの思いを込めた。2019年の初回からNGOでの渇きを癒すようなテーマを企画してきたが、2回目にして挫折が訪れたという。
「在日コリアンがテーマでしたが、その構造や差別に関する私の知識があまりに乏しく、登壇者たちから叱責され、SNSでは叩かれ…『とにかく勉強するしかないな』と。以降、知識がある分野でも予習と復習を心がけ、イベント終了後も出演者に開催情報を送って接点を保つようにしています」
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