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インタビュー

  • 2026.4.5

 能條桃子さん

みえない放射能を描く イラスト・文 鈴木邦弘

 作品のタイトルは「人知れず」。東京電力・福島第一原発事故で帰還困難区域となり、人が訪れることのなくなった山の中で、放射能は自然の循環に組み込まれ、季節ごとに営みが繰り返される様を表現しました。昨年11月4日に一部が立入規制緩和された、双葉町の特定帰還居住区域の風景です。私が12月6日に訪れた際は除染は終了していましたが、毎時3・0マイクロシーベルト以上の高線量地帯でした(注)。

 

 原発事故が起きた4年後の2015年、初めて福島県浜通りに足を運びました。そもそもの動機は、震災の年にさいたま市の我が家で引き取った犬です。動物愛護センターにいた柴犬を、状況証拠から「双葉町の人が避難先で飼えなくなった」と思い込み、その故郷を見たいと考えたのが最初でした。向かった先で被災者から聞いた「伝えてほしい」という言葉が後押しとなり、福島の絵を描くようになりました。

 

それから11年余り、線量計を持って双葉郡をひたすら歩き、様々な人と出会い、帰還困難区域や中間貯蔵施設にも許可を得て何度も入域してきました。原発事故から15年、理不尽なことは増えていく一方で、当事者は傷つけられ続けています。そうした実態をイラストレーションや絵本で、より多くの人に可視化していきたいと考えています。 (注)震災前は毎時0・04マイクロシーベルト

                続きは本紙で...


すずき くにひろ

1973年生まれ。取材では現地を歩くことにこだわり、これまでに600km以上を踏破。その土地の空気を感じ、撮影し、それをもとに作品制作を行う。主な著書に『いぬとふるさと』(全国学校図書館協議会選定図書・旬報社)。

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