『エトセトラVOL.12』 特集:戦争をやめる(エトセトラブックス)
この木版画作品はエトセトラブックスから刊行された『エトセトラvol・12』〈戦争をやめる〉号のために、「魔女版画」(中村友紀、穂立帯子、かんな、マルリナ)で制作した。吉良智子著『女性画家たちと戦争』(平凡社)で知った《大東亜戦皇国婦女皆働之図》を意識した上で、戦争に協力する女たちではなく、戦争に抗う女たちを描いてみようと試みた。
図案には、自分たちが過去に参加した活動や書籍からアイデアを持ち寄り、写真イメージのほか、実際の抗議運動の様子から着想を得たイラストも含まれる。日々の生活の営みも戦争と密接な関わりがあることを表したいと考え、海や山、軍基地をイメージしたフェンスの風景も入れ込んだ。
図案のひとつは2017年3月、核兵器禁止条約の会議に出席するサーロー節子さんだ。サーロー節子さんは政治家や政府の姿勢を変えるためにも、ひとりひとりが「行動せよ」というメッセージを繰り返し講演などで呼びかけている。「戦争をやめる」ために自分たちができることを、これからも続けていきたい。 ● かんな *『エトセトラvol・12』は6面書評欄で紹介
続きは本紙で...