(c)落合由利子
防衛費を増やすことを8割弱の人が支持し、7月の参議院議員選挙では「改憲派」が、改憲発議に必要な3分の2を占めることになった。沖縄・南西諸島へのミサイル配備など軍事拠点化が着々と進む中、台湾をめぐり、米国に追従することで中国との〝偶発的戦火〟を煽っているとしか言いようのない今の日本。
戦争も、安倍元首相の国葬も、そんなことをしている場合ではないはずだ。ジェンダーギャップ指数(2022年)146カ国中116位の日本では、コロナ禍の、円安・物価高の嵐は、弱い立場に置かれている女性たちを直撃し、苦しめ続けている。ふぇみんは、7月末に「国葬」閣議決定への抗議・撤回要請文を岸田首相宛てに送り、「国葬させない女たちの会」の呼びかけ団体の一つとなり、臨時国会開催中の3日間、国会議員会館前の座り込みを行った。
怒り、ため息しか出ないような状況の中でも、私たち自身が声をあげることをやめない。私たち自身が、持てる力で、私たちの周囲を黙々と耕し、種をまくことをやめない。 今号では、2・3面で俳優のサヘル・ローズさんにインタビューし、4・5面で栃木県にある多世代共生型コミュニティー「那須まちづくり広場」を紹介する。
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