(c)落合由利子
新しいスタイルでアジアの人々とのネットワークや多様な声を発信している「梨の木ピースアカデミー(NPA)」(代表 羽田ゆみ子、内海愛子 本紙9月25日号で紹介)。朝鮮戦争、沖縄などがテーマのオンラインセミナーを中心に今年6月に開始し、現在は第2期。新たに10コースが加わり、20コース盛りだくさんの内容で驀進中だ。 NPAのきっかけとなる「梨の木Channel」(YouTubeで配信)で〝ミホ〟の名で活動し、NPAでも活躍しているのが、秋元美穂さん。ミホさんが制作・解説する韓国関連のトピックスやジェンダー問題の動画のファンになり、会いたかった。
梨の木Channelの中で、K‐POPアイドルのジェジュンさんの炎上発言に関する動画では、批判する日本人の嫌韓や差別発言について、また、日本のアイドルの亀梨和也さんの〝スカートめくり〟発言については、自慢げに語る本人と被害者とのギャップや性犯罪の実態を解説。有名人が与える影響力を考え、見過ごせない問題を提起する。テーマはシビアで濃いが、楽しくわかりやすい。重い問題も入り口の気安さから、アイドルが好きな人、差別問題に関心がない人も見てみようという気にさせる。ふんわりとした話し方のミホさんの説明がすーっと頭の中に入ってくる。
短い動画でも作るのに時間がかかり、1カ月かかることもあります。知り合いはおもしろいと言ってくれるけど、身内だから悪く言わないのかも(笑)」 ミホさんの動画は若い世代など、同じChannelの他の動画とは違う層に視聴されている傾向があるのも特徴的だ。
NPAでは「ミホと学ぶジェンダー問題」を担当。1期は労働やDV、#KuTooなど多様なテーマで講師を招いた。 「毎回講師のお話がよく、オンラインでも〝団結しよう〟と盛り上がりました。担当(私)が若いことをかってくれた感想もあってうれしかったです」
続きは本紙で...