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インタビュー

外国人支援のカフェ店主

ヴァニア・ファティマ・アラウジさん

  • 2020.6.15
  • 聞き手…大森順子
  • 撮影…谷口紀子

 ヴァニア・ファティマ・アラウジさん

(c)谷口紀子

いろんな人に来てほしいねん

 

大阪府唯一の「村」、千早赤阪村。「一冊の絵本のような村」といわれる通り、大阪府下とは思えない美しい自然に囲まれた小さな村だ。最寄駅からバスで終点まで、住宅地の高台に「FUSION CAFE」はある。自宅の一部を改装したカフェでは、遠く生駒山や市街地を眺めながら、店主のヴァニアさんお手製の料理やドリンクが楽しめる。非常勤の教師でもあり、国際交流団体でブラジル文化を伝える活動なども活発に行っているヴァニアさんの周りには、いつも多くの人々が集まって来る。今日も、ご近所さんやイベントで知り合った老若男女でカフェは賑わっている。

「20年前からず~っとカフェやりたかってん。若い頃、バックパックで外国をあちこち回って、いろんな人と話をしてすごく楽しかった。それでいろんな人が集まる場所をどうしても作りたかってん」  そうして始めたカフェは、この春ちょうど1周年を迎えた。「FUSION CAFE」と名づけたのは、国籍、年齢、性別などさまざまな人たちが集まる場所にしたかったから。「0歳から100歳まで来てほしいねん。誰でも来て、自由に使ってほしい。外でバーベキューもできるし、シングルマザーの居場所に使ってもええで」。人種や立場など、さまざまな垣根を越えた出会いの場になることが目標だ。

 ヴァニアさんは、1995年に日本にやって来た。当時は、午前中は語学学校で日本語を学び、夕方からは毎日アルバイト。そうして少しずつ日本に馴染んできた。  その後、ブラジルで教師をしていたこともあり、在日外国人のスクールカウンセラーとして、幼稚園や小学校、中学校、高校で主にポルトガル語による日系ブラジル人の子どもたちの支援を仕事にしてきた。  「ポルトガル語を教えるというより、自然に話す環境をつくることが大切。ポルトガル語の勉強が目的ではなく、いろんな言葉を自分の言葉にして、表現できることが大事だと思う」 

        続きは本紙で...


Vania・F・M・Araldi

ブラジルでカウンセラー、教師として活動した後、1995年に来日。現在シングルマザーとして10歳と7歳の2人の子どもを育てる。小学校、中学校、高校でブラジル人の子どもたちの支援や学習指導を行いながら、水曜と土曜(不定期)に自宅を開放してカフェをオープン。

【 新聞代 】(送料込み)
 1カ月800円、3カ月2400円
 6カ月4800円、1年9600円
【 振込先 】
 郵便振替:00180-6-196455
 加入者名:婦人民主クラブ
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