(c)落合由利子
2019年12月11日。この日、東京駅前で開催されたフラワーデモに集まったのは約250人。東京のほか全国31カ所で開催された。フラワーデモは、性暴力事件に相次いで無罪判決が出されたことをきっかけに4月から始まった。性暴力を、性暴力を許容するシステムを、許さない。そして被害に遭ったあなたと共に#WithYouの思いを込め、花を携えて集い、毎月11日に開かれている。
次第に自らの被害を語る場にもなっている。小学校4年生の息子と参加したという女性。「息子と毎回参加しています。女の人が嫌がることをしてはダメと、母親たちが息子たちに伝えていけば、社会は変わるでしょう」。何度も足を運んでいるという女性は、参加者が増えていることに「世論を作るとは、こういうことなのでしょうね」と、手にした花を見ながら話してくれた。友達と初めて参加した女性は「被害体験を聞くと、卑怯な人間が多いことがわかる。でもその卑怯に『国』が裁判という形で加担している」と語った。呼びかけ人は言う。「被害の痛みにこれ以上沈黙したくない。共に変えていきましょう」 ● 編集部
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