(c)落合由利子
ここ数年、武器見本市が千葉県の「幕張メッセ」で開かれていることをご存じだろうか。今年も6月の「MAST Asia防衛装備技術国際会議/展示会」に続き、11月18日から20日まで「DSEI Japan」が予定されている。2017年から始まった武器見本市の中止を求めて行動しているのが「安保関連法に反対するママの会@ちば」のメンバーたちだ。昨年秋には「幕張メッセでの武器見本市に反対する会」を立ち上げた。メンバーの一人、村田マユコさんは地域の生活者の立場から、発言を続けている。
「14年に集団的自衛権行使容認が閣議決定されたとき、これからどうなるの?といてもたってもいられなかった」 それまでは、3・11の原発事故後、同じ思いの母親たちと子どもの通う幼稚園の放射線量測定や除染作業をしたことはあったが、「政治にも関心を持たない、のんきな主婦生活」を送っていた。当たり前のように過ごしていた平穏な日々が一転すると感じた。15年に発足した「安保関連法に反対するママの会」のデモ「渋谷ジャック」に幼い子どもを預けて参加し、同じような不安を抱える人たちに出会う。ママの会の「だれの子どももころさせない」という言葉に共感した。
「わが子だけが無事ならいい、ではなく、その友だちや、よその国の子どもたちにも戦争の悲しみを経験させたくない。子どもたちだけでなくおとなだって殺し、殺されてはいけないですよね。すべて親にとっては大切な子どもなんですから」 学校でも習った「武器輸出三原則」が、同じく14年の閣議決定で「防衛装備移転三原則」に看板を掛け替えられ、軍拡が目に見えて進んでいる。
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