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インタビュー

3・11の6年後の人々を追う映画『一陽来復』の監督

尹美亜さん

  • 2018.2.15
  • 聞き手…栗原順子
  • 撮影…落合由利子

尹美亜さん

(c)落合由利子

立ち上がった人々の思いを形に

 

あの日からまもなく7年―。  東日本大震災の被災者、原発事故被害者の6年後を追うドキュメンタリー映画『一陽来復Life Goes On』が3月に公開される。「一陽来復」とは、冬が去り春が来ること。悪い事が続いたあと、物事がよい方に向かうこと。悲しみから立ち上がった人々の心の軌跡や日常の営みを温かな視線で描いている。  監督は、プロデューサーを経て、これが初監督の尹美亜さん。「〝絶望に襲われた時に支えてくれた人がいるから今生きている〟と話してくれた人々の思いに応えたかった」と語る。

尹さんは、本作と同じ「平成プロジェクト」製作・配給の前作『サンマとカタール 女川つながる人々』(2016年公開 乾弘明監督)では、制作プロデューサーを務めた。被災した宮城県女川町に2年間通った。町の復興を追ういいドキュメンタリーに仕上がったとは思うが、やり残した感もあった。「がんばっている人たちのことをもっと伝えたい」と思っていた時、知り合いの勧めで、復興庁事業の補助金に申請して通り、映画製作がスタートした。与えられた期間は10カ月間。多忙の前監督に代わり、監督を引き受けた。

「復興庁からの条件はただ1つ。岩手・宮城・福島の3県で撮ること。数少ないつながりからの人探しは大変でした」  映画上映などのワークショップを開催しながら各地を回った。津波で3人の子どもを亡くした夫婦、結婚式を挙げた5日後に夫を津波で亡くし、4カ月後に出産した女性など、作品に主に登場するのは20人だが、100人以上から話を聞いた。

        続きは本紙で...


ユン ミア

1975年長野県生まれ。広報代理店などを経て、映像の世界へ。制作プロデューサーとして関わった作品に『李藝 最初の朝鮮通信使』『サンマとカタール 女川つながる人々』、プロデューサーとして『シネマの天使』『こいのわ 婚活クルージング』がある。

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