(c)宇井眞紀子
2017年1月2日、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)が番組「ニュース女子」で、沖縄・高江の米軍ヘリパッド建設に反対する市民は「日当をもらっている」などと、全く事実に反する放送をした。 放送の10日後から東京・半蔵門にあるMXテレビ本社前で、訂正と謝罪を求める市民の抗議行動が始まり、今も続く。その中心にいるのが川名真理さん。31回目になった今年1月25日は、参加者40人が寒空の下、「放送で偏見をあおるな」と本社ビルに向かって訴えた。
番組は、沖縄・辺野古の新基地建設を止めようと行動する「辺野古リレー」に加わる川名さんの目にも異様に映った。「デマばかりでひどい番組でした。腹が立って、誰か抗議をしてくれないかなと信頼できる人に尋ねたけど、ためらう人ばかり。仕事中も頭から離れない。もう自分でやるしかない!」と腹をくくった。とはいえ、「MXテレビが十分な番組考査をしないまま、うっかり流したんだろう。すぐに謝罪すると考えていました。まさか開き直るとは」
当初は3回も抗議したら訂正するだろうと思っていた。デモ主催の経験も少なく、素人みたいな自分にできるのかと不安もあったが、経験豊富な知人たちが相談にのって助けてくれた。 MXテレビへの要求は、番組の訂正と謝罪。「辺野古リレー」で街宣活動してはいたが、行動を率いたのは初めてだった。20人が集まった。「よくやれたと思う。でも、終わったら腰が抜けそうでした」
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