地域の子育てをとことん応援する
子育ては親だけではできない。いろいろな問題にぶつかる。
東京都清瀬市にある子育てネットワーク・ピッコロは、24時間理由は問わず、子どもを預かる。
訪問保育、一時預かり、ファミリー・サポート・センター事業、ひとり親家庭訪問ヘルプサービス事業、養育支援訪問事業、ホームビジター派遣事業、子育てひろば事業、認可外保育室など多様な子育て支援を行う。
感動したのはこんな利用方法だ。朝6時、子どもに熱が出ているのがわかる。ピッコロの24時間対応の携帯に電話する。コーディネーターが連絡をすると、支援者が「○○ちゃんのためなら」と7時半に子どもの家へ来てくれる。親は8時には出勤し、支援者は子どもと医療機関で受診。その後自宅で見る。ここまでを同様に受託している市のファミリー・サポート・センター事業でもできるのだという。もちろん病児保育の研修を行っている。ピッコロは親の、子どもの救世主ではないか…。
ピッコロの活動には代表の小俣さん自身の体験が生かされている。保育士だった小俣さんは仕事と子育ての両立がむずかしく、子どもが6カ月のときに退職。夫の地元、東京都清瀬市で地域には知り合いもいない中で子育てが始まった。
仲間がほしくて近隣市の子育てサークルに参加し感動した。
「そこは外遊び中心でね、会報もすばらしくて」
当時清瀬駅前にできた男女共同参画センター・アイレックの運営委員に応募した。
「でもね、後悔したの。そうそうたるメンバーがいて、飛び交う言葉がわからないし。知り合いに子どもを預けて参加してたけど」
ある日小俣さんは会合で「子どもが小さくてもやれると思ったら違っていました。もう限界です」と泣き出した。
しかし、それから会議には保育がつくようになった。
続きは本紙で...
おまた みどり
1959年生まれ。私立認可保育園で保育士を経て、現在はNPO法人子育てネットワーク・ピッコロ理事長。http://www.piccolonet.org/
赤ちゃんのチカラプロジェクトは、学校に出向いて講座を実施、地域のママと赤ちゃんが訪問して子どもたちとふれあうプロジェクト。