「ふぇみん」3294号(2021/08/05)を発行しました。 目次 2…「表現の不自由展」でまたも脅迫や妨害 3…仁藤夢乃さん講演 少女への支援 大人の責任 4…連載 記憶と彫刻―「母子像」をもとに(終) 5…台湾映画『日常対話』のホアン・フイチェン監督に聞く 6…film『モロッコ、彼女たちの朝』 1面 断罪より支援、の薬物依存対応を提唱する 谷家優子さんTaniya Yuko [人を追い詰める「ダメ。ゼッタイ。」 書き手…社納葉子 撮影…江里口暁子 たにや ゆうこ 1967年兵庫県生まれ。刑務所勤務、民間のカウンセリングセンターなどを経て現在、龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員、京都文教大学非常勤講師。公認心理師。共著に『学校・病院で必ず役立つ LGBTサポートブック』(保育社)。 --- 2面 「表現の不自由展」東京・かんさい・名古屋でまたも脅迫や妨害が 芸術を自由に発表し、見る・感じる・考える場を作るために 文●岡本有佳 3面-1 ●ふぇみん75周年記念シンポジウム開催 仁藤夢乃さん講演「コロナ禍と少女たち」 少女への支援 大人の責任 ●ねこのひげ 4面-1 【連載】ジュゴンの里に暮らす(45)軍靴の足音聞く「慰霊の日」 文●浦島悦子 4面-2 【連載】記憶と彫刻―「母子像」をもとに(終) 長崎と広島の母子像が問うもの 文●小田原のどか(彫刻家・美術評論家) 5面-1 映画『日常対話』のホアン・フイチェン監督に聞く レズビアンの母との「対話」で見つけたもの 5面-2 【連載】女性議員が行く⑭ 文●田中まどか(埼玉県日高市議)(終) 組織や前例にとらわれない女性議員を増やしたい 6面 film 『モロッコ、彼女たちの朝』監督 マリヤム・トゥザニ 文●西山敦子(翻訳家・C.I.P. Books主宰) 8月13日より、東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開 配給 ロングライド 【書評】8/5号の書評ページへ 『いないことにされる私たち 福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実」』 青木美希 著/朝日新聞出版1500円 『偶然の家族』落合恵子 著/東京新聞1400円 『自立生活 楽し ? 知的障害があっても地域で生きる 親・介助者・支援者の立場から』 佐々木和子 廣川淳平 編著/解放出版社1400円 ●books リニアが壊す南アルプス ~エコパークはどうなる/精神科医の出会った家族の風景/家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ/周縁に目を凝らす マイノリティの言語・記憶・生の実践 ●Gallery 絵本『ジュゴンの帰る海』 7面 【連載】ゆりばら!(409)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「コロナ禍の五輪で死にたくない」 ●minimini info. ●FORUM「いらないよ「家庭教育応援条例」」 ●ふぇみんのお店から やさか共同農場 甘口・中辛みそ(各750g)594円 麦みそ(500g)389円 合わせみそ(750g)972円 夏本番です。高温多湿の毎日に食欲も減退します。やさか共同農場のみそで作ったみそ汁でしっかり栄養補給を。 島根県にある、やさか共同農場のみそは、長期熟成させることで香り高いみそに仕上がっています。酵母菌・麹菌などの菌を生きたまま袋詰めしているため、冷蔵で保存してください。 麦独自の濃厚な香りと風味の「麦みそ」。原料の大豆・米・麦はすべて国産有機を使用した米みそと麦みそのうま味が引き立つ「合わせみそ」。あっさりした麹の風味の「中辛みそ」。甘みが豊かな「甘口みそ」。それぞれの特徴を楽しんでみてください。 具は、油揚げにオクラ、ナスや豆腐、トマトや大葉、みょうがもおいしいです。 ご注文はふぇみんの店 FAX 03(3401)3453 8面 ●event information ●minimini info 韓国独立記念館から始まった絵手紙交流を10年後の日本で再び!/ドキュメンタリー映画『東京オリンピック2017都営霞ヶ丘アパート』 Books 『筆録 日常対話 私と同性を愛する母と』/『大黒柱妻の日常 共働きワンオペ妻が、夫と役割交替してみたら?』 ●diary ふぇみん日誌 ------------------------------------------------------------ ●ねこのひげ ●私たちの命と引き替えに、東京五輪が強行された●最中の7月26日は、津久井やまゆり園障害者殺傷事件から5年。被害者の多くが匿名のまま、社会への教訓が導き出されないまま裁判は終わり、実行犯の植松聖は確定死刑囚に。私、私たちは、あの事件から何を学び、そして変われたのか●この間明らかになったのは、同園では身体拘束が日常となっていたこと。「意思疎通ができない」「暴れる」とされた入所者の中には地域生活に移行し、就労したり、介助者と共に地域で暮らしている人がいること●ところが今も30万人以上の知的・精神障害者が入所施設におり、地域での受け皿が足りない上、地域生活をする障害者が社会のバリアを告発すれば「わがまま」だと。さらに「尊厳死」という名の下に、役に立たない者は死んだほうがいいと追いつめ、出生前診断も進化し、命の選別が過酷に●一つ一つ目を懲らし考え続け、言い続けなければ。五輪中だからこそ。(登) ----------------------------------------------------------------