「ふぇみん」3250号(2020/4/15)を発行しました。 目次 2…岡野八代さん寄稿 「フェミ科研費裁判」提訴から1年 3…福島原発事故から9年 保養/俳句 4…連載 ジュゴンの里に暮らす38 5…「ヘイト本」はなぜ書店に並ぶ? 6…film『さらばわが愛、北朝鮮』 1面 『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』監督 平良いずみさんTaira Izumi [心で感じてもらえる番組を] 聞き手…清水さつき 撮影…落合由利子 たいら いずみ 1977年沖縄県生まれ。99年沖縄テレビ入社。これまで制作した番組は数々の賞を受け、2019年度「放送ウーマン賞」を受賞。『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』の公開は、公式ウェブサイトを参照。東京・ポレポレ東中野は6月以降に再上映予定。 2面 ●岡野八代さん寄稿 「フェミ科研費裁判」の1年を振り返る 学問の自由への介入、フェミニズムバッシングを許さない ●ねこのひげ 3面 福島原発事故から9年 3面-1 減らない保養のニーズ 保養活動への支援を 文●みかみめぐる 3面-2 原発事故の憤り、不安、哀しみを俳句で表現 ●FLASH ・「西山さんは無罪です」 再審で自白の誘導を認定 3月31日 ・処理汚染水海洋放出に反対! 福島の漁業者に聞く 4月2日 4面-1 【連載】オンマはソンセンニムとチョゴリ屋さん⑧ 文●そんい・じゅごん 困り顔の街 4面-2 【連載】ジュゴンの里に暮らす(38) 文●浦島悦子 現場でカチャーシー 5面-1 〝表現の自由だから〟と、許していいの!? 無意識の差別が娯楽的に消費されるヘイト本 5面-2 ●ドキュメンタリー映画『白い暴動』監督に聞く 人種差別の波へ さらなるムーブメントを 6面 film『さらばわが愛、北朝鮮』監督 キム・ソヨン 文●斉藤綾子(大学教員) 初夏より、東京・新宿K’s cinemaほか全国順次公開予定 配給 パンドラ TEL03 (3555)3987 【書評】4/15号の書評ページへ 『最小の結婚 結婚をめぐる法と道徳』E・ブレイク 著 久保田裕之 監訳/発行 白澤社 発売 現代書館4200円 『韓国が嫌いで』チャン・ガンミョン 著 吉良佳奈江 訳/ころから1800円 『「小児性愛」という病 それは、愛ではない』斉藤章佳 著/ブックマン社1700円 ●Books ぶぶちよ絵日記/まちかど保健室にようこそ/未完の独立宣言 2・8朝鮮独立宣言から100年/日本経済30年史 ●Gallery 『写真集 キャンドル革命』 7面 【連載】ゆりばら!(365)竹内佐千子 ●voices「絵本『父さんはどうしてヒトラーに投票したの?』」 ●FORUM『団塊老人残日録』 ●ふぇみんのお店から ナチュロンハンドソープ泡状ポンプ(500ml)825円 詰替用(450ml)550円 お肌しあわせハンドソープ泡状ポンプ(330ml)395円 詰替用(300ml)296円 新型コロナウイルスが日々の暮らしを激変させています。手を洗うことが大切ですが、手荒れも気になりますね。 ナチュロンハンドソープ、お肌しあわせハンドソープは植物油脂が原料です。どちらも合成界面活性剤、合成酸化防止剤、防腐剤、着色料を使っていないので、手にやさしいのが特徴です。泡状ポンプで使えば、キメ細かい泡でしっかりと洗えます。手荒れが減ったという声も届いています。 石けんにはウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があるそうです。 ご注文は、ふぇみんのお店 FAX03(3401)3453またはふぇみんマルシェhttps://femima.comへ 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 ----------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●4月7日緊急事態宣言が発令された●すでに倒産した事業者、収入の途切れた非正規雇用の人もいる。首相は「これまでにない規模」の経済対策を掲げるも、営業休止の事業者への損失補填は「現実的でない」と。保育園が休業するところも。現実には多くの人の生活が困窮する●現金給付1世帯30万円の条件も単身世帯で月収8万ほどが対象とされるなど対象者が狭い(4月7日時点)。世帯単位なので、DVや子どもへの虐待が増えている中、住民票を置いて家を出たDV被害者と子どもは受け取れない●小学校休業等対応支援金に、当初風俗従事者を含まないとしていた政府だが、「職業差別」との批判や当事者団体SWASHの要望により、対象とすることに。SNSやネットを使った抗議活動の賜物だ●「緊急事態」に慣れてはいけない。安倍首相は早速「改憲論議に期待」と発言。SNSで、ネットで、私たちにできることはたくさんある。(登) ----------------------------------------------------------------------------- ●FLASH ●「西山さんは無罪です」 再審で自白の誘導を認定 3月31日 滋賀県の病院で、患者の人工呼吸器を外したとする殺人罪で服役(12年間)し、獄中から無罪を訴えていた西山美香さん(40歳)の再審で、大津地裁は無罪判決を言い渡した。自然死の可能性が高いと判断。「患者が何者かに殺害されたという事件性を認める証拠すらない」と大西直樹裁判長。自白の信用性や任意性も明確に否定し、異例の説諭で、誘導的な取り調べによる操作など刑事・司法全体への反省・再発防止にも言及、捜査の問題点を指摘し た。「これからの刑事司法をよい方向に変えていく大きな原動力になる」とも。冤罪への警鐘を鳴らす画期的判決だ。大津地検は4月2日に上訴権放棄を発表、西山さんの無罪が確定した。 ● ●処理汚染水海洋放出に反対! 福島の漁業者に聞く 4月2日 「ALPS処理汚染水の海洋放出に関する漁業関係者のお話をきく会」が衆議院第二議員会館で開かれた。主催はFoE Japan。小名浜機船底曳網漁協理事の柳内孝之さんは、 「ALPS処理汚染水の放出には反対。たとえ浄化した上での放出であっても、漁業への打撃は避けられない。2012年6月から、タコ、貝類など3種類を採ることから試験操業が始まり、現在は魚種の9割の制限が解除され、漁獲量はようやく震災前の14%まで回復している。漁業の復興には、水揚げの回復、仲買人の確保、加工業者の設備投資などが必要だが、先行きが見通せなければ、投資にも尻込みしてしまう。処理汚染水の大型タンク保管など、放出以外の方策は法的に 難しいと東電や経産省は言うが、中間貯蔵施設などは新たな法律で対応しているのでできないはずはない。公聴会で出た、多くの反対意見もきちんと反映してほしい」と、訴えた。 ● ----------------------------------------------------------------------------------