「ふぇみん」3236号(2019/11/05)を発行しました。 目次 2…消費税増税は仕方ない? 山家悠紀夫さんに聞く 3…スノーデン・ファイルの真実 4…ヤジる女は酔っ払い?! 5…ふぇみん南信州スタディーツアー 6…DVD『女を修理する男』 1面 「表現の不自由展・その後」実行委員 岡本有佳さんOkamoto Yuka [表現が交流する場をつくりたい] 聞き手…清水さつき 撮影…落合由利子 おかもと ゆか 1963年東京都生まれ。フリーランスの編集者で記者。共編著『〈平和の少女像〉はなぜ座り続けるのか』など。「不自由展」再開に要した活動費のために募金を開始(~12月26日)。readyfor、表現の不自由展で検索。「不自由展」の顛末を振り返る書籍を岩波書店から出版予定。 --- 2面 ●山家悠紀夫さん(「暮らしと経済研究室」主宰)に聞く 消費税は不公平税制。上げない、廃止が一番「税は、 応能負担と公正性が原則です」 3面 ●小笠原みどりさん寄稿 スノーデン・ファイルの真実と向き合う 日本政府もネットを監視 厚くなる情報フィルター ●FLASH ・噴火予測は前提としない? 原子力規制委員会 10月16日 ・停電事故 いつ、あなたに? 東京・千代田区でシンポ 10月17日 ・「新検査制度」の導入を阻止 老朽原発うごかすな! 10月19日 ・「性売買経験女性とともに」韓国の経験から考える 10月19日 4面-1 ヤジも言えないこんな世の中じゃ・・・(前編)ヤジる女は酔っ払い?! 文●桐島さと子 4面-2 ふぇみん連座講座「私を生ききる」④住まい 〝終の棲家〟にはたくさんの選択肢がある 5面 ふぇみん主催 南信州フィールドスタディーツアー報告 平岡ダム、満蒙開拓平和記念館… 戦争の加害と被害を辿る 6面 DVD『女を修理する男』監督 ティエリー・ミシェル 文●中村富美子(ジャーナリスト) デニ・ムクウェゲ医師の、命がけの活動を追ったドキュメンタリーである。幼い頃に決意した医者の道。凄惨な性暴力に涙しながら手術する日々。暗殺未遂。国連での広報活動…。ムクウェゲ医師の足跡を辿りながら、資源豊かなコンゴに蔓延する暴力と貧困の背景も照らし出す ベルギー 2015年 4000円(税別) 販売 ユナイテッドピープル TEL090(8833)6669 【書評】11/5号の書評ページへ 『ボランティアとファシズム 自発性と社会貢献の近現代史』池田浩士 著/人文書院4500円 『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみたあなたがあなたらしくいられるための29問』 佐藤文香 監修 一橋大学社会学部佐藤ゼミ生一同 著/明石書店1500円 『地域をまわって考えたこと』小熊英二 著/東京書籍1600円 ●BOOKS 少年犯罪はどのように裁かれるのか。/「助けて」が言えない SOSを出さない人に支援者は何ができるか/あの夏のソウル ●Gallery 映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』 7面 【連載】ゆりばら!(351)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「ふぇみんカフェで学びました」 ●FORUM「どこにもカジノはいらない!」 ●ふぇみんのお店から ハンドクリーム(無香料)、ハンドクリーム(ゼラニウム&ラベンダー)、ハンドクリーム(イランイラン&ミュゲ) 各70g 715円 太陽油脂のハンドクリームが新しくなりました。 従来の無香料タイプは、使用感はそのままに新パッケージに。ほかに、これまで「お肌しあわせ」シリーズの清涼感あふれる香りが「ゼラニウム&ラベンダー」として、華やかな「イランイラン&ミュゲ」の香りも新登場! 合成界面活性剤・合成酸化防止剤等の化学物質を使用せず石けんで乳化した、手肌によくなじむハンドクリームです。香りは天然香料や精油を使用しており、ほのかでいいにおい。ベタつきを感じさせないのに、手肌のうるおいを保つアロエエキス・オリーブスクワラン配合で、伸びも抜群です。 ご注文はふぇみんのお店 FAX03(3401)3453またはふぇみんマルシェhttp://femima.comへ 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 ----------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●台風19号の大雨により、福島県内では福島原発の除染廃棄物をつめたフレコンバッグ90袋が流出、回収された袋の一部は空だった(10月28日時点)●フレコンバッグは県内に990万袋あるとされ、仮置き場のネット上の画像では地面が水浸し、崩れかかっている袋もあり、点検が進めばより多くの流出や破損が明らかになると思われる●2015年9月の豪雨時に、飯舘村でフレコンバッグ448袋が流出する事態が起きていたのに、教訓が生かされていたとは言い難い●さらに気がかりなのは、除染されず山野に残された大量の放射性物質が川に流れ込み、洪水で流域に広まっていないかということだ●「みんなのデータサイト」では被災地の土壌放射能調査を開始(7面)。現在の測定数値は特段高い数字ではないが、床や壁・床下を汚染した場合、乾いて粉じんになって舞うことになるので、泥かきの際には吸い込まないよう注意を促している。(ね) ----------------------------------------------------------------------------- ●FLASH ●噴火予測は前提としない? 原子力規制委員会 10月16日 原子力発電所の火山影響評価ガイドの見直し案をまとめた。これまで指針の分かりにくさが指摘されていた。見直し案では、噴火の正確な時期や規模は事前にわからないとし、予測を前提にしないとした。火山学の知見に照らして現在の火山の状態を評価するものであることを解説に明記すること、火山影響評価の前提が明確になるように改正するとした。パブコメは11月15日まで。 ● ●停電事故 いつ、あなたに? 東京・千代田区でシンポ 10月17日 台風15号による千葉県等の停電に関し、体験者が実態を伝え、原因・対策を考えるシンポジウムが開かれた。主催はたんぽぽ舎。市民エネルギー研究所の安藤多恵子さんは、設備投資額のグラフから、東電が電源(建設)にお金をかけるが、送電設備にはお金をかけていないこと、技術士の上岡直見さんも、コスト優先のため、送電設備の強度基準が現状追認で近年の台風に対応できていないと指摘した。1~2日前から避難所を開放し、予防避難を徹底すべきとの発言もあった。 ● ●「新検査制度」の導入を阻止 老朽原発うごかすな! 10月19日 滋賀県集会では、長沢啓行さん(若狭ネット資料室長)が講演。来年4月からはじまる新検査制度について、「電力会社自らが検査し、多少のひび割れなど劣化が見つかっても『安全性維持基準』に適合すればそのまま24カ月まで運転できる。それも原発を稼働させたままでの点検だ。国は責任逃れを目論み、電力会社はやりたい放題できる『新検査制度』導入を許してはならない」と警鐘を鳴らした。終了後、関電滋賀支店をぐるりとまわるデモを行った。 ● ●「性売買経験女性とともに」韓国の経験から考える 10月19日 韓国・大邱から来日した性売買経験当事者ネットワーク・ムンチのシンパク・ジニョンさんが脱性売買支援活動について講演。主催は「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター。韓国は2004年に「性売買防止法」が制定された。フェミニズムの視点から、性売買と暴力被害、性売買経験者と支援者がつながり法的に加害者(業者など)に立ち向かう様子を語り、女性たちが権利として性売買をやめるために性売買女性の非犯罪化が必要だと訴えた。 ----------------------------------------------------------------------------------