「ふぇみん」3223号(2019/06/15)を発行しました。 目次 2…戸籍謄本申請時に「父の名を書いて」 3…女川原発再稼働の是非を問う県民投票をめぐって 4…イルダ 韓国で「堕胎罪」が廃止 5…連載 東京五輪は誰のため?⑮ /原発事故被害者の権利はどこへ⑤ 6…film『Girl/ガール』 1面 『ヒロインズ』を翻訳、発行した 西山敦子さんNishiyama Atsuko [DIYの精神とスタイルで] 聞き手…柏原登希子 撮影…宇井眞紀子 にしやま あつこ 1978年東京生まれ。翻訳に『ヴァレンシア・ストリート』(太田出版)、映画字幕翻訳に『ザ・フューチャー』(ミランダ・ジュライ監督)など。『ヒロインズ』は第5回日本翻訳大賞にノミネート。C.I.Pは、裁縫サークルや読書会、御飯会、月1回のジンの会を開催。「この三島で続けたい」 2面-1 東京・世田谷区役所で婚外子に差別対応 “標準家族”前提の「父の名を書いて」 婚外子の苦痛 文●田中須美子 ●ねこのひげ 3面 「女川原発再稼働の是非を問う県民投票条例」請求、否決。でも… 運動で民主主義・地方自治が醸成次のステージへ 文●舘脇章宏 ●FLASH ・辺野古NO ! 国は民意に従え 全国総行動 5月25日 ・「ないこと」にされた被ばくを問う 東京・文京区で講演会 5月27日 ・女性議員をどう増やすか 諸外国の取り組みに学ぶ 5月31日 ・軍事と開発への運動と連帯を 市民文化フォーラム研究会 6月2日 4面 女性たちが国を動かした 韓国で「堕胎罪」が廃止 文●チョイヨウル(イルダ編集長) 5面-1 【連載】原発事故被害者の権利はどこへ⑤ 未来の命に責任を持つから、発言する文●渡辺ミヨ子さん 5面-2 【連載】東京五輪は誰のため?⑮ 環境への配慮はごまかし 文●首藤久美子 6面 film 『Girl/ガール』 監督 ルーカス・ドン 文●斉藤綾子(大学教員) 7月5日より東京・新宿武蔵野館ほか全国公開 配給 クロックワークスほか 【書評】6/15号の書評ページへ 『ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集』チョ・ナムジュほか 著 斎藤真理子 訳/白水社1800円 『もう一人の彼女 李香蘭/山口淑子/シャーリー・ヤマグチ』川崎賢子 著/岩波書店2400円 『シベリア抑留者への鎮魂歌』富田武 著/人文書院3000円 ●Books 戦争と性 特集・象徴天皇制について考える/発達障害 学校で困った子?/奄美のノネコ 猫の問いかけ/贈与と共生の経済倫理学 ポランニーで読み解く金子美登の実践と「お礼制」 ●Gallery ドキュメンタリー映画『99歳 母と暮らせば』 7面 【連載】ゆりばら!(338)竹内佐千子 ●voices「父と戦争とわたし」 ●FORUM『地方選挙に取り組んで』 ●ふぇみんのお店から 菊花線香レギュラー(ほぼ6時間)30巻 918円 角形ミニ(ほぼ3時間)32巻 745円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 ----------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●5月31日、核燃料サイクル政策の集会が参議院議員会館で行われた。主催は脱原発政策実現全国ネットワーク●猿田佐世さん(新外交イニシアティブ代表)は、「核不拡散を重視する米国の政策決定者や専門家は、核兵器に転用可能なプルトニウムを量産する日本の再処理政策継続を問題視している」と。また民主党(当時)政権時の原発ゼロ政策に反対していた米有力シンクタンクの所長が、日本に核燃料を輸出していた米企業の顧問だったと●省庁との交渉で山田清彦さん(核燃サイクル1万人訴訟原告団事務局長)が、再処理した後に残る高レベル放射性廃液の沸騰・爆発の危険性などを訴えたが、日本原燃は今回も欠席。経産省資源エネルギー庁の担当者が原燃からの回答書を読み上げ●「三陸の海を放射能から守る岩手の会」のメンバーが、放射性物質で三陸の海は汚染されると訴えた。もんじゅは廃炉が決定。再処理も廃止しかない。(栄) ----------------------------------------------------------------------------- ●FLASH ●辺野古NO ! 国は民意に従え 全国総行動 5月25日 猛暑となったこの日、“止めよう!辺野古新基地、9条改憲安倍政権の暴走を”を掲げ、32都道府県38カ所で、民意を顧みない安倍政権へ怒りの声が上がった。東京では国会周辺に5000人が集まり土砂投入強行に抗議した。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「今こそ世直しだ」と語気を強めた。県民投票結果の尊重を政府に求める武蔵野市議会の「意見書」採択の報告とともに、各地の取りくみの提起があった。主催は「止めよう!辺野古埋め立て」国会包囲実ほか。 ● ●「ないこと」にされた被ばくを問う 東京・文京区で講演会 5月27日 福島県浪江町から兵庫に避難した菅野みずえさん、東京新聞記者の榊原崇仁さんが話した。菅野さんは浪江町津島の映像を見せ、豊かな未来を打ち切られてしまった口惜しさと、被害者として、また原発を許してきた世代の務めとして発言を続けたいと述べた。榊原さんは、マニュアル通りに被ばくを測定しなかった上、深刻な被ばくが判明すると困るので測定をやめたなど、原発事故当時の国・県による被ばく隠しについての調査報道の内容を報告。主催はFoE Japan。 ● ●女性議員をどう増やすか 諸外国の取り組みに学ぶ 5月31日 「政治への女性の参画拡大を目指す」シンポジウムが開かれた(日本政治学会ジェンダーと政治研究会主催)。イギリス・フランスは、「女性指定選挙区」やパリテ(男女同数)法導入、候補者の男女比差が2%を超えたら政党助成金を減額するなど、直接的な施策が女性議員増に結びついた。日本に必要な政策は、政党内の候補者選定過程の透明化、党内組織の男女均等、議員の働き方改革等だと三浦まりさん(上智大学)が語った。 ● ●軍事と開発への運動と連帯を 市民文化フォーラム研究会 6月2日 雑誌「越境広場」編集委員の上原こずえさんを講師に、「怪物(マジムン)の腹の中で抗う 戦後沖縄闘争における連帯の限界と可能性」と題する研究会が開かれた。1970~80年代、沖縄本島での石油備蓄基地建設に対し「海と大地と共同の力」を掲げて闘った「金湾を守る会」を引きながら、軍事と開発に対抗する運動と連帯を本土を含めて作っていこうと発言。また思想家の岡本恵徳の“やさしい沖縄人”を紹介し、基地引き取り運動への批判的視点を提起した。 ----------------------------------------------------------------------------------