「ふぇみん」3217号(2019/04/15)を発行しました。 目次 2…追悼 加納実紀代さん 3…IoT機器調査ってなに? 4…山本めゆさん寄稿 満蒙開拓平和記念館に託された女性たちの声 5…連載 人生の歓びはお口から④ 6…film『僕たちは希望という名の列車に乗った』 1面 首都圏大学非常勤講師組合委員長 松村比奈子さんMatsumura Hinako [「非常勤」問題の根にある性差別] 聞き手…中村富美子 撮影…落合由利子 まつむら ひなこ 1962年、東京都生まれ。法学部の学士、文学部および法学部の修士を経て、法学博士に。94年、大学院卒業と同時に結婚。以後、複数の私立大学で非常勤講師。2003年より首都圏大学非常勤講師組合委員長。 2面 追悼 加納実紀代さん「銃後史」の視点、ヒロシマという立ち位置 2面-1 加納実紀代さんの女性史・ジェンダー史 文●平井和子(桜美林大学非常勤講師) 2面-2 加納さんが切りひらいた「瀬」に立って 文●高雄きくえ(ひろしま女性学研究所) 3面 セキュリティー対策口実のNOTICEは「サイバー攻撃」!? IoT機器調査ってなに? 文●中森圭子(盗聴法に反対する市民連絡会) ●FLASH ・辺野古土砂投入、新区域へ 民意無視に怒り 3月25日 ・さようなら原発講演会 東京・全電通労働会館 3月30日 ・天皇「代替わり」直前 ! 今からでも“NO”と言おう 3月30日 ・五輪施設建設と外国人労働者「五輪開発」の実態 3月31日 4面-1 ●山本めゆさん寄稿 セミナー棟建築にご協力を 満蒙開拓平和記念館に託された女性たちの声 4面-2 書籍『わたしもじだいのいちぶです』出版 ハルモニたちの日常から生まれた文と絵と 5面-1 【連載】人生の歓びはお口から④ 歯の不具合と上手につきあう 文●岡田弥生さん 5面-2 【連載】声の在処④ 私は私の時代を生きたい 文●李信恵 6面 film 『僕たちは希望という名の列車に乗った』監督 ラース・クラウメ 文●斉藤綾子(大学教員) 5月17日より東京・Bunkamuraル・シネマほか全国公開 配給 アルバトロス・フィルム 【書評】4/15号の書評ページへ 『禁断の果実 女性の身体と性のタブー』L・ストロームクヴィスト 著 相川千尋 訳/発行 花伝社 発売 共栄書房1800円 『くわしすぎる教育勅語』高橋陽一 著/太郎次郎社エディタス 2000円 『青年はなぜ死んだのか カルテから読み解く精神病院患者暴行死事件の真実』嶋田和子 著/萬書房2000円 ●Books 山川菊栄研究 過去を読み 未来を拓く/クジラのおなかからプラスチック/反戦川柳句集 「戦争したくない」を贈ります/絵本 みんなでつくろう空気のきれいな教室を 「化学物質過敏症」のおともだち ●Gallery 映画『アウトフィチュメンタリー』 7面 【連載】ゆりばら!(332)竹内佐千子 ●voices「ふぇみん兵庫支部の安藤康子さんを偲ぶ」 ●FORUM『私がこだわっていること』 ●ふぇみんのお店から カレーの壷(スパイシー・ミディアム・マイルド)(各220g)各626円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 ----------------------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●この国は“性犯罪加害者天国”か。今年3月、性犯罪事件の無罪判決が続いた。1つはテキーラを大量に飲まされて「抵抗できない」女性への準強姦罪に問われた男性会社役員の事件(福岡地裁久留米支部・西崎健児裁判長)、2つ目は「頭が真っ白になった」女性が加害男性に明らかな拒否の意思を示せなかったとした強制性交等致傷事件(静岡地裁浜松支部・山田直之裁判長)、3つ目は長年の虐待で抵抗できない実の娘(当時19歳)への準強制性交等罪に問われた父親の事件(名古屋地裁岡崎支部・鵜飼祐充裁判長)●虐待や性暴力被害の実態(フリーズ状態や解離)を全く分かっていない、男性(裁判官)の妄想に基づいた判決。そもそも性的同意をどのように認識しているのか。怒りがこみ上げてくる●2017年の刑法改正では「暴行・強迫要件」が残った。3年後見直しに向け同要件撤廃の声を届け、一刻も早く司法関係者の教育を!(登) ----------------------------------------------------------------------------------------- ●FLASH ●辺野古土砂投入、新区域へ 民意無視に怒り 3月25日 県民投票後1カ月、首相官邸前では国の新区域への土砂投入通知に抗議し、8時から座り込みが始まった。「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会」が呼びかけた連続行動の一環。リレー発言や「違法工事を中止せよ」とコールが続く。辺野古に通う女性は「闘いの場はゲート前に加え、土砂を搬出する名護市安和、本部町塩川港まで拡大、人が足りない」と訴えた。「14時58分、土砂投入が始まった」と主催者報告。「許せない!」と声。17時までに延べ350人が参加した。 ●さようなら原発講演会 東京・全電通労働会館 3月30日 3月21日の「さようなら原発全国集会」と連動した講演会では、小出裕章さんが講演。「フクシマ事故8年 原子力を廃絶させる道」と題した話の中で、再生エネルギーへの転換とさらにはエネルギーを使わずに幸せに生きられる社会をつくることが大切と語った。他に福島原発告訴団、福島原発かながわ訴訟団などから刑事訴訟の現状や避難の現場からの報告があった。主催はさようなら原発1000万人アクション実行委。 ●天皇「代替わり」直前 ! 今からでも“NO”と言おう 3月30日 新元号発表目前、現代天皇制の問題を「代替わりと天皇教」「米国と天皇」「くらしと天皇」「ヘイトと天皇」「あとつぎ問題(女性と天皇)」の5つの観点から提起とディスカッションが行われた。「現人神」から「人」となってもひれ伏してしまう特別な感情の対象となる天皇は一種の「天皇教」。天皇制を支える国民感情としての「自然宗教」的心情が代替わりを受け入れ、排外・愛国主義を醸成していると。主催は終わりにしよう天皇制!「代替わり」反対ネットワーク。 ●五輪施設建設と外国人労働者「五輪開発」の実態 3月31日 東京五輪が来年に迫り、国立競技場ほか関連施設の建設が急ピッチで進む。五輪開発の実態について恵羅さとみさん(成蹊大学アジア太平洋研究センター主任研究員)は「五輪対策として外国人建設就労者受入事業を導入、建設現場では技能実習生など外国人労働者が多数働いているが、過重労働、低賃金、監視強化など劣悪な労働環境に置かれ、労災死者数や労働災害発生の比率は日本人より高い」と話す。主催は「オリンピック災害」おことわり連絡会。 ---------------------------------------------------------------------------------------------