「ふぇみん」3214号(2019/3/05)を発行しました。 目次 2…『キム・ジヨン』の著者、チョ・ナムジュさんが来日 3…本当に、「富山は日本のスウェーデン」? 4…ゆうばり国際映画祭 キム・ギドク監督作品招待への抗議を 5…『私たちにはことばが必要だ』著者、イ・ミンギョンさんに聞く 6…DVD『密偵』 1面 「男女の狭間」で不平等と闘う弁護士 仲岡しゅんさんNakaoka Shun [性別二元論からの解放をめざして] 聞き手…社納葉子 撮影…江里口暁子 なかおか しゅん 大阪府生まれ。知的障害者ヘルパーや学童保育指導員などを経験した後、司法試験に合格。2カ所の法律事務所で勤務した後、3年目に独立して「うるわ綜合法律事務所」を開業。戸籍上は男性だが、女性弁護士として性にまつわる法律問題を中心に対応している。 --- 2面-1 『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者 チョ・ナムジュさんが来日 2面-2 対談 チョ・ナムジュ×川上未映子 日韓の文学と「キム・ジヨン」 3面 女は、仕事に家庭に地域も担っててんてこまい 本当に、「富山は日本のスウェーデン」? 文●斉藤正美 ●FLASH ・原発避難者の今を語る座談会 横浜・スペースナナで開催 2月10日 ・「IoT機器調査」中止を求める 国による違法ハッキングだ 2月18日 ・特定原子力監視・評価検討会 リスク低減実現見通し 2月18日 ・辺野古新基地建設断念を! 総がかり行動国会前集会 2月19日 4面 【イルダ】韓国#MeToo運動から日本の女性たちへ ゆうばり国際映画祭 キム・ギドク監督 作品招待への抗議を 文●チョイヨウル(イルダ編集長) 5面-1 イ・ミンギョンさん(『私たちにはことばが必要だ』著者)に聞く 私のエネルギーを女の連帯や制度変革に 5面-2 ダルク×SWASH 出版記念トークイベント 当事者って誰?当事者活動は何のため? 文●大森順子 6面 『密偵』監督 キム・ジウン 文●中村富美子(ジャーナリスト) 舞台は1920年代の朝鮮半島。植民地支配と闘う義烈団と、彼らを追う日本警察との攻防をスリル満点に描き、韓国では観客動員750万人に達した極上の諜報サスペンスである。主演は『タクシー運転手』でも好演したソン・ガンホ。その上司役を鶴見辰吾が演じている。韓国 2016年 3800円+税 Blu-ray 4800円+税 発売元 彩プロ 販売元TCエンタテイメント 問合せTEL03(5615)9340 【書評】3/5号の書評ページへ 『憲法ルネサンス 個性、生きざまから再発見』共同通信社編集委員室 編/インパクト出版会1800円 『ジョルジュ・サンド 愛の食卓 19世紀ロマン派作家の軌跡』アトランさやか 著/現代書館2000円 『9条の挑戦 非軍事中立戦略のリアリズム』伊藤真、神原元、布施祐仁 著/大月書店1600円 ●ふぇみん句会 ●Gallery 写真集『FUKUSHIMA 小鳥はもう鳴かない』 7面 【連載】ゆりばら!(328)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「近所の家で何かあった時にどうするか」 ●FORUM「ルールは少なくしませんか?」 ●ふぇみんのお店から 無茶々園 マーマレード(300g)756円 みかんジュース(720ml×6本)4050円(送料込み) 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 ************************************************************************* FLASH ●原発避難者の今を語る座談会 横浜・スペースナナで開催 2月10日 「原発事故から8年目、お互いの立場を超えて支えあう」と題する座談会が開かれた。 原発事故避難者と支援者の交流サロン・むさしのスマイルを主宰する岡田めぐみさん、避難者ながら相模原で保養受け入れ団体「母ちゃんず」に関わる鹿目久美さん、避難の協同センター副代表・松本徳子さんが話した。それぞれの避難の経緯と現状、情報格差の存在、居場所づくりの必要性、逼迫する住宅問題などについて語られ、参加者もグループ討議を行い、問題意識を深めた。 ● ●「IoT機器調査」中止を求める 国による違法ハッキングだ 2月18日 総務省はサイバー攻撃を防ぐためとして、インターネットに繋がれた家庭内の機器(IoT)の脆弱性調査を実施。ウェブカメラやルーターが対象と言うが、IoT機器とは家電をはじめパソコンやスマホなどネットに接続される機器全てのこと。所有者の同意のない調査は国による不正アクセスであり、通信の秘密及びプライバシーの権利侵害だとして、ふぇみんも呼びかけ団体になり調査の中止を求める声明を総務省に提出。 ● ●特定原子力監視・評価検討会 リスク低減実現見通し 2月18日 東電はメルトダウンで溶け落ちたデブリに接触する調査を実施し、堆積物の持ち上げに成功。3月末からは3号機の燃料取り出し作業が始まる予定。さらに1、2号機の使用済核燃料取り出し方針も1年かけて決定する。さまざまな課題が並行して進む中で、福島第一原発の中期的リスク低減目標マップが示された。さらに4号機排気筒で地上高76mのメンテナンス用足場材が落下したとの報告も。地元委員からは事前の点検が実施されたのはいつかとの質問もあった。 ● ●辺野古新基地建設断念を! 総がかり行動国会前集会 2月19日 山本隆司さん(オール沖縄会議事務局長)は「安倍首相は当時の仲井真知事と埋め立てと引き換えで5年以内の普天間基地運用停止を約束した。昨日がその5年目だった。23年前の1996年、橋本首相も7年以内の返還を言った。いずれも反故にされた。辺野古・大浦湾は軟弱地盤に加えて活断層もあり、世界一建設が困難な地形。新基地は絶対無理」と訴えた。県民投票にヤマトからもエールをと雨と寒さのなか参加した3000人の市民を前に野党各党議員らも熱弁をふるった。