WOMEN'S DEMOCRATIC JOURNAL femin

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ダイジェスト

「ふぇみん」3186号(2018/05/05)を発行しました。

目次
2、3…特集 豊かな護憲派のために
4…古居みずえさんのパレスチナ報告 「ナクバ」から70年
5…無批判に巨大化する不妊治療
6…DVD 『中国女』


1面 政治思想史とフェミニズムが専門の大学教員  岡野八代さんOkano Yayo
[関係性から生まれる「ケアの倫理」]

聞き手…大森順子
撮影…谷口紀子


おかの  やよ
三重県松阪市で生まれ育ち、差別やアイデンティティーの問題に関心をもつ。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ科教員。著書に『フェミニズムの政治学』(みすず書房)、『戦争に抗する ケアの倫理と平和の構想』(岩波書店)がある。実は大の女子プロレス好き。

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2面 【特集】豊かな護憲派のために
●大塚茂樹さん(『心さわぐ憲法9条 護憲派が問われている』著者)インタビュー
護憲派の多様さと自衛隊員への共感で9条改憲を阻む
●ねこのひげ


3面 【特集】豊かな護憲派のために
●松竹伸幸さん(『改憲的護憲論』著者)インタビュー 
「9条と自衛隊の共存」という世論と合致した護憲派を
●FLASH
・教育への不当介入はさせない 教育関係者が抗議 4月13日
・シリアを見捨ててはいけない 東京大学・駒場でシンポ 4月14日
・チェルノブイリから問う 東京・練馬で報告・講演会  4月20日
・済州島四・三事件から70年 記念イベントを開催 4月21日


4面 古居みずえさんによるパレスチナ報告 「ナクバ」から70年パレスチナの人々の抗議続く

5面 東京で生殖技術に関する講演会・シンポジウム 無批判に巨大化する不妊治療
科学も文化に影響される

6面DVD 『中国女』監督 ジャン=リュック・ゴダール 文●中村富美子(ジャーナリスト) ベトナム戦争や中国の文化大革命が、フランスの左翼運動に大きな影響を与えた時代。その空気をドキュメントするような本作は、監督の思想的自伝映画でもあり、半世紀たった今も強度を失わない実験映画である。ジャン・ピエール・レオはじめ、ヌーヴェルヴァーグに欠かせない俳優たちの、映画的な青春の謳歌にも見える

【書評】5/5号の書評ページへ
『〔増補新装版〕優生保護法が犯した罪 子どもをもつことを奪われた人々の証言』優生手術に対する謝罪を求める会  編/現代書館2800円
『トマト缶の黒い真実』ジャン=バティスト・マレ  著 田中裕子  訳/太田出版1900円
『モスクワの誤解』シモーヌ・ド・ボーヴォワール  著 井上たか子  訳/人文書院2200 円

●ふぇみん句会

●Gallery 写真絵本 『それでも「ふるさと」』 全3巻

7面 【連載】ゆりばら!(301)竹内佐千子
●voices ぴーちくぱーちく「カンボジア、眩い世界遺産に圧倒されながら、雑感」
●FORUM「カンボジア、眩い世界遺産に圧倒されながら、雑感」
●ふぇみんのお店から ナチュロンUVクリーム(45g)756円ベビーUVクリーム(30g)594円

8面
●event information
●diary ふぇみん日誌

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●ねこのひげ
●財務省事務次官によるセクハラには、多くの女性が心底胸を痛めた●告発した記者への二次加害も相次ぐ。財務省は被害者に「名乗り出ろ」、財務大臣や文科大臣は「はめられた」と。省庁の対応に女たちは怒り心頭●取材や報道の自由が侵害され、知る権利の後退にも関わる●ようやく、女性記者たちから「実は私も…」と声があがり始めた。新聞労連や民放労連は財務省への抗議声明を発表●女性たちが4月13日に、声をあげた女性記者を孤立させてはならない、どんな制度が必要かを考える緊急集会を開いた。「民間はセクハラに厳しいのに、省庁や役所、特に警察ではまだ多い」との発言も。「社を超えて連帯しよう」「私自身に課せられたと受け止めたい」等、発言者は熱くなり、会場には共感の嵐が吹いた●実行委員の三浦まりさんは「今日を分水嶺にしたい。次の世代に悔しい思いをさせないように」と語った。もう終わりにさせよう。(さ)

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3面【フラッシュ】

・教育への不当介入はさせない 教育関係者が抗議 4月13日
3月16日の東京都議会で、古賀俊昭議員(自民)が、ある中学校の性教育授業を不適切と断じ、都教委が関係者への「指導」を進めると答弁。“人間と性”教育研究協議会などが、若者が安全に生きる権利と性の権利を保障し、包括的な性教育を実現させなくてはならない、と集会を開いた。2003年の東京・七生養護学校(当時)の性教育への介入を思い起こす問題で、世取山洋介さん(新潟大・教育法)は「国家統制になる、性教育への不当な介入を排除すべき」と訴えた。


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・シリアを見捨ててはいけない 東京大学・駒場でシンポ 4月14日
「シリア 殺戮と破壊を生きる 絶望の中に紡ぐ希望」と題するイベントが開催された。東京外国語大学教員の黒木英充さんがシリア内戦にかかわる国内外の構造について講演、ジャーナリストの川上泰徳さんがシリアの現状について報告した後、アラブ文学研究者の山本薫さんを聞き手に、シリアから逃げ、現在ドイツ国内で難民の体験や意見をピアノの弾き語りで伝え続けるエイハム・アハマドさんのお話とミニライブが行われた。主催は「Stand with Syria Japan」。
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・チェルノブイリから問う 東京・練馬で報告・講演会  4月20日
主催はチェルノブイリ子ども基金。事務局長の佐々木真理さんがチェルノブイリでの保養活動を、鈴木薫さんがいわきの市民測定室たらちねでの食品の線量測定や昨年開設したクリニックの現状を報告。広河隆一さんは講演で、甲状腺検診や保養が人々の不安をあおり福島への差別につながるという、良心派知識人も与して力を持ちつつある言説に対して強い危機感を表明し、チェルノブイリの実例に学ぶべきと強調した。


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・済州島四・三事件から70年 記念イベントを開催 4月21日
70周年記念行事が東京・北とぴあで開催された。立命館大学教員の文京洙さんと作家・金石範さんが対談、韓国のシンガー、アン・チファンさんのライブがあった。文さんは、文在寅韓国大統領が四・三事件の完全解決を表明したことは意義があり、すべての犠牲者の名誉を回復すべきとした。金さんは済州島の平和公園記念館にある無名碑に「四・三民衆抗争」と刻み、歴史を掘り起こすべきと訴えた。主催は済州島四・三事件を考える会・東京。





【 新聞代 】(送料込み)
 1カ月750円、3カ月2,250円
 6カ月4,500円、1年9,000円
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 加入者名:婦人民主クラブ
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