「ふぇみん」3180号(2018/2/25)を発行しました。
目次
2…「日韓合意」 真の謝罪、加害責任とは?
3…祝島「漁業補償金は受けとらない」
4…強制優生手術被害女性が、国を提訴
5…森友問題、責任の徹底追及を!
6…music PIZZICATO ONE
1面 選択的夫婦別姓の実現を目指す弁護士 打越さく良さんUchikoshi Sakura
[バトンを握って走り続けたい。]
聞き手…室田元美
撮影…落合由利子
---
うちこし さくら
1968年、北海道旭川市生まれ。離婚・DVなどを扱う弁護士。夫婦別姓訴訟弁護団副団長。「24条変えさせないキャンペーン」呼びかけ人にも名を連ねる。『なぜ妻は突然、離婚を切り出すのか』『レンアイ、基本のキ 好きになったらなんでもOK?』など著書多数。
---
2面 「慰安婦」問題をめぐり 韓国「誤りだった」 反発する日本 「日韓合意」 真の謝罪、加害責任とは? 文●池田恵理子
●ねこのひげ
3面 漁業補償金の採決禁止の仮処分の訴え通る 祝島「漁業補償金は受けとらない」 文●山秋真
●FLASH
・地震対策つぶしが明らかに 東電刑事裁判第3回公判 2月8日
・トリチウム水放出発言に抗議 原子力規制委員会に対し 2月8日
・新漁協で埋め立て阻止へ 辺野古建設に抗して 2月11日
・なんでおそらからおちてくるの? 普天間の保育園の親らが集会
4面-1 【連載】彼女たちの引揚げ③ 共同体の恥、男たちの屈辱 文●山本めゆ
4面-2 強制優生手術被害の女性が、国を提訴 文●● 大橋由香子(優生手術に対する謝罪を求める会)
5面-1 【連載】】在日3世、4世を生きる⑤ 文●高秀美(下) わたしの根っこはどこに
5面-2 「国有地をタダ同然で叩き売り」はすでに明白 森友問題、責任の徹底追及を! 文●木村真(豊中市議会議員)
6面 Music 「平和」は退屈ですか? 『11のとても悲しい歌』 PIZZICATO ONE
文●岩崎眞美子(ライター)
発売元 ユニバーサルミュージック 3086円(税込み) UCCU-1320
【書評】2/25号の書評ページへ
『日本とフランスのあいだで 思想の軌跡』棚沢直子 著/御茶の水書房4600円
『江戸の異性装者たち セクシュアルマイノリティの理解のために』長島淳子 著/勉誠出版3200円
『仕方ない帝国』高橋純子 著/河出書房新社1600円
●books パレスチナの民族浄化 イスラエル建国の暴力/「慰安婦」問題と未来への責任日韓「合意」に抗して/「慰安婦」問題を子どもにどう教えるか/韓国民主化から北朝鮮民主化へ ある韓国人革命家の告白
●Gallery 映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』
7面 【連載】ゆりばら!(295)竹内佐千子
●voices ぴーちくぱーちく 「危険な道徳の教科化」
●FORUM「日々高齢者介護」
●ふぇみんのお店 第1コーヒー 有機アールグレイティーティーバッグ 1.8g×30包 994円 有機ルイボスティーレッド 2g×30包 1145円
8面
●event information
●diary ふぇみん日誌
--------------------------------------------------------------------------
●自民党が今国会成立を目論む「家庭教育支援法」。「家庭教育」を父母ら保護者の第一義的責任とし、子の生活に必要な習慣や自立、調和の取れた発達を図らせる。国が基本方針を定め、国や自治体の施策に地域住民の協力も要請(本紙2017年3月5日号参照)●1月29日、国会議員会館内で「家庭教育支援法案の何が問題か?」が行われ(主催 24条変えさせないキャンペーン実行委)、弁護士の角田由紀子さんは「『支援』という名の、国民への思想介入。自民党改憲草案をみれば、憲法24条の個人の尊重だけでなく男女平等も失われるのは明らか」と●大学教員の清末愛砂さんも「児童虐待防止の観点から良さそうに聞こえるが、法案は国の一定の価値観を保護者一律に押しつける」と批判。多くの虐待死事案を取材したルポライターの杉山春さんは、地域で孤立した親子の支援こそ重要だと同法案を批判●まだ国会未上程だが、要注意だ。(登)
--------------------------------------------------------------------------
3面【フラッシュ】
・地震対策つぶしが明らかに 東電刑事裁判第3回公判 2月8日
福島原発事故東電刑事裁判の第3回公判が開かれた。司法記者クラブでの記者会見では、検察官役の指定弁護士から3点、被告弁護士から64点の証拠が提出されたと報告があり、東電刑事裁判支援団団長の佐藤和良さんは、「国(背後に東電)が地震対策をつぶしてきた結果、事故につながった歴史的事実が明らかになった」と述べた。傍聴人への過剰な身体検査については、海渡雄一弁護士が普通の法廷と同じようにするよう求めていくと発言した。
●
・トリチウム水放出発言に抗議 原子力規制委員会に対し 2月8日
原子力規制委の更田委員長によるトリチウム水海洋放出発言に抗議し、安全に保管するよう求める要請書を渡す申し入れが行われ、25人が参加した(脱原発福島ネットワーク呼びかけ、ふぇみん含め144団体が賛同)。福島からの参加者は、漁業者はじめ住民が放射能汚染や被ばくに苦しむ現状と、「希釈して海洋に放出するしかないと言うが、安全と言うなら東京湾に流せばいい」と訴えた。要請書への30日以内の文書回答を求め、終了した。
●
・新漁協で埋め立て阻止へ 辺野古建設に抗して 2月11日
2017年11月、入会漁業権をもとに、辺野古を含む名護市東海岸の13行政区から35人が申請し、「名護東漁協」が創立された。県の認可を待ち、公有水面埋立法等を根拠に、辺野古の埋め立て工事を阻止する有効な攻め手になると、漁業法等に詳しい熊本一規さん(明治学院大学)がこれまでの他の事例も紹介しながら講演した。「権利を持つのは住民側」「防衛省は陳情しても聞かない。裁判するより、法律を知って使うこと」と語った。主催はpeople21。
●
・なんでおそらからおちてくるの? 普天間の保育園の親らが集会
昨年12月米軍ヘリのものとみられる部品が、沖縄県宜野湾市にある緑ケ丘保育園の屋根に落下した事件で、同保育園園長や親らが2月13日、防衛省などに飛行中止などの要請後、国会議員会館内で集会を開催(主宰はうりずんの会ほか)。米軍は事実を認めておらず、防衛省なども「調査中」の一点張り。園には誹謗中傷も。親らは「子どもを安心して送り出せない」と涙の訴え。園長も「雨以外落ちてこない平和な空を」と訴えた。