「ふぇみん」3153号(2017/05/05)を発行しました。 目次 2、3…特集 海外派遣自衛官と家族の健康 4…議会の「パリテ(男女同数)」へ一歩前進! 5…連載 避難の権利はどこへ⑤ 5…連載 わたしと24条⑦ 6…DVD 『ある戦争』 1面 『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』著者 上間陽子さんUema Yoko [ずっと聞いているよ、聞かせてね] 聞き手…柏原登希子 撮影…飯田典子 うえま ようこ 1972年、沖縄県生まれ。琉球大学教育学部研究科教員。生活指導の観点から非行少年少女の問題を研究。3歳の娘と夫と暮らす。共著に『若者と貧困』(明石書店)。若年出産女性の調査も開始。学テの結果を分析したチラシを全県の教員に配布して「今、沖縄県とケンカ中」。 --- 2面 イラク戦争の現場から考える 兵士の戦争トラウマ 文●高遠菜穂子(イラク支援ボランティア) ●ねこのひげ 3面 自衛官と家族のストレス障害 受け止められるのか ●FLASH ・安田純平さんの拘束から2年 東京・文京区民センター 4月15日 ・辺野古の埋め立て阻止へ 「新たな闘いの始まりだ」 4月19日 ・40年超原発5基の廃炉認可 原子力規制委員会 4月19日 ・森友・共謀罪・外交を問う 「総がかり」木曜行動で 4月20日 4面 「政治分野における男女共同参画推進法」成立へ 議会の「パリテ(男女同数)」一歩前進! 5面-1 【連載】避難の権利はどこへ⑤ ●門馬昌子さん 夫の死を原発関連と 認めない東電 5面-2 【連載】わたしと24条⑦ 憲法を自分の手でしっかりと 文●米津知子さん 6面 『ある戦争』 監督 トビアス・リンホルム 文●中村富美子(ジャーナリスト) アフガニスタンの辺境で治安維持にあたるデンマーク駐留軍。ある日、部隊は巡回中に攻撃を受ける。混乱の中、部隊長クラウスは見えない敵への爆撃を命じる。しかし、その空爆で罪なき村人が殺される。爆撃の判断に誤りはなかったのか。クラウスは裁判にかけられ、そこからスリリングな法廷劇が始まる。ハリウッド流の派手な戦争映画とは無縁の、深く厚みのあるドラマは2016年、アカデミー賞外国語映画賞候補に輝いた デンマーク 2015年 3800円+税 発売・販売 トランスフォーマー TEL03(5457)7767 【書評】5/5号の書評ページへ 『新共謀罪の恐怖 危険な平成の治安維持法』 平岡秀夫、海渡雄一 著/緑風出版1800円 『フクシマ6年後 消されゆく被害 歪められたチェルノブイリ・データ』日野行介、尾松亮 著/人文書院1800円 『ルポ 思想としての朝鮮籍』中村一成 著/岩波書店2000円 ●ふぇみん句会 ●Gallery 絵本『ジャータカものがたり あわてんぼうウサギ』 7面 【連載】ゆりばら!(268)竹内佐千子 ●voices ぴーちくぱーちく「あなたは「済州島4・3事件」を知っていますか」 ●FORUM「MX「ニュース女子」とDHC」 ●ふぇみんのお店から 王隠堂農園の梅干 大(500g)1512円 小(300g)1026円 8面 ●event information ●diary ふぇみん日誌 -------------------------------------------------------------------------- ●ねこのひげ ●緊張高まる北朝鮮の状況に、米国の3人の政府高官が声明を出した●声明は軍事行動を示唆する表現を抑え、国際社会に対し北朝鮮の核計画への解決策を見いだすための協力を呼び掛け、「対話の道」を目指す●4月22日の日弁連の講演会で元防衛官僚の柳澤協二さんは、戦略なきトランプ政権への追随が現在の日本の戦略となっていると安倍政権を批判●安倍首相は国会で「共同して守ってくれるのは米」「報復するのは米、だから私はトランプさんと仲良くする」と答弁したが、こんなことを言った総理大臣はいないと柳澤さんは指摘する●トランプ政権のシリアへのミサイル攻撃で、安倍首相はすぐさま支持を表明した。これは北朝鮮にとって挑発と映らないのか●ミサイル防衛システムは完ぺきではない。「頑丈な建物に避難」「身を伏せて頭を守る」、では命は守れない●ミサイルが飛んでこない対話の政治へこそ日本は転換すべきだ。(い) -------------------------------------------------------------------------- 3面【フラッシュ】 ・安田純平さんの拘束から2年 東京・文京区民センター 4月15日 「シリア内戦取材・報道の現在」と題する集会が開かれた。『シリア戦場からの声』の著者・桜木武史さんが危険地取材の体験を、反体制支配地域での報道を担う市民ジャーナリストたちの活動を川上泰徳さんが報告、シリア現地取材についてTBS記者あき場聖治さんと共同通信カイロ支局長木村一浩さんが話した。最後に政府に対し、安田さんの救出のための努力を求める声明を発表した。主催は危険地報道を考えるジャーナリストの会。 ● ・辺野古の埋め立て阻止へ 「新たな闘いの始まりだ」 4月19日 辺野古土砂埋め立て護岸工事開始の緊張感が高まる中、沖縄と全国の力を結集しようと、東京・日比谷野外音楽堂で集会が開かれた。「県民会議」「止めよう!〈辺野古埋め立て〉国会包囲実」「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実」が主催、3500人が集まった。5カ月間の勾留から釈放された沖縄平和運動センターの山城博治議長は、「沖縄は動乱のような時代を迎える」と述べ、「翁長知事の埋め立て承認撤回の決意を最後まで支えよう」と呼びかけた。 ● ・40年超原発5基の廃炉認可 原子力規制委員会 4月19日 この日の委員会で、改めて老朽原発5基の廃炉措置計画を認可した。福島原発事故後、原発の運転期間が原則40年と規定されて初めてのケース。玄海原発1号炉、敦賀原発1号炉、美浜原発1、2号炉、島根原発1号炉の出力は34万~56万キロワットと小さい。電力会社は採算性などから廃炉を選んだが、高浜原発1、2号炉や美浜原発3号炉などの出力の大きな原発に関しては運転延長を申請し認可されている。 ● ・森友・共謀罪・外交を問う 「総がかり」木曜行動で 4月20日 山尾しおり議員(民進党)は共謀罪審議での与党の横暴さを糾弾。緊迫する米朝問題に関し、和田春樹東大名誉教授は、「不測の事態で甚大な被害を受けるのは日韓両国。憲法9条を戴く日本は平壌宣言に戻って平和外交に徹し、北朝鮮との国交樹立を図ることで時代を変える義務がある」と語った。西谷修さん(立教大)は、「政権に次々起こる不祥事が前の不祥事を覆い隠して破綻を免れていく状況は、官僚・司法が首相の私的欲望を忖度する結果である」と力説した。