「ふぇみん」3089号(2015/5/25)を発行しました。
目次
2…第4次男女共同参画計画、策定中
3…生活困窮者自立支援制度 見えてくる課題は?
4…渋谷区で「同性婚」!? “多様性”として利用される性的少数者
5…5・3憲法集会@横浜 ボロボロになるまで憲法を使い切ろう!
6…ミステリーの本棚 『猟犬』
1面 ALS患者と共にケア研究・支援する 川口有美子さんKawaguchi Yumiko
[死の覚悟なんていらない]
聞き手…栗原順子
撮影…落合由利子
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かわぐち ゆみこ
1962年東京都生まれ。「ALS/
MNDサポートセンターさくら会」副理事長、「ケアサポートモモ」代表取締役、日本ALS協会理事。著書に『逝かない身体 ALS的日常を生きる』(医学書院 大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『末期を超えて』(青土社)ほか。
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2面 第4次男女共同参画計画、策定中 パブコメのご準備を ●皆川満寿美
●ねこのひげ
3面 生活困窮者自立支援制度 見えてくる課題は? ●大西連
FLASH
・「お試し改憲」何のため? 安倍首相が狙うもの 5月7日
・20mSv基準撤回で提訴 東京で応援する集会開催 5月9日
・許すな ! 戦争法案 「戦前」にするな 5月12日
・人命軽視の辺野古建設強行 再三の海上保安庁交渉 5月13日
4面 渋谷区で「同性婚」!?“多様性”として利用される性的少数者
5面-1 5・3憲法集会@横浜 ボロボロになるまで憲法を使い切ろう!
5面-2 【連載】南三陸汐風たより①そして、あの日が来た ●工藤真弓
6面 【ミステリーの本棚】『猟犬』ヨルン・リーエル・ホルスト 著 文●稲塚由美子(ミステリー評論家)
猪股和夫訳 ハヤカワ・ミステリ 1700円(税別) 早川書房
【書評】5/25号の書評ページへ
『語り継ぐ女性学 次代を担う女性たちへのメッセージ』神戸女学院大学女性学インスティチュート 編/御茶の水書房2500円
『紙の砦 自衛隊文学論』川村湊 著/インパクト出版会2000円
『いま、なぜ食の思想か 豊食・飽食・崩食の時代』河上睦子 著/社会評論社2300円
●books ニコンサロン「慰安婦」写真展中止事件訴訟資料集1/おひとりさまの終の住みか 自分らしく安らかに最期まで暮らせる高齢期の「住まい」/改訂 Q&A DV事件の実務 相談から保護命令・離婚事件まで/閉塞社会の秘密 主流秩序の囚われ
●Gallery EUフィルムデーズ2015
7面 【連載】ゆりばら!(204)竹内佐千子
●voices ぴーちくぱーちく「洗濯物でアピールしてみませんか」
●FORUM「「聞き書き会」を開きませんか?」
●ふぇみんのお店から フェイスクリアソープ(洗顔石けん)95g 972円
フェイスフォーム(泡状洗顔石けん)150ml 756円
化粧石けんE(95g×3)270円
8面
●event information
●diary ふぇみん日誌
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●ねこのひげ
●現在東京で先行上映中の、映画『戦場ぬ止み』(三上智恵監督)の1シーン。沖縄・辺野古で監督が会話中、ゴーバタバタと轟音が入り、「あ、オスプレイ!」と、声がかぶる。会話は当然中断。暴力的に日常生活に侵入してくるものが、基地や軍隊だ●5月12日、中谷防衛相がオスプレイの東京・横田基地配備を発表。配備されるのはCV22という米空軍仕様で、事故率が高い。市民は強く抗議し、配備撤回を求めている●そんな矢先の同月17日、ハワイでオスプレイが墜落した。事故原因判明前に、すかさず日本政府は「安全」を強調●多くの米軍関連事故を連想した。復帰前の沖縄・宮森小学校への墜落、沖縄国際大学のヘリ墜落。東京都町田市、神奈川県横浜市の米軍機墜落…●配備されると、昼夜を問わず全国を飛び回り、訓練が行われるだろう●4千万人以上の首都圏の人々が我が身の危険に気付き、沖縄での「日常の暴力」を感じなければ。(さ)
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3面【フラッシュ】
・「お試し改憲」何のため? 安倍首相が狙うもの 5月7日
今国会初の実質的な衆院憲法審査会が開かれ、構成する6与野党の憲法姿勢が示された。議員数不足の理由で社民党、「生活」は入らない。安倍政権は、「改正国民投票法」が既に成立し改憲環境ができたとして、合意の得やすい項目選びを急いでいる。改憲派議員から「緊急事態条項」新設や「環境権」追加発言が目立つ。さらに、過去の議論から何も学ばない新旧議員から、亡霊のような「押しつけ憲法」論が相次いだ。当日は報道が入り、議員の出席率がよかった。
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・20mSv基準撤回で提訴 東京で応援する集会開催 5月9日
福島・南相馬の地点解除訴訟を応援する全国集会 が東京・文京区男女平等センターで開かれた。主催は支援の会準備会。昨年12月に特定避難勧奨地点の指定が解除された南相馬市の住民と近隣住民、132世帯535人が原告となって4月17日に提訴した。集会では8行政区長をはじめとした原告らと弁護士が発言、「20mSvを基準とした勧奨地点解除は認められない。これは全国に及ぶ問題だ」と述べ、全国の運動と連携して闘うとした。
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・許すな ! 戦争法案 「戦前」にするな 5月12日
「戦争させない・9条壊すな!総がかり実行委」による安全保障関連法案に反対するスタート集会が日比谷野音で開かれた。埼玉大名誉教授の暉峻淑子さんは、「もし自衛隊員が海外で戦死したら社会全体が戦争反対と言えず、ありがとうと言わざるを得なくなる。現況は戦前に似ている。1人になっても安倍に反対する強い意志を持っていこう」と呼びかけた。集会後強い雨の中を2800人の参加者は銀座へとデモ。今後、連続的な国会周囲での集会が予定されている。
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・人命軽視の辺野古建設強行 再三の海上保安庁交渉 5月13日
安倍政権の辺野古強行姿勢は、海上保安庁の暴力的警備行動をもエスカレートさせている。辺野古への基地建設を許さない実行委は福島みずほ議員の同行で海保と交渉し、過剰警備を糺した。当日は海保の暴力で怪我をして告訴中の船長も参加した。海上で市民が撮影した海保による抗議船転覆映像や、陸上で男性を4人がかりで押さえつけている画面を見せ、「一線を越えている」と抗議。海保側は「適切にやっている」「調査中」と繰り返した。