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2012年11月19日
第28回人権と報道を考えるシンポジウム 憲法から見た実名報道
2012年も残りわずかになりました。12月は「第28回人権と報道を考えるシンポジウム」開催のため定例会は休み、次回定例会は1月になります。
ニュース前月号に同封したチラシの通り、シンポジウムの開催日時は12月8日(土)午後1時半~5時、会場は東京学院(東京・水道橋)。テーマは「憲法から見た実名報道」です。
パネリストは、◆飯島滋明さん(名古屋学院大学准教授)、◆奥田喜道さん(跡見学園大学助教)、◆長峯信彦さん(愛知大学教授)の3人。司会は、浅野健一さん(同志社大学教授、人権と報道・連絡会世話人)です。
2011年5月、憲法学者の飯島滋明さんは、旅行中の広島市内で「痴漢冤罪」事件に巻き込まれ、逮捕・実名報道されました。その被害体験を契機に、飯島さんは憲法学の観点から犯罪報道のあり方、とりわけ「実名報道の是非」を考え始め、仲間の憲法学者たちと「憲法から見た実名報道」の共同研究に取り組むようになりました。
「実名報道」と個人の尊重原理、幸福追求権、プライバシーの権利、無罪推定の原則、公平な裁判を受ける権利、社会復帰の権利、表現の自由、知る権利はどのような関係にあるか、諸外国では、どう考えられているか……。大手メディアに登場するメディア研究者たちは、「実名報道原則」を支持し、「少年実名報道」さえ擁護していますが、共同研究では、それらの議論も批判的に検討されています。
シンポジウムでは、共同研究のメンバーから問題提起を受け、「匿名報道主義」の提唱者である浅野健一さんの司会で、報道被害をなくすために何が必要か、実名報道主義をどう克服していくか、「人権と報道」の原点に返って議論を深めたいと思います。ぜひご参加ください。
投稿者 jimporen : 2012年11月19日 02:59