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2007年05月27日

第224回 沖縄返還密約事件・西山元毎日新聞記者の国賠訴訟

 人権と報道・連絡会の第224回定例会が5月21日、水道橋の東京学院で開かれ、約40人が参加した。
 テーマは「沖縄密約事件・西山訴訟と報道」。沖縄返還交渉の密約を報じた元毎日新聞記者・西山太吉さんが、不当逮捕・起訴、誤った判決などに対して国に謝罪と賠償を求めた訴訟で、東京地裁は3月27日、請求を棄却した。
 西山さんは71年、軍用地の原状回復費をめぐる「日米密約」をスクープ、翌年、国家公務員法違反容疑で逮捕され、有罪が確定した。しかし、00年以降、密約を裏付ける米国公文書が見つかり、西山さんは05年4月、「密約は違憲行為・違法秘密。違法な起訴で有罪判決を受け、政府のウソで名誉を損なわれた」と提訴した。
 例会では、西山さんを支えて裁判を闘ってきた藤森克美弁護士が「違法密約・権力と向き合う審理をせず、司法の役割を放棄した不公正・偏頗な判決」と地裁判決を批判、判決報道の問題点も指摘した。

投稿者 jimporen : 2007年05月27日 20:45