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2006年05月08日

第213回 仙台北陵クリニック事件控訴審判決問題

 人権と報道・連絡会の第213回定例会が4月17日夜、お茶の水の中央大学駿河台記念館で開かれ、約50人が参加した。テーマは「北陵クリニック事件」控訴審判決と報道。
 仙台市の北陵クリニックに勤めていた准看護師・守大助さんが01年1月、「点滴に筋弛緩剤を混入した」として逮捕され、計5件の殺人・殺人未遂罪で起訴された「事件」で、仙台高裁は3月22日、一審無期懲役判決を支持、控訴棄却の判決を出した。
 昨年6月に始まった控訴審の審理はわずか4回。田中亮一裁判長は弁護側が求めた鑑定、証拠・証人調べをすべて却下、被告人質問も弁護側最終弁論もさせず、法廷で判決期日指定もしない異常な訴訟指揮を行い、判決公判でも弁護人、守さんらを次々退廷させた。例会では、息子の無実を訴えてきた守さんの母・祐子さんから二審判決やマスコミ報道への思いを話していただいた。また阿部泰雄弁護団長から「事件」の本質、二審の問題点などを報告していただき、参加者の間で司法の実態、上告審の課題などを話し合った。

投稿者 jimporen : 2006年05月08日 02:22